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ars combinatoriaな日々

よいお年を!

♪これから帰省しまーす。
 1/5までのスヌーピー展の感想を入れようと思って時間切れです。参考:1020ついろぐ

♪Twitterのおかげで久しぶりにマイベストを考えました。あとでリンク張れたら…。

 美術・博物館。作品?が選べたのは:興福寺仏頭展「仏頭」,モローとルオー展モローの「油絵下絵」,ターナーの「カラービギニング」,「狩野山楽・山雪」山雪『雪汀水禽図屏風』,根津美『那智瀧図』。『那智瀧図』は同日のジーザス・クライスト・スーパースターと相まってトランスしてたのも大きい。ファインバーグコレの北斎『源頼政の鵺退治図』頼政は東博で刀も見たし。トーハクは企画展もだけど本館いい!東洋館も行かないと〜。「平清盛」繋がりで玉堂『小松内府図』も。
 他に作品がというか展覧会としてよかったのは栖鳳,アントニオ・ロペス,和様の書,大野麥風,御舟,ミュシャ2つ,モリス,エル・グレコ,ジャコメッリ,グルスキー,白隠。こ,これでも何とか削ってます…。

 舞台:「ロックオペラ・モーツァルト」5回(東京3,大阪衝動2),「ヴォイツェク」2,「シラノ」4(追加2)かなあ。次点でロミジュリ4(追加1)。4Starsはもう一回行きたかったなあ。番外で「ジーザス・クライスト=スーパースター アリーナ・ツアー2012」は映画館だけど3回。
 いつの間にか日本語が多くなったけど,歌・音楽ものが好きだということがわかりました!耳に残るというか中毒性がある。ストレートプレイは「おのれナポレオン」「滝の白糸」「MIWA」「鉈切り丸」(MIWA以外は2回)とどれも面白くてこちらはセリフや掛け合いの妙かなあ。ミュージカルの方が情緒的?上記のベストはストプレも加味しての上です。
 バレエを結構衝動的に。ブベニチェク・ニューイヤーガラ,小林十市ハムレット・パレード,ニューヨークシティバレエ,新国ストラヴィンスキー(結婚目当てで火の鳥が付いてた!)。

【追記】スケート観戦を入れ忘れてました!4月:国別対抗戦一部日程,6月:アート・オン・アイス,7月:ファンタジー・オン・アイス福岡2公演,プリンス・アイス・ワールド東伏見2公演,フレンズ・オン・アイス2公演,関東選手権一部日程(シニア女子SP,シニア&ジュニア男子SP),東日本選手権一部日程(シニア女子FS,シニア男子FS),全日本選手権(試合のみ全演技)。
 印象深いのはやっぱり直近なのもあるけど全日本の美姫ちゃんあっこちゃんSP・FSその他いっぱい,東日本の美姫ちゃん火の鳥,町田くんは全日本のエデンと生じゃないけどGPFの火の鳥,初めて行ったブロック大会の唐川くん,那須野さん。ジュベール全部!(仏語をしゃべったよ!)

 来年のチケットはノープランなのです!スケートも含めて。

明治・大正・昭和戦前期の宮廷服 -洋装と装束-@文化学園服飾博物館

♪8日(日)にターナー展に行って,その後お休みがないので17日お昼休みに徒歩で往復しました文化学園服飾博物館の「明治・大正・昭和戦前期の宮廷服 -洋装と装束-」。1時間のうち移動時間約20分,どーしても見たかったのです。文化学園服飾博物館は久しぶりですが,前にも昼休みに行ったことがありました,いつだったかしら。
 12/21まで(学校だから?日曜祝日お休みなのです)。

 展示は2階の洋装から。ここでドレスは何度も見たのですが,これまでも見たようなスタイルであっても独特の文様に注目してしまいます。
 昭憲皇太后の御大礼服(マントー・ド・クール)はドレスにもトレーンにも大輪の菊が刺繍されています。同じく御通常服(ローブ・モンタント)は可愛らしい印象だけど白地に白糸で菊の刺繍。
 他に雪輪のトレーンや松葉のローブ・モンタントなど。ほとんど国産のものばかりですが,パラソルがひとつ,ニコライ二世戴冠のときにロシアで購入したものが展示されていました。

