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ars combinatoriaな日々

バイエルン国立歌劇場《ローエングリン》

 

バイエルン国立歌劇場来日公演,ワーグナー《ローエングリン》(10/2)。久しぶりにNHKホールに行きました。原宿から歩いたので代々木公園の咲き始めた金木犀が香ってました。彼岸花はもうすぐ終りそうだったけど赤いのと白いの。
 エントランスでママと待ち合わせてたので15分前の金管ファンファーレが聴けた!

 タイトルロールは代役のヨハン・ボータがすごいらしいとは聞いてたけど,ルックス的に全然期待してなくて(確かに声は響くだろーけど…),いや本当に素晴らしかった。もーとにかく美声でよく響くけど大声じゃなくて深いの! 声だけ聴けば間違いなく麗しい白鳥の騎士様です。今まで聴いたローエングリンで一番よかった! 今までって生は93年のベルリン・ドイツ・オペラ以降なので,そのあとラインと新国くらいですけど。《ローエングリン》ってあんまり上演しないんですよね。前奏曲やライトモチーフがきらきらなのがもちろん素敵だけど,《ローエングリン》は合唱がたくさんあるのがいいんだよなあと改めて思い出しましたよ。

 演出がまっったくわからなかったので,もう声を聴けばいいやーみたいな。オペラは歌詞が変えられないから,青いシャツ着て(ホントはTシャツ…)さすらいの大工でも「父はモンサルヴァートのパルツィヴァール(字幕がなんでパルジファルじゃないんだろう)」って身の上を語ったり,オルトルートがゲルマンの神々を呼ばったり,全く見た目と乖離してるんですけど。もうね名前を知らないだけじゃなくて姿の見えないアモールでいいですよ。

 金管とオルトルートのワルラウト・マイヤーがちょっと細いような気がしたんだけど,NHKホールだからかなー。ちなみに3F正面3列目。
 だいたいカーテンコールではオルトルートに一番歓声が上がるんだけど,今回は間違いなくタイトルロールのボータが盛り上がってました。内容的にはオルトルートはワーグナーの脚色なのである意味おいしい役なんですが,彼女が目立ってしまうとエルザ自身からの疑いや純粋に名前を知りたい・呼びたいという願いが薄まってしまってるんじゃないかなーと思うのです。

 とにかく神々しくも圧倒的なローエングリンで異界のものである彼の存在感が際立っていました。だから余計読み替えの演出と関係なく本質的な騎士ローエングリン様だったのです。きっと生で聴かないとこれは体感できない舞台だったと思うので,本当によかった!

コメント

>字幕がなんでパルジファルじゃないんだろう
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB
の6.原作及び「パルジファル」の表記についてを御覧下さい。

  • 2011/10/08(土) 21:52:41 |
  • URL |
  • #vCCQdjqY
  • [ 編集 ]

ご教示ありがとーございます!
リブレットを見たらローエングリンのはParsifalではなくちゃんとParzivalでした。アーサー王周辺はいろいろ読みましたがオペラだとなんとなくワーグナーだから~という思い込みでした。
カタカナ標記はいろいろひっくり返したら,これまでの公演プログラムはパルツィファル,音友のガイド本はパルジファル,愛読書の新書館のはパルツィヴァール(高辻さん訳)とさまざま~。
もちろんローエングリンにこだわらなければ原典言語によりペルスヴァルとかペレデュールとか。

  • 2011/10/09(日) 00:03:30 |
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  • まつい #-
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