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ars combinatoriaな日々

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水の音@山種美術館

 

山種美術館「水の音」素晴らしい企画展でした!日本画の美術館で「水の音」というタイトル,爽やかで綺麗なイメージだけど,とんでもなくダイナミックで豪胆な作品の数々。9/15(月・祝)まで。

 図録がなくて残念ですが限られつつもポストカードを。まず土牛『鳴門』、右に進めば川。下の水の流れと隔絶したようにすっと立つ豪奢な雉(孔雀じゃなくて雉?)の荒木寛畝『雉竹長春』の隣に山元春拳『清流』は小さな小さな燕。
 漆黒に竹と白流の山本岳人『流転之詩』に宮廽正明『水花火(螺)』の豪快に拡がる投網と点描のような水面!

 反対側は海。小堀鞆音『那須宗隆射扇図』与一からのドラマティックな構図。

 しかしことごとく対比で見せる展示だなあ。前田青邨『鶺鴒』の不思議な質感の真っ青な水面を渡るセキレイの隣に加山又造『波濤』黒と白の世界。黒い岩にぶつかり砕ける波飛沫。


 2章滝のダイナミズム。岩橋英遠『懸泉』の人の姿がありながら幻想的な白糸の滝,土牛『那智』は白い一直線に落ちる那智の滝。更に抽象画のような横山操『滝』は硬質な岩に注がれる真っ白な滝でヨセミテ渓谷の滝とか。 どれも自然を写した白い滝の流れであっても描く者、見る者の心を映すようなそれぞれの心根と共有する神性が浮かび上がるのかしら。
 更に優しいひかりを感じる滝にはおぼろな虹のような大山忠作『滝』。そして牛尾武『晨響(銀河と流星の滝)』ここまでと全く異なる緻密なしかし柔らかいな印象の岩、木、二筋の滝は北海道の層雲峡。キャプションに「アイヌの…草木が語り合い,岩は川に話しかける」とありました。
 最後までこの奥村土牛,横山操,牛尾武の3つの滝を離れて近寄って何度も何度も見ちゃいました。一本の滝はしゃがんで下から仰ぎ見たり~。

 広重の『大はしあたけの夕立』は展示替だったけど,東海道の雨三題は直線で描かれた雨のそれぞれ違った音が聴こえてくるよう。
 千住博さんのは発想も手法もとてもよくわかるんだけどーうーん別に…。

 第二展示室の小部屋に集めた「雨の情景」のそれぞれから漂う湿気の表現が面白い。玉堂,土牛,栖鳳はもちろん、入江波光『志ぐれ』の鳥のシルエット,小茂田青樹『春雨』の濡れる赤い花が印象的。

 カフェのコラボ和菓子は『水花火』のインパクトが強かったので「きらめき」にしました!

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