 またいつもは引き立て役のような男性の方は,ずらっと並んだ軍服がなんかすごい。意匠が桐や菊で官位や役職によって本当にいろいろで,でもその文様の入り方が軍服にしては随分派手というか美しく入っているのです。軍医のものもありましたので,鷗外はこういうのを着てたことがあるのかなあなんて想像してみたり。
 勲章は箱もセットで,漆に金の菊,桐,桜,文字(瑞宝章だったかな?)が入っているのです。が,箱だけは 図録になかったのです。あらーヘンなとこ注目してしまったのか。でも図録はこれだけで貴重な資料になりますね。
 また朝香宮ご夫妻の並びは庭園美術館の広間で想像してしまいました。休館はまだまだ続くのですねえ。

 装束は1階でスペースはだいぶ狭いのですが,こちらの方が更にワクワクだったかもしれません。2階も明治天皇の軍服で始まりましたが,こちらは直衣!本物の帝の本物の直衣!
 真ん中の展示された御下襲を長く引く真っ白な御祭服は大正天皇が着用。複製,再現ではなく,実際にやんごとないお方が実際に着用されたものが目の前にあるのですねええ。

 そして烏帽子はありませんでしたが,冠の上部がメッシュ!だったのを見逃しませんでしたよ。女性の方で面白いのは臣下の袿袴。立った状態で,袴と履(くつ)が見えます。

 すっかり平安末期好きになってるので,図録に「装束は中国から伝えられた服装が平安後期に日本独自の服装に変化」とあって,わー有職故実や服装史をちゃんと当たりたいなあと思ったのでした。

ターナー展 Turner from the Tate: the Making of a Master@東京都美術館

ターナー展東京都美術館素晴らしかったです! 休養日と決めて基本出掛けない日曜に行った甲斐がありました。休日出勤が続いてもう今日(12/8)しか空いてなくて,でもちょっといろいろ煮詰まってたのが充足しました!
 今年は(も)いい展覧会をたくさん見たのですけど,最近のでは「モローとルオー」に並んで評判よく,確かにこれは行かないとですよ!
 12/18まで(月曜休)。【巡回】2014/1/11〜4/6 神戸市立博物館

 

 ちょうど企画展の建物に青空が映り込んでました。ちなみに↑美術館に入る前の空。でもターナーよりフェルメールぽい色?と思ったら,そうかターナーはイギリスで、フェルメールが大陸だからかと何となく自己解決。


 順番が前後しますが,ポストカードを買ったお気に入りの作品(の一部)。左上から『月光,ミルバンクより眺めた習作』『バターミア湖,クロマックウォーターの一部,カンバーランド,にわか雨』『戦争,流刑地とカサ貝』『平和−水葬』。
 他に図録の表紙でもある『湖に沈む夕陽』『レグルス』を各2枚づつ買いました(1枚では出し惜しみして使えないから)。印刷では色彩のニュアンスが伝わらないんですけど,RGBになってバックライトが当たると意外に再現性が?やはり光の画家なのだなあ,フェルメールとはまた違った。お,繋がりました。

 さてターナー展,ターナーは素晴らしい!そして展覧会そのものがとてもイイ! 17時半までなので毎度の閉館まで粘ろうと16時頃行ったら入場制限はないけど中はやっぱり混んでまして,久しぶりにまずざっと通して合間合間に見れるのを点々と。いつから並んで順番に見る人が増えたのだらう?
 各章のキャプションに(ターナーの)年代があるのがわかりやすい。長命(76歳)な画家ならではですね。またターナーちょっといい話なミニエピソードが壁に貼ってあって,こぼれたミルクで絵をって雪舟か!とか,才能ある息子を誇るお父さんの話は理髪店主という階級社会ならではかも。でも更に図録を読むと妹が5歳で亡くなりそれが母の精神に影響を与えたって影を落とすエピソードもあるのですね。

 そんなわけで1点1点見るのはまたあとで,最初に目に付いたのは『バターミア湖,クロマックウォーターの一部,カンバーランド,にわか雨』。虹がくっきり七色でないところがいいなあ。と,自然を美化ではなくあるがままに描くのかな?とも思ったのですが,「III.戦時下の牧歌的風景」「V.英国における新たな平和」の前書きを読むと特に戦争/時代を反映し,しかしあくまで戦勝のムードに迎合しないなど意外にメッセージ性があったのか,見たものを見たまま綺麗にではないターナーの思想・思考が反映されていたのですね。

