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ars combinatoriaな日々

ザ・ビューティフル@三菱一号館美術館

5/6までなので上げときます。


♪いろいろダメ人間なので,せっかく見たのにほったらかしでして。いやしごとも忙しいんですけど。

 

 ラファエル前派展のより先に会期の長いザ・ビューティフル@三菱一号館美術館(〜5/6)から。まずCafé1894でコラボランチを頂きました。いつも並びますが14時までに来店すればテーブルに付けなくてもランチメニュー利用可とのこと。
 緑のスープのあとは真っ赤なビーツソースが美しい…。デザートはオプションで。濃厚チョコでした。うつわもカワイイです。[真鯛と帆立,季節のお野菜のハーブスープ仕立て&鳥もも肉のスパイス煮込み、真っ赤なビーツのソース]

 実はめずらしく開幕早々2/1(土)に行ったので頭のあたりは混んでましたが,だんだんバラけて見やすく。びっくりしたのはついに床が絨毯になってたこと。趣きは多少削がれますがあの靴音は美術館にあるまじき煩さだったから仕方ないですね。

 ←図録もちょっとデカダンなデザイン。こんな拘りからも絵画はもちろん家具などが様々な面から唯美主義を巡る展示だったことが思い出されます。

 [1章 芸術のための芸術−新たな美の探究]まず絵画で目を奪われたのはレイトンの『パヴォニア』。豪奢な孔雀の羽,暗い瞳がファム・ファタールらしいのですが,太い眉が意志的で男性的にも見える一面的ではない女性像です。
 続いてロセッティの詩集の黒地に金を施したブックデザインやティーポットなど,ジャポニズムやシノワズリを直球で取り入れているのがむしろ微笑ましい。
 [古代文化という理想]古代ギリシャへの憧れもまた異国趣味的。ローレンス・アルマ=タデマの「肘掛け椅子」はライオンのような足に繋がるのが鳥の頭だったり,様々な素材の結集がキマイラのようでした。
 とにかく家具の展示が多く,ゴドウィンのサイド・テーブルと共にビアズリーの『サロメの化粧』がかかっており,確かにこのシンプルなテーブルは!サロメという聖書の物語はそもそもヨーロッパが舞台ではありませんからこれもまた正しくエキゾチックな意匠です。

[2章 唯美主義の流行]バーン=ジョーンズデザインの「青い鳥」のブローチ。宝飾品って初めて見たかなあ? トルコ石,珊瑚・ルビーのボディもさることながら,七宝の緑の葉がハートをかたどっているのが愛らしい。
 更になんと「室内履きのデザイン画」までありバーン=ジョーンズにはたまりません。
 そして,暖炉パネル・棚上装飾・時計・椅子等々を組み合わせて置かれていた1室がとても印象的でした。トマス・ジェキルを中心に様々なデザイナーの工芸品ですが,金使いや幾何学的であったりちょっと分離派ぽいです。19世紀後半とはいえアールヌーヴォーの流麗さとは全く違う。

 [3章 世紀末美術に向かって]風刺画の数々が並んでいるのもこの展覧会の面白いところ。古き良き時代…とうらやんでみても,当時の空気としてはやはり異端だったのかなあ。
 最後にようやくポスターになっているアルバート・ムーアの『真夏』。鮮やかなオレンジ色や夢見る表情にもうっとりだけど,ここまでに見て来た家具のせいか,精美な椅子の意匠に注目してしまいました。

 と一通り自分の目で見て,もう一度頭から監修者スティーブン・キャロウェイ氏の音声ガイドを聞きながら回ると改めて展示物の有機的繋がりがわかります。そんなわけで最近は後でガイドを借りるパターンが多いのです。

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