ars combinatoriaな日々

「写真」とは何か。20世紀の巨匠たち

「写真」とは何か。20世紀の巨匠たち〜美を見つめる眼 社会を見つめる眼@大丸ミュージアム・東京を見てきました。大丸ミュージアムの企画は結構好きですが久しぶりです。
 初めて見てよかったのはウイン・バロック。何を撮ったのかよりも被写体のフォルムの精密さ,質感が美しい。モノクロームであればこそですね。逆にエルンスト・ハースはカラーであること自体が作品になっているみたい。圧倒されるような鮮やかな花畑であったり,フラミンゴの群のピンクに地の色との相乗で静けさを感じたり。報道写真・記録写真としてはルイス・ハインのメッセージ性は静かな分印象的で,キャパのあまりにも有名な『撃たれる兵士』はその小ささに写真と絵画の違いは意外にその大きさにあるのかもしれないということに気が付かされたり。えと,衝撃的な場面であるのに大きく引き延ばされてない分,これは間違いなく記録なのだと静かに迫ってくるみたい。あんまり面白くなかったのはアンセル・アダムスとヘルムート・ニュートン。うーん,なんとなく狙いすぎなのがわかりやすぎるのかしら。
 一番楽しみなメイプルソープは全然好きなのが出展されてなくて,えーメイプルソープはセルフ・ポートレイトが一番美しいのに〜とかお花はもっとびしっとモノクロで隙のない清冽さのにして欲しかったなあ。しかも一番のお楽しみのように最後に配置されてたのに(いや単に生年順)。そういえば前に大丸でやったときは(やっぱり単独ではなかったかしら?)いい作品がいっぱいあったのに。マン・レイはまーわかりやすく代表的な作品でした。彼はどれを選んでも間違いない人だ。それからウォーホルのこれはシルクスクリーンに使う元写真なのかしら,全部同じ大きさでなんの作為も感じられないのがずらっと並んでるのがむしろ写真の等質性を現してるようで面白いです。あと,何でブレッソンがないの〜という顔ぶれでしたねー。顔といえばデュシャンがマン・レイともう1人(図録がないので覚えてない…。そのつもりならメモ取ったんですけど)に撮られてるという唯一の被写体で,デュシャンああカワイイなあ。4/21までです。
 で,泥縄的にバルト先生の『明るい部屋』を読んでます。この項続く…といいなーっと。

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