 またこの展覧会は116点の展示の中で習作が多くて,ただどれひとつとして見過ごせない全然物足りなくない見応えあり過ぎなのも特徴です。習作はとてもラフで,細部を描いておくのではなく大まかなアウトラインであり,ここからどんな本画が表出するのか想像出来るようです。ただ帆船や建造物,つまり人工的なものは細かったですね。スケッチブックの展示もありターナーの創作段階が想像出来てこれまた必見です。

 更に「IV.色彩と雰囲気をめぐる実験」の“カラービギニング(色彩の始まり)”と呼ばれる水彩。白いシルエットの城なんかはわかりやすいけど,もっともっと色彩だけで表したものがたくさん。むしろ色を置いてみましたってくらい?
 これらは遺贈コレクションから発見されたそうで,その経緯も含めてモローの“油絵下絵”を彷彿とさせてます。あっ印象派ギライなのにターナー大好きなのがわかったー(ファンの方には申し訳ないんですが…粕谷さんの海外サカヲタネタ)。印象派の先駆けではなく抽象画,象徴主義ぽいのです。ただモローと違って抽象的には見えない,もうちょっと具像的に描きたいものが浮き上がってくる。一枚の絵として鑑賞出来るけど習作ぽくもある。このコーナーは1820〜30年頃推定で,晩年の1840年代にももう一度展示されてました。そちらはもっとスケッチぽいですが,でも「こういう作品です!」とも見れる。そうそうカンディンスキーの『印象III (コンサート)』(1911)を思い出しました。

 一巡目は本当に点々としか見れてなかったので飛び飛びですが,次に注目したのは「VII.ヴェネツィア」の『サン・ベネデット教会,フジーナ港の方角を望む』。すごく明るい絵で,でも特にターナー独特の黄色がとても効いてる。白く輝くもいいけど,もっとぱあっと明るい。そして人物描かない方がいいんじゃないかと思ったらちょっと下がって見れる椅子があって,あっこれは離れて見た方が全然いい。戻ってちゃんと見れた代表作『レグルス』もでした。後期に行くほど人物がもわもわしてるんですが,ほとんど遠景なので離れて見ることに。
 最後の部屋はとても混雑していて,あきらめて地階に戻ったら入場締切時間過ぎていたのでようやく1点づつ見れました。この展覧会は年代順の構成なのですが,通して見てからだとターナーは初期からモチーフの選び方を始め視点が独特なのがよくわかりました。

 閉館時間になっても晩年の,特に『戦争,流刑地とカサ貝』『平和−水葬』のセットはいつまでも人だかりが絶えませんでしたので,離れて並んだ2作を同時鑑賞するのはできなかったのですが,これはどちらもいいですね〜。どちらかひとつなら『平和』ですが。『戦争』のナポレオンは流刑地すなわち「おのれナポレオン」!奥にいるのは監視の士官? イギリス人ですからナポレオンを勝ち誇った姿で描かないのは当たり前ですがターナーはイギリスの絵もちょっと斜めからの視線でした。
 『平和』の水葬というモチーフ,当時ならこういう絵は普通なのでしょうか? 蒸気船の黒が不自然と言われターナーは「もっと黒くできる絵具があればなおよかった」と応えたそうですが,やっぱりこれは自然ではなく印象ではなく象徴主義なんじゃあと思ったのでした。

 
 そんな2作を最後に見てでたら,なんとターナー天気予報がちょうど『平和−水葬』だったのですよ!よかった明日曇りで!
 そうそう企画展内ミュージアムショップでは結局図録とポストカードしか買わなくて,実はクリアファイル,ストラップに手を伸ばしたけど,縦長横長を逆にトリミングしてるのに気が付いて散財しないで済んだのでした。だってそれはダメ。

 【右】入るとき気が付かなかったんですが,いまって都美はこんなことしてたんですね! 次回予告で来年4月はバルテュスか!

 
 ランチは例によってレカン。お魚と白ワイン,しあわせ〜。美味しいものって大切!

