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ars combinatoriaな日々

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生誕100年ジャクソン・ポロック展

♪ようやくジャクソン・ポロック展 東京国立近代美術館に行って参りました!東京の会期は2/10〜5/6と長いので,勇んで前売り券買ったのに結局終了間際になってしまった(先に愛知県美術館2011/11/11〜2012/1/22)。
 いやー,ポロックはいいっ。絶対絶対ホンモノを見ないとダメです!今までひとつの展覧会に一作品てのなら何度か見て,ポロック好き~!になってましたけど,更に更に! ですっ。

 15時過ぎに着いてチケット売場は結構並んでたけど,入場制限もなく中はわりとスムーズ(むしろもっと混んでて欲しかった?)。まず最初に自画像(とされる)『無題』(1930-33頃,18.4*13.3cm)が説明書きを近くに付けないで正面を向いてる。小ぶりだけど“ポーリングでオールオーヴァーなポロック”以外のポロックを見せつける。
 初期の作品は既存の画家の影響がわかりやすいくらいわかりやすいけど,どれも模倣ではなくポロックの精神が反映されているよう。影響は具体的な作家ばかりでなく,ネイティブアメリカンやプリミティブアートも。そして,しばしば“死”を連想されるのは最期を知っているからばかりではないのでは? リベロを始めとするメキシコ壁画の影響は,いや影響されて描いたというよりも彼の中に“死”を希求する部分があって惹かれたのか。そんなことを考えながらまず一巡目。

 しかしポーリングを始めてから最盛期の作品に死の影は感じられない。生への讃歌ってわけでもないけど,むしろ人間的なものから離れた抽象であり,自然である。ピカソは何かを描いていたけれど,これこそ真に抽象なのではないか。
 今回の出展で一番好きなのは『Number11, 1949』(114.3*120)。ポロックはフラクタル的であると,なるほど近付けば近付くほど精密。でもこの作品は離れるとぼやけた印象なのでフラクタルってのとは違うか。でもこの作品に限らず大きいとはいえ,何でみんな遠巻きで見るんだろう? 近づいちゃうよ! しゃがんじゃうよ!
 離れるとぼやけるって西洋絵画の発展と真逆かも。離れると繊細なのに近くで見るとびっくりするほど荒いタッチというテクニックでしょ? 『Number25, 1950』(25*96.2cm)は逆にぼうっとしてて面白い。『Number11』も近くで見ると一番下の黒は滲んでます。
 もうひとつ『Number7, 1950』(58.5*268.6)もいい! カップルで来てた女のコが「日本画みた~い」という通り,地の部分が多く残ってるのと銀色の割合が多く印象的,かつ横長。あ,これは琳派だ!
 『インディアンレッドの地の壁画』(1950,183*243.5)は何度も見ると以外に印象が薄れてくるなあ。なので大判ポスターを買わないで済んだよ。

 初期~最盛期をぐるぐる5回くらい廻る。いつもは行き来すると何度も見る作品て絞られるんだけど,どれも何度でも見入ってしまう。出展数は64点と少ないので(でもおなかいっぱい)選りすぐりで,どれも流せないからかなあ。特によかったのは『頭蓋骨のあるアーチの前でひざまずく人物像』『右に馬のある構成』『無題(蛇の仮面のある構成)』『誕生』。『トーテム・ペンシル』(黄色い鉛筆に黒の鉛筆でラクガキじゃないドローイング)もカワイイ。
 逆に晩年というか模索期は申し訳ないけどごめんなさい。石の入った『無題』(1951頃,55.2*74.9)とか面白いですけど。そして展示の最後はこないだ行ったDIC川村記念美術館所蔵の『緑,黒,黄褐色のコンポジション』(1951, 50.8*139.7)で,これは大きくないけどいい作品。

