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ars combinatoriaな日々

アンフォルメルとは何か@ブリヂストン美術館

アンフォルメルとは何か@ブリヂストン美術館,4/29~7/6。もう参考レビューにはなりませんが,自分用記録ってことでっ。
 アンフォルメル,実はドラマ「TAROの塔」で初めて知ってずっと気になってて,ようやく終了間際に行きました。ブリヂストン美術館,久しぶりです。土曜講座ずっと通ってたのに。


 まずは“抽象絵画の萌芽と展開”として,マネ,モロー,モネ,モンドリアン,ピカソ,レジェ,カンディンスキー,クレーを。全てブリヂストンのコレクションから。
 続いて“「不定形」な美術の登場”,フォートリエ,デュビュッフェ,ヴォルス。中でもフォートリエに目を奪われました。特に抽象的な青や紫の色と石膏などのマチエール。印刷では綺麗な不思議な色というのはわかるけど,実物を見て初めて伝わるものがある。描かれているものは全く具象ではないのに伝わってくる哀しみ。アンフォルメル以前の作品が対ナチスの壮絶な過去から描かれたのがわかる。でもその直截的な作品達を昇華したのか,その後の『無題』『直方体』『旋回する線』…といった作品群の方がよりフォートリエの心象を描いているような気がするのです。

 最後に“戦後フランス絵画の抽象的傾向と「アンフォルメルの芸術」”。残念ながら海外からの出品が中止されたけど(それでも充実の展示),ポンピドゥーが途中からスーラージュの作品を急遽貸してくれることになったそう。このスーラージュのビデオを見ていて,「絵画とは,“感動”“感覚”“表現”ではなく,“ 画家”と“ もの(chose。objetではなくchose)”と“ 見る人”」というのが面白いなーと思ったのですけど,あれれ,アンフォルメルはそういう即物的なのではなくてもうちょっとウェットなんじゃないかな?と彼の作品を見て思ったのですけど。

 この最後のコーナーで一番よかったのはザオ・ウーキー(趙無極)。ブリヂストン美術館でもコレクションしてます。やはりこちらも後年抽象的になるほど,その独特の色使いの底に流れる哀しみに共鳴してしまう。
 2004年に企画展があったそうですね。たぶん日曜美術館かアートシーンで紹介されたのではないでしょーか。なんとなくザオ・ウーキーという名前とあの深い蒼に覚えがあって。行きたい!と思いつつ時期的に無理だったのかなー。10月から翌年1月中旬って一番忙しいもの。でもでも図録のバックナンバーがあったので思わずこちらも買っちゃいました。うっとり眺めて,多彩で詩的なテクスト群に満足しました。彼の作品を語るとみんな詩的になってしまうのですよ。
 図録といえば,完売した(7/5付)そーですよ。7/2に行ったので危ないところだったっ。終了(7/6)間際とはいえすごいですねっ。確かに図録を買って今のは何っっ?と考えたいタイプの展示なのかしら。
 あと流れ的に去年カンディンスキーと青騎士展を観ておいてよかったなあと思いました。

 さて,不定形というとどーしても数学用語を連想してしまいます。でも数学のは“inderterminate form”で,常態として不定ではないではなく極限が不定なのでした。アンフォルメルは定まらないではなく,定まっていない,“フォルム”でない。数学は不定・形だけど,不・定形もしくは非・定形ですね。って,あんまり深い話ではないです。

 展覧会の方は結局フォートリエとザオ・ウーキーを行ったり来たりして,結局主義的なものよりも個別の作家性の方に惹かれてしまったような気がしないでもありませんが,とにかくあまりにも素晴らしかったので慌てて速報したのですけど,オーストラリアバレエのときも,こういうとき携帯で更新すればいんだけどなあと思って,いやそれこそツイッターを,いやいやそもそも携帯で入力するのが苦手なのが一番の原因なのですよね。今こそiPhone様の出番だが携帯変えてまだ1年半だしなあ。去年悩んで五輪のためにワンセグ付に変えたのに~。

 今後の展覧会では,今回も出展されてたんですが生誕100年ジャクソン・ポロック展が今から楽しみです。ポロック好きです! 来年近代美術館2/10~5/6ですが,その前に愛知県美術館11/11~2012/1/22です。

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