モローとルオー@パナソニック 汐留ミュージアム

モローとルオー-聖なるものの継承と変容-@パナソニック 汐留ミュージアムは11/9(土)に参りました。12/10(火)まで,必見です!休館日は水曜ですのでご注意ください。
 これは“ギュスターヴ・モロー展”ではなく“モローとルオー”という展覧会です。ルオーギャラリーとパリのモロー美術館ふたつがあっての企画でした。

 まずロビーで「モロー とルオー その魂の絆」の映像(14分)を。そーいえば日曜美術館の放送をまだ見てませんでした。
 出展されているサムソン模写,これはルオーの作品(本画『石臼を回すサムソン』はロスから)を師であるモローが模写,それにルオーが喜ぶ書き込みをしていることが語られていました。なんだか貴重な一品に見てしまいましたが,展示を見るとそういった模写たくさんあるのです。

 入ってびっくりなのは,油彩は基本ガラスがないことでした。これはいずれもモロー美術館所蔵作品のようで,うれしい配慮ですね。モローの説いた「マチエール(マティエール)と内的ヴィジョンへの感覚を尊ぶこと,そして色彩についての想像力」の中でもマチエールはガラスがあるのとないのとでは全く伝わり方が違いますし,ガラスなしを見ておけばガラスの入った作品も想像の延長ができます。

 この美術館は比較的狭いのですが,「ギュスターヴ・モローのアトリエ」「裸体表現」「往復書簡」「マティエールと色彩」「幻想と夢」とセクションに分けてそれぞれのコンセプトで二人の作品と絆を示しています。しかし一通り見たあとだとそれぞれがとても有機的に繋がっていているのが感じられました。
 また「マティエールと色彩」では金具のガードや壁紙でモロー美術館を想起させるしつらい,同美術館の4K映像コーナーもありました。ああモロー美術館に行きたい!(現在休館中,休館でも『出現』は持ってこないのね〜)

 出展はモロー美術館,この汐留ミュージアムだけではなく,オルセー他海外また日本国内からも多数あり,ルオーの初期作品は初めて見ました。モローはどちらかというと油彩下絵や未完成が目を引き,抽象画のように感じます。
 モローの個別の作品では『ゴルゴダの丘のマグダラのマリア』で,既にイエスのいない十字架と母マリアではなくマグダラのマリアが描かれていること,またイエスのものだけでなく三本の十字架が立っていることに,ただ単にキリストへの信仰だけではなく,もっとわたしたちに近づけた罪とその購いを感じます。

 聖母マリアの方では2つの『ピエタ』を何度も行き来してしまいました。まず晩年の未完成の抽象画のようなピエタがあり,順路に沿った先に初期のリアルなピエタがあります。どちらも画一的ないわゆるピエタのポーズではないところに神格化され惰性ではない,しかし間違いなく神聖なものが伝わるような気がしました。
 そして未完成の作品により惹かれるのですが,絶筆的無念感がなくイエスの顔さえ判然としていないのに明確な意思を感じます。(向かって)右側の暗さに比し左側の空がとても明るいことが希望に繋がるのでしょうか。

 自分の好み的には『ヘラクレスとレルネのヒュドラ』のうつくしい肉体ときよきよしい顔のヘラクレス,小さな『聖セバスティアヌスと天使』なのですが,いつもの最後に目に焼き付ける作品を選んだら,とても抽象的な何が描かれているのかも判然としない油絵下絵(No.45)でした。

 って,モローのことばかりになってしまいました。ルオーの作品も相対して展示されているのですが,特にモロー『パルクと死の天使』,ルオー『我らがジャンヌ』の並びには二人の共通性と気質の違いが出ているように感じました。モローの方が内へと向い,ジャンヌが上を向いているからかもしれませんがルオーの方が明るいい。
 モローもルオーも個別に好きだったのですが,ようやく繋がったような気がします。なおルオーの分厚いマチエールは分厚いのですが,輪郭好きとしてはそもそもフチがありその黒い太いフチはステンドグラス職人のという前身もあったのですね。

 図録はまだ途中までしか読めてませんが,モロー→ルオーの一方的な上下関係ではない互いに影響しあい高め合う,しかしあくまで対等ではなくモローはルオーの才能を導きルオーは師を尊敬し慕っていたことが作品及び往復書簡(訳は図録に収録)で伝わりました。ちゃんと読んだあとで追記するかも〜。

【巡回】12/20〜2014/3/23松本市美術館。モロー美術館でも開催予定。