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ars combinatoriaな日々

レオナール・フジタ展

♪頑張ってレオナール・フジタ展@上野の森美術館行ってきました! ちゃんと午前中病院行って薬出してもらってから~。18時終了なので相変わらずの入場終了後の30分狙いで美術館に着いたのが16:45頃。まあまあ混んでるけど終了前日の土曜日としては全然ラク。とにかく行ってよかったです!

 近代美術館が人生を俯瞰するようにどの時代も網羅していてフジタの多様性を見せていたのに比べて初期と晩年のフランスに絞ってるので,よりああこの人の魂は普遍的なものだったのだなあというのがよーくわかります。最初にキリストや『家族』を持って来て,最後の礼拝堂の十字架降下や聖母子と対応してるの。そしてもちろん女性の乳白色の肌。
 一番の目玉の大作『構図』『争闘』は一点3m×3mで,『構図』の一部は近代美術館で見たんだけど,これ2作品(4点)並ぶとなんかどうしていいかわからなくて,結局近くに寄ってディテールに注目してしまう。こんな大きい作品なのに彼らしい細い輪郭線と白さで離れても全体像がつかみにくいのかも。修復のビデオを見てフランスの人たちがものすごく敬意を払って慎重に作業してるのがわかるんだけど,そーいえばこんな巨大な作品はどーやって描いたんだろう? 日本画みたいのかなあ。で,そのビデオは最後の方にあるんで,作品を見てビデオを見てもう一度作品の前に戻るのがいいんだけど,ビデオをしっかり見てたら閉館時間が迫ってしまって人の少なくなった館内でじっくり見れたのに慌ただしくなっちゃって残念。この大作の習作も見応えがあります。
 それから裸婦像のそばにもいるにゃんこ達の絵はやっぱりカワイイ。近代美術館所蔵はカラーなんだけど,今回出品のは絹に描かれたモノクロに近いもの。あと屏風絵(風?)のもフジタの愛した野獣性と家畜性を兼ね備えた猫達です。

 2階のスペースは晩年のアトリエ。この再現や子供達の絵,そして何よりアトリエにそのまま残してあって公開しているという自作の衝立やお皿やドールハウスなどなど。衝立に付けた金属レリーフがもうラヴリイ! カワイイものが好きっていうのと,芸術バカというより生活も可愛く美しくという生きることを楽しんでる人なんだろうなあ。五回結婚してるだっけ。
 そしてその最後の最後に創った「平和の聖母礼拝堂」はそのフレスコ画ゆえの重労働と緊張感(素早い判断力がないと乾いてしまう)で正に命削って出来てます。もちろんフレスコ画を持って来ることはできないんだけど,その大きな習作や模型や指示書やその前に展示された油彩の宗教画などから礼拝堂のイメージが浮かび上がる。更にステンドグラスを1つこの回顧展のために複製しているの。あ,油彩の『イヴ』(1959)が狡猾さが全くなくてとても愛らしいのが興味深いです。


 久しぶりに美術展に行ったのもあるけど,今年最初からすごいものを見てしまいましたよ。アトリエと礼拝堂はいつか行ってみたいですねえ。ランスはジャンヌ・ダルクヲタなので普通に行きたい。スポンサーのマムのシャンパンも飲みたい。フランスは行きたいところはいっぱいあるんですよ。画家の創ったのは他にマティスの(ロザリオ礼拝堂)も素敵だし。パリはルーヴルとオルセー(はドガだけでいいかなっ)とモローとピカソ美術館に行きたいでしょ? ロレーヌのラ・トゥール美術館に行きたいし,あ,今度のルーヴル展ではついに「聖父子」(大工の聖ヨセフ)が来るんですよねー!そしてポワティエ詣でをせねばっ。

 図録はもちろん買ったんだけど,裏表紙のエンボスや遊び紙にあの“素晴らしき乳白色の地”がオーバラップするのが素敵。今回グッズもよく出来てて,展示に感動した人のお財布を開けさせる上手いラインナップ。あのカワイイ衝立の金属レリーフを模したピンバッジやノート(No.やDateをフランス語にしてくれるとよかったんだけど。今時ノート使わないけど,おフランス語復習でもしようかと…)やポストカードも絵画だけじゃなくてレイアウトがいいの。図録は\2,500だけど他と合わせて\7,000以上買ったよ。ポストカードはもうあまり買いすぎないようにしてるから~,かなり抑えてます。お皿も展示してたのレプリカ作れば~と思ったらちゃんとあるし。これはあったら欲しいなって柄と違ったのでパス。最近美術展はオリジナルグッズ多いんですけど(その分昔よくあった大判ポスターがない),これは通り一遍のメーカーに言われるままじゃなくて企画した人達がこういうのがいいな,欲しいなっていうのを作ったみたいでいいなー。

【巡回】2/22~4/19 福岡市美術館,4/26~6/7 せんだいメディアテーク 【終了】2008/7/12~9/4 北海道立近代美術館,9/14~11/9 宇都宮美術館 巡回展全体の公式サイト

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