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ars combinatoriaな日々

ローエングリン

 《ローエングリン》って意外と上演がないですよねー。一番最近ちゃんと舞台でやったのは新国立劇場の開場記念の一貫のだと思うので,もう10年前です。その前のベルリン・ドイツ・オペラとライン・ドイツ・オペラも観ましたー。
 今回はオケの定期演奏会なので演奏会形式のつもりでいたら,コンサート・オペラ形式というのはコンサートホールの舞台を頑張って使うことだったのでしょうかー。ホール・オペラとかそういうの? すみだトリフォニーホールは正面にパイプオルガンがあるけど,サントリーみたいにその前に広い客席があるわけではないので,両側から階段をつけて真ん中の小さな舞台はごく主役だけが昇る。ってこの舞台が土俵みたいなのはゲッツ・フリードリヒがもうやったよ。舞台装置が頑張って工夫してあるのと全体的に直線的なのは(ホールのデザインが既にそうだけど),ローエングリンのイメージにあってると思うし,少なくとも新国立劇場のお蔵入り?の演出よりはよかったです。ただ合唱が最初黒服組(ハインリヒ王側?)と普段着ぽい人達とだったのと,それが最後は青Tシャツになるのがよくわかんないです。第一幕のローエングリンの入場がどこからなのかと考えてたら客席を歩いてきて,同じ道のりをダンサーが白鳥に扮したお迎え軍だったのはなるほどと思いましたが。《ローエングリン》はワーグナーがラストを乙女の自己犠牲にしなかったりと比較的原典に添ってるので,画期的な解釈によるヘンテコ演出はいらないのです。

 ただ,演奏会形式のつもりで行ったせいか,音楽的な充実を期待してたのでそれが残念だなー。タイトルロールと影の主役のオルトルートが始めから不調と断りがあったので仕方ないかもしれないけど。ローエングリンのスティー・アナーセンはベルリン国立歌劇場の演奏会形式《パルジファル》の急遽代役で([ars combinatoria Vol.3] のPARSIFAL参。ってこれ全然演奏に対する感想がないよ。ついでにあらすじはLOHENGRINをどーぞ),そのときはナイーブな感じでキャラクター的には合ってると思ってちょっと期待してたんですけど。うーん,柔らかい声と弱い声は違うのだった。まーワーグナーのテノールはルネ・コロが基準になってるんで~。でも新国はペーター・ザイフェルトで聴きたかったなあ。

 オケ的には歌手と同じ舞台に上がってると音量も抑え気味にしなくちゃいけないしという難しさもあると思うんですが。シンフォニーオーケストラが定期演奏会でやるオペラっていうのは,演出よりももっと音楽,特にオケに集中させたり,テキストに注目できたりした方が有意義な演奏会だと思うのですが。やっぱり演出が合った方が得したーとかわかりやすーいとかあるのでしょうか。上記のベルリンみたいなこの公演をこそ聴きたい!という予習ばっちりな人ばかりを相手にしているわけではないですしねえ。それでも時節柄とはいえ,このオペラの第一幕への前奏曲で咳はもう少し我慢できないものでしょうか~。咳が出ちゃうのはしょうがないんですが,それにつられてちょっと安心して他の人も出ちゃうし。でもキラキラの聖杯なのよー。

 ワーグナー:歌劇《ローエングリン》 新日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会
 指揮:クリスティアン・アルミンク,ローエングリン:スティー・アナーセン,エルザ:メラニー・ディーナー,テルラムント:セルゲイ・レイフェルクス,オルトルート:アレクサンドラ・ペーターザマー, 合唱:栗友会合唱,演出:飯塚励生 3/24 すみだトリフォニーホール

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