


エントランスでママと待ち合わせてたので15分前の金管ファンファーレが聴けた!

演出がまっったくわからなかったので,もう声を聴けばいいやーみたいな。オペラは歌詞が変えられないから,青いシャツ着て(ホントはTシャツ…)さすらいの大工でも「父はモンサルヴァートのパルツィヴァール(字幕がなんでパルジファルじゃないんだろう)」って身の上を語ったり,オルトルートがゲルマンの神々を呼ばったり,全く見た目と乖離してるんですけど。もうね名前を知らないだけじゃなくて姿の見えないアモールでいいですよ。
金管とオルトルートのワルラウト・マイヤーがちょっと細いような気がしたんだけど,NHKホールだからかなー。ちなみに3F正面3列目。
だいたいカーテンコールではオルトルートに一番歓声が上がるんだけど,今回は間違いなくタイトルロールのボータが盛り上がってました。内容的にはオルトルートはワーグナーの脚色なのである意味おいしい役なんですが,彼女が目立ってしまうとエルザ自身からの疑いや純粋に名前を知りたい・呼びたいという願いが薄まってしまってるんじゃないかなーと思うのです。
とにかく神々しくも圧倒的なローエングリンで異界のものである彼の存在感が際立っていました。だから余計読み替えの演出と関係なく本質的な騎士ローエングリン様だったのです。きっと生で聴かないとこれは体感できない舞台だったと思うので,本当によかった!