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ars combinatoriaな日々

ラファエル前派からウィリアム・モリスへ@横須賀美術館

♪エリボン(GPSフランス)の男子ショートの傷心から海を見に行ってきました…。じゃなくって,ラファエル前派からウィリアム・モリスへ横須賀美術館に行って参りました,11/27(土)。
 実は23日にドガ展@横浜美術館に行ったんですけど,これは興味があって行かない人はまーいないだろうということで,往復4時間かけて行った来た横須賀美術館はそれだけの価値がありましたよーというのを先に出しときます。
 ゴッホ展(~12/20 国立新美術館)の方が先に終わっちゃうんですけど(そして早く行った方が混雑的にもなんですけど),ゴッホを見るとしばらく他のことが入らないのでこれは後にすることに~。

 

 京急の馬堀海岸からバス,バス停からすぐ,広い芝生がどーんとあって,ガラスを使った低い建物が。

 

 なーんにも食べないで11:30頃家を出て,JRがちょっと遅れたので着いたのが14時近く。まずはごはん~。イタリアンのアクアマーレ,アクアパッツァのプロデュース。美術館の前面にあるので,美術館目当てじゃなくても入りやすそう。

 

 目の前に海が見えます。食材はこの海で取れたお魚と野菜もこの近隣のものとのこと。前菜,全部おいしーい。特に薫製したお魚(なんだっけ)。

 

 メインはせっかくなのでお魚にして,パスタは自家製ソーセージとごぼうのトマトソース。うーん,これはなんか足りない。ソーセージにもう少しハーブを効かせてクセがあった方がごぼうに負けない…かなあ。
 メインのさわらと野菜たっぷり,これはすごくおいしいっ。お魚はもちろん,野菜がとりどりでこんなにいろんな種類が乗っかってるのはすごい。

 カプチーノとドルチェは柿のマリネとチョコムース。これはまあまあ。
 コースが\3300+ワイン\500。もちろんもっとお手軽セットや展覧会企画セットやアラカルトもあります。

 

 おなかいっぱいなので,展示を見る前にお散歩お散歩。一度館内に入って,らせん階段から屋上へ。建物と館内は白くて綺麗でガラス張りだったりあちこち穴が空いてたり。

 

 【左】上がってく途中。こういう空間好き。【右】外へ出るとまた目の前に海が開けてます。

 

 【左】後ろは山。【右】下に図書室が見えます。

 

 観音崎公園の砲台跡というのを見に行くことにします。海のない県に育ったので海が見えると何だかうれしい。【右】三軒家園地,ってこのちょっとこじゃれたようで,でもカッパのようなウッドストックのようなそこはかとない脱力感。

 

 この季節だと山茶花でしょーか。

 

 【左】三軒家砲台。これから先もいろいろあるようですが,かなーり距離がありそうなのと,人気がなくてうっそうとして薄暗いのでちょっと歩いて戻る。

 

 手作りのマップを見て,そーか海の方にも降りれるんだーと今度は海。

 彫刻?鉄のオブジェ?Valleys(若林奮)を抜けて,ようやく美術館へ戻ります。

 展示は118点。絵画とステンドグラス,タペストリー,カーペット,家具,食器,タイル,本。
 まずラファエル前派に先駆けた作品から。ウィリアム・ダイスの3点,中でも『ヤコブとラケルの出会い』のラケルが清楚でヤコブがひとめ惚れするのはわかるんだけど,ラケルよりヤコブの方が美しい。さすがママのかわいい僕。
 それはホルマン・ハントの復活した美中年イエス,会堂の美少年イエスやバーン=ジョーンズの聖ゲオルギウスやエロース,ステンドグラスのアベルといった女達より美しい男性達に目が行きます。対して女性達はどこか禍々しいか焦点が合わされていない(サブラ姫やプシュケ)。

 禍々しいというとロセッティの『レディ・リリス』がありました。これどこかで見たけど,ロセッティの女性はクセになるというか,わたしはラファエル前派の中ではバーン=ジョーンズが一番好きなんだけど,ロセッティの特に実物を見ると彼の描く女性達から目が離せなくなってしまうのです。成人女性達はみな魔を根ざしてるようですが,ミレイの一点だけは何故かかわいい少女の『めざめ』で,これはラファエル前派としての絵ではないですよね。

 展示の中央あたりにモリス及びモリス商会として壁紙のデザインやタイル,ラスター彩の食器,ケルムスコットプレスのなどがあるんだけど,圧巻はタペストリー『東方三博士の礼拝』。これを見て,来て良かったーと思いましたよー。
 原画はもちろんバーン=ジョーンズで,251.2*372.5mm。絵柄が美しいのはもちろん,発色が未だに鮮明。たくさんのタペストリーが展示されたのも見たけど,こんなに綺麗な色のはなかなか見れなかった気がする。
 細部を見ると博士の衣装の襞の影を作るのに色の選び方が絵画よりもはっきりわかるのが面白くてその裾をずーっと見てました。足元の花々(ヘンリー・ダール)はあきらかにボッティチェリの春で,これは後に方に展示されてるイヴリン・ド・モーガンの『フローラ』もそう。このフローラが素直にかわいいのは女性作家ならではの愛らしさかも。

 まだまだいっぱいいい作品があるんだけど,他に特に印象的だったのはフレデリック・サンズの少年みたいな『ワルキューレ』とウォーターハウスの『南の国のマリアナ』。
 あのタペストリー他は南オーストラリア州立美術館だったり,めずらしい,そしてラファエル前派らしい作品の数々でした。でもでも“ラファエル前派からモリスへ”というか“ラファエル前派の中のモリス”かなあ。

 せっかくなので所蔵品展も見ました。目を引いたのは佐伯祐三『窓のある建物』(佐伯祐三は作品展を見に行かなかったのを後悔してます),地元の朝井閑右衛門の絶筆『薔薇』。なんだか疲れてしまって,もう一度予定通り企画展を見直す~。

 図録などを買って,バスの時間に合わせて17:30過ぎに出ると外はもうクライフェルト(開館時間は18時までです)。そして男子フリーに合わせてMacくんの中にWinちゃんを立ち上げると更なる絶望が待っていたのであった,がーん。

 10/30~12/26,【巡回】2011/2/25~3/27 美術館「えき」KYOTO ,【終了】いわき市立美術館

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