ars combinatoriaな日々

『マリー・アントワネット』

♪あんまり(帰るの)遅くならないようにしようとか言いつつ,そう変わってません。しくしく。がー,なんとか『マリー・アントワネット』を観てきました。薄っぺらいという評判なので,ストーリー的にはなーんにも期待しないで行ったので,楽しめました。前売り券で\1,300だけど,まあ\1,000くらいだなとは思いますがー。延々ドレスとお菓子ですが,時代考証何それというもので,でもドレスはともかく(頭に帆船は史実だ),お菓子は当時のものだと地味でしょうねえ。マリーの好きなクグロフみたいな。

 ストーリー的にはいくらでもドラマティックに出来る素材なので(例えば退屈な宮廷と飢えていく民衆を対比させるとかいくらでも),あえてあくまでも(ソフィア・コッポラ的な)マリーの視点。だから革命も最後の最後にはじめてだし。で,処刑まで行くのかしらと思ったら,マリー達が馬車で出て行くまで。これもマリーのオ?ストリアでの生い立ちではなく,(馬車の旅の)輿入れからしか描いてないからこそで,このへんは衣裳を変えて全く同じ構図のミサや食事のように様式美ですね。これだけ何も表現してないのに,ちゃんとヴェルサイユ宮殿を使ってるって,わたしは好きだなー。

 原作になってるというアントニア・フレイザーのを注文しちゃいました。ツヴァイクのはすごーく前に読んだんですが,ほとんど覚えてない。やっぱり『ベルばら』のイメージが大きいですね。ベルばらだとマリーはもちろんマリア・テレジアも潔癖なカンジなので,実際の親娘の書簡がどうだったのかとか気になるところです。あと脇役もなかなかよいですよね。特にルイ16世がすごーくいい人そうで,でもきっと退屈で不器用な人なんだろうなあとか,フェルゼンは顔だけでいいのねとか。女性陣もノアイユ侯爵夫人やデュ・バリー夫人とかベルばらとは全然違うポリニャック夫人とか,いい味だしてます。あと細かいトコは結構考えてますよね。パンフだとプチ・トリアノンの生活を贅沢から自然へみたいに書いてるけど,産みたての卵を娘に触らせてるようで,ちゃんと綺麗にしてあってみたいな,あくまでもマリーの周りは綺麗な作り物なのよ,っていう。でも観終わったあとは取りあえずピンクのお菓子が食べたいわとハーゲンダッツのストロベリーを買って帰りましたが。

 この後観たいメジャー映画はあんまり思いつかないんですが,単館系?の『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』は観たいけど,こういうのは油断すると終わっちゃうのでなんとか頑張って行きたいです。

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