 有名な屋外でガラスに描く映像は面白いけど,どうしても制作過程が気になるってわけでもないし,このおかげで精神に負担を掛けてしまったのでは?という説に複雑です。ストーリーというか謂れを無視してとにかく作品に相対し続けました。基本的に額に入ってないというのも面白いなあ。あとあと修正のあとや地に見える部分が実は上から描かれてる『トーテム・レッスン2』(1945, 182.8*152.4)みたいなのを見ると,けして衝動的な作品作りではないんだなあというのがよくわかります。

 

 楽しみだったアトリエ再現,ここだけ写真可です。でもなんでみんなアトリエなんでしゃがまないの? ポロックの視点だよ〜! でもここ再入場不可エリアなんで,最後絵を見て終われなかったのだけが残念。つまりアトリエよりも作品の方に頭が行ってる。たぶん朝から来たら一日中ぐるぐるして出られないかったかも~。とにかく『Number11』『Number7』を目に焼き付けて出ました。

 グッズ売場すごい人気で,なんで選ぶ人と会計待ちがなんでごちゃごちゃなの!ただでさえ,間もなく閉館でーす!って焦らせてるのに!あたしに仕切らせろー,きいいいっ!
 カード払いは8000円から。図録込みで11500円,余裕です。出掛ける前は,万札持ってかない方がいいなあとか自粛しようかとも考えてたのに,終わったらそんなこと吹っ飛んじゃいました。ポストカードも小さいし再現性が低いのでパス。その代わりクリアファイルを大人買い。トートバッグは早速お役立ち。iPhoneケースは今使ってるのがR2なんでSWコンサートが終わるまでとっとこうか悩む。もちろん使います。黒iPhoneの方が断然似合いそうだけど~。
 Tシャツだけ迷って買ってない。だってTシャツ着ないもん。でもカッコいいよなあ。グッズ売場,ミュージアムショップはチケットなくても入れるから会期中に寄ってもいいんだけど。うーんでも説明板とか彼の言葉より何より作品だったので,やっぱりTシャツいらないかなあ。そもそもポストカードいらない(いや横長『Number7』一枚買ったけど)のと買った図録を読む気にならないってめずらしいです。

 そうそうイヤホンガイドはもちろん借りないけど,今ヘビロテしてるコストナーさんのショスタコ・ピアノトリオ(アレグレットのみ)がずっと頭を廻ってました。明日は山種美術館で日本画SAKURAなんで,今日を引きずらないで大丈夫!ちゃんと綿密な?計画を立てているのだ!

 

 GWはカレンダー通りなので,3連休と4連休ってだけで,ほとんど美術館行って終わりそうです。今日はめずらしく朝一で美容院に行って,ランチしてポロックなのでちょっと遅くなっちゃったんだけど,やっぱり閉館狙いでよかったみたい。混雑よりきっと名残惜しくて出られない。
 ランチ,アクアが閉店してたんですね〜。知らなかった。まあいろいろ難があったのでむしろよく続いてたと思いますけど。早く新しいお店は入らないかなあ。
 ↑上2つは美術館に入る前。実は東西線の前と後ろ間違えて遠回りしました…。まー今日はいいお天気だったのでこのくらいお散歩しないと〜。で,見終わってからすぐに現実に戻りたくないので,しばしお濠端でiPhoneに思いの丈を一心不乱に打ち込んでました。これの下書きです。

コメント

おお漸く行かれましたか!

自分は始まった頃に行った為、図録を見ながら振り返っております。個人的に良かったのはNumber7ですかね。

  • 2012/05/03(木) 07:45:17 |
  • URL |
  • 甘木 #AvURf82.
  • [ 編集 ]

ポロックはー,美味しいものは最後に…みたいに取って置きすぎました。最後はもうNumber11とNumber7を行ったり来たりでしたねえ。そーいえば映画『ポロック 二人だけのアトリエ』を帰ったら観ようと思ってたのに,なんとなく実物以外目に入らなくなってます。

  • 2012/05/05(土) 00:49:38 |
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  • まつい #-
  • [ 編集 ]

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