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ars combinatoriaな日々

白隠展@Bunkamuraと始発電車を待ちながら@東京ステーションギャラリーとロックオペラ・モーツァルト


♪ここのところしごとが忙し過ぎてでもちゃんと遊んでました。が,昨日が今日で…な佐殿(頼朝)みたいに曜日どころか日にちの感覚がなくなってまして,どーも1週間くらいずれてたよーで,行って来た展覧会がとってもよかったのにご紹介する間もなく終ってるよーな気がしてたら24日までって,まだこの週末までじゃありませんかー。

 Bunkamuraの「白隠展 HAKUIN 禅画に込めたメッセージ」(2/9)は若い人も多くどのコーナーも混んでました。井浦新さんと山下先生の音声ガイドはなんと自転車操業! 井浦さんの声をヘッドフォンで聴くなんてドキドキ〜。でも山下先生との掛け合い含めちょっと台本ぽい棒風味(俳優さんなのに。あっ…それは)。そして金比羅山語ってらしゃるのー。←反応しすぎ。

 会場内は土曜昼間とはいえ混んでて若い人も多い。入場制限もないしストレスなく見れるけど,どのコーナーも常に人がいっぱいってすごい。どれも見どころなんだなー。達磨ルームはなんとなくDICのロスコルームを思い出したり。とにかくどれも通り過ぎることができない濃いもので,図録でもう一度ゆっくり反芻しないと。自由なようで自他に厳しい人なんだなあ。図録買うつもりじゃなかったのに加え芸術新潮(1月号)も買っちゃった〜。

 ドゥマゴのコラボメニューもぜひ!白隠をもじって白インゲン(腹?腹なのか),鍾馗鬼味噌の辛口味噌をイメージしたシャリアピンソースだって。コラボ別にしてもとってもうまうまでした。意味がわかった方が面白いので出来れば観た後に。土曜は遅くまで開館してますしー。

 東京ステーションギャラリー(2/16)の「始発電車を待ちながら」は写真(展示じゃないです)のリサイズまではしたんですけどー。メディアアートは苦手なんですけど,テーマがしっかりしてるからオープン記念にふさわしい展示と素敵空間でした。

 そして,2/9・16・17と3公演行けるだけ行ったはずの「ロックオペラ・モーツァルト」が抜けなくて,とうとう日曜に日帰り大阪大千秋楽2公演に行くことにしました!ひー。そもそもモーツァルトきらいじゃなかった?うん,そーなんだけど,このプロダクションは今観なければ!と。

新春の国宝那智瀧図@根津美術館

 
♪代休を2/6に取るつもりで雪の予報なので5日(火)にしてまたっ『ジーザス・クライスト=スーパースター アリーナ・ツアー2012』に行ってしまいました。(加筆あり
 品川から表参道へ,根津美術館のコレクション展「新春の国宝那智瀧図〜仏教説話画の名品とともに」(1/9~2/11)
 映画館を出たのが15時過ぎで美術館は17時閉館とあんまり余裕ないけど,ちょっとお庭で落ち着かないとー。でもでも「日曜美術館」新キャスターに井浦新さん!ニュースをチェックしてしまって途端にそわそわ。

 さて『那智瀧図』,じっくり見ました。大体人だかりだったけど,たった1人で向き合う瞬間も! 離れた椅子に腰掛けたりしましたが,これは近くで細部まで見ていたいなあ。
 確かにご神体だと思います! 自然が神って,ヒトを崇めるよりずっとナチュラルに感じられます。カトリックの方には申し訳ないんですが聖人とか,そもそも三位一体って聖書と違うじゃないか!と聖書至上主義らしいです(ちょー久しぶりにキリスト教のことを考えすぎてます)。
 美しい自然に憧れるというより恐れを持って向き合いました。ヤハウェは恐れられる神でありますが,崇めることは恐れること。そっか崇徳ってまんざらでもないんじゃないかしら。

 図録の解説にあるように象徴的であり同時に風景画としての写実,事実と真実,わたしたちの眼にこころに映る姿,それを信仰というのかもしれません。
 退色にもまた年月と想いが積まれているようで,修復は必要だけど必ずしもオリジナルの状態に戻す必要はないのではと思うのです。でもでも金泥を再現したのを見たい気もするし,逆に見たくない気もするし,うーん面白いなあ。

 日曜美術館で撮影した杉本博司さんの写真や実際の写真(平易なカラー写真)なんかを並べないのかしら〜と思ったけど,いや並べないからいいのかも。仏画から始まり最後に『那智瀧図』を持ってくる配置,何より静謐な美術館の空間そしてお庭の自然の中にただひとつの“那智の滝”が際立っている。
 日曜美術館は面白かったですよ。とても鑑賞の助けになりました。でもあれじゃスタジオいらないんじゃー。4月からは毎回楽しみですよ!井浦さんの声がまた好きだし,ふふー。

 仏画は空海,聖徳太子の絵巻や連作の掛け軸を見て,物語を語られてこそ歴史ヒーローになるという先日のBS歴史館の義満の話を思い出しました。もちろん清盛も語られなかったアンチヒーロー(重盛が逆に持ち上げられる)です。

 最後の最後にまた『那智瀧図』を見続けて目の奥に焼き付けました。目が疲れてるのもあって閉じると本当に白い滝が浮かびますよ~。しかしいろんなモノがぐるぐるして,ライトの十字架に浮かぶジーザスのような気もしてきて,滝の周りをJCSを歌うエンジェルならぬ天狗が舞い踊りそう。
 そんな頭にいつも通るこのアプローチもとってもクオヴァデス!

