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ars combinatoriaな日々

カンディンスキーと青騎士展@三菱一号館美術館

♪冷え込んで来た3連休はなんだか寝てたら終わった,けど,9日だけ出掛けました。
 カンディンスキーと青騎士展を観に初めて三菱一号館美術館へ。東京駅からも有楽町駅からも近くてすごくいい立地。


 その前に銀座でひつまぶし食べました。マロニエゲートに入ってる備長,\2800。名古屋以来,ずーっともう一度食べたかったのー。ひつまぶしのは関東のに比べてカリっと焼いてありますが,うーん,それにしても身が少なく感じてしまったのですけど。おいしいですけど,次はまた名古屋に行ったときでいいかなっと気が済みました。あ,名古屋で食べたのはまるや本店 名駅店。お値段的にもこちらがとてもよかったから?

 

 三菱一号館へ移動。ジョサイア・コンドル設計のレンガの建物を復元,↑大きなビルは丸の内ブリックスクエアとパークビルです。建物の間が中庭のようになっていて綺麗。
 美術館は1Fが歴史資料室とカフェとミュージアムショップで,企画展示室は2・3F。展示室も再現した建物なので,床材にヒールの音がすごく響きます。あわてて注意書きを作ったみたいだけど,これ,出来てまずは土足厳禁で初めて靴で歩いたとき困ったろうなあ。気を付けて歩こうと思っても,美術展って,展示室内を移動しまくるもので,作品の前も近づいたり距離を置いたり,そんなに足元にばかり神経廻せないよう。展示室も三井記念美術館は最初のスペース以外は展示室用の設計なのに,ここは再現を重視して比較的狭い部屋がいくつもあって,間は資料なんかを置いてたけど,これ以上の人気展示は許容出来なそうですよ。

 展覧会自体はすごーくよかったです。もちろん《印象III (コンサート)》が一番のお目当てだったんだけど,他の極彩色の風景とか,彩色ドローイング《花嫁》のような具像でも心象でもないファンタジーの世界とか,ああこういうカンディンスキーが見たかったんだなあと。2002年の近代美術館(EUCじゃないと化けるかも)のとき,圧倒されたい!と思っていったのに,ちょっと思ってたのと違ったんですよ。あちらは少し後の作品が多いロシアの美術館のコレクションで,今回はレンバッハハウス美術館が3年間改装のため閉館するのでこちらの主要作品を持って来れたみたい。

 《印象III (コンサート)》は思ったよりみんなこればかりを見てる風ではなかったのですけど,いやー素晴らしい! そんなに大きい作品ではないんですが(77.5*100.0cm),絵全体が無理なく視界に入るこのくらいがいい。シェーンベルクの演奏会に感動して描かれたのですけど,その音は圧倒的な黄色の洪水で,でもその音だけではない,黒いピアノ,熱狂する聴衆,ホールの白い柱,という正に“コンサート”のその場全てをひとつの絵として表現してる。

 他は《ガブリエーレ・ミュンターの肖像》が,わーこんな普通に綺麗な肖像画もあるんだとびっくりしたり,カンディンスキー以外だと,シュトゥックの《闘うアマゾン》,パラス・アテナなんだけど,クリムトのより戦士らしい横顔。レンバッハの《ビスマルク》《騎士の甲冑を身につけたマリオン・レンバッハ》。青騎士が成立する前の作品なのに,妙に戦闘的で潔癖な作品が並んでるのが印象的でした。フランツ・マルクは《虎》がその直線的な造形とでも寂しげな瞳に孤高が見えます。どうも“青騎士”の1911~1914年の短い期間の先鋭のイメージが重なるようです。
 当時の写真や手紙などもたくさん展示されていて,単なる絵画展ではなく“青騎士展”として構成されてます。

 歴史資料室は「ジョサイア・コンドルの岩崎邸建築」をやってました(~2/6)。こちらは入場料無料。精巧な模型や資料写真,デジタル資料など。実は旧岩崎邸庭園に未だに行ってないのです。

 

 そのあとCafe1894でお茶。上のブリックスクエアのお庭に面したとは違います。銀行の営業窓口として使われたそうです。吹き抜けの天井がすごく高い。17時ちょっと前くらいで10人くらい待ってました。ウェイティングスペースに図録が置いてあった。意外に美術館に行った人ばかりではない雰囲気だったので,いい工夫かもー。
 \1200のケーキセットです。昔からの喫茶ではないので味はレトロとかじゃなくて,ふつー。展覧会メニューはドイツなのでバームクーヘンだった。こちらはセットで\1300。

 ケーキ食べて出たら,素敵ライトアップの時間になってしまった。

 展覧会,三菱一号館美術館は2/6まで。【巡回】2/15~4/17愛知県美術館,4/26~6/26兵庫県立美術館,7/5~9/4,山口県立美術館。

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