 

 閉館まで粘ってもまだ17時です。またヨックモック青山本店へ〜。ZESHIN〜柴田是真のときお友達と初めて入ってケーキセットだったので,気になってたガレットを!サーモンとチーズ…って,またカロリー高そうなのを。更にチーズが美味しくてワイン頼んじゃったー。グラスはなくてクォーターボトルだった。ロートレックがオシャレなシャルドネでした,わーい。
 自分BGMはTranquiloするためベト7のアレグレットをリピートしてましたが,どーなのかしら。大好きヴァント/NDR。ベートーヴェン全集でこればっか聴いてるんで他のテンポが受け付けなくなっていた。

 しかしここはいつも土曜に通ると行列なのに平日の中途半端な時間はおひとりさまがダラダラしてても平気なカンジ。2013-14スケジュールもチェックしました。燕子花と曼荼羅と和歌は絶対行く!
 その後カロリー消費になんとなく原宿まで歩いて,うっかりローラアシュレイも寄ってしまったり(もう少し早ければ表参道のレイジースーザンのセールだったのに),とっても充実した一日でした!

ジーザス・クライスト=スーパースター アリーナ・ツアー2012

♪今日は朝から現場仕事でただでさえ消耗してたけど消耗してるからこそ頑張って行ってきました『ジーザス・クライスト=スーパースター アリーナ・ツアー2012』。すんごい面白かったです!

 品川プリンスシネマのシアター・ゼロで。ここは元IMAXシアター(あと少し持てばブームに乗れたのに)なので,単に大画面てだけじゃなくてスクリーンがすごく近いので臨場感がハンパないんです。レミゼもかかってるのでもう一度ここで見ようかなと考えてますが、ライブ感あふれるミュージカルをぜひ! 公式サイトによるとプリンスは2/8(金)まで(13:00/18:35)。次の週(都内)は立川シネマシティでこちらも音響が素晴らしいんですが。

 舞台を最初に観たのは中学か高校生(ミッション育ちで既にキリスト教に懐疑的)で初ミュージカル,四季の地方公演でした。聖書の世界そのままなのでエルサレムバージョンかと。そのときはユダが主役!?ってくらいで残念ながらミューファンにはなりませんでした。今回アリーナ公演なので舞台装置よりも音楽が前面に出て,よりもロックな音楽とロックな人物描写が強く伝わったせいかもしれませんが,正に受難曲なんですね。
 (J.S.バッハの)受難曲はマタイの方が有名で確かにドラマティックで素晴らしいけど,ヨハネが好き。トンガってるっていうかクールなんです。「十字架にかけよ!」とか痺れますよ~,バッハはロックと親和性がある。っていう話じゃなくて,受難曲は各福音書がベースで(ヨハネは一部だけマタイも),考えてみたら聖書ではイエスが内面を吐露するのはゲッセマネとエリエリレマサバクタニくらいなんです。

 でもこのミュージカルは過分にエモーショナルにオリジナルの言葉でイエスもユダも歌いシャウトします。でも何を考えてるのかを完全に言語化してるわけではない。ただその心情が音楽に乗り,またその表情で訴えかける。だからスクリーンでアップになるアリーナ公演はその音楽性の表出と共にこの作品にあった上演形態だったのかもしれません。わたしが 演奏会形式オペラが好きなせいも多分にありますけどー。そしてやっぱりALWって天才!(サラ好きすぎ!)

 センシティブでイエスを愛してるユダが素敵だけど,カヤパ様の悪役ですが何か?な存在感に鷲掴みでしたよ! 若者達の疾風怒濤な狂気とシニカルな大人達の対比が動と静で互いを際立たせていたと思います。 あきらかにゲバラぽい造形のイエスもよかった。十字架が浮かび上がるのは目新しい演出ではないけど「この人を見よ!」となりますねえ。

 できればもう一度映画館で観た〜い! 5月にディスクが出ます。そっこー予約したっ。

(追記)
 代休の2/5に2回目見ました。そーいえばいろいろ書くの忘れてました! てゆーかこの公演のことより懐かしいキリスト教の思い出語ってましたー。

 マグダラのマリアが化粧を落として白い衣装になるのは感動的なのに,どーしても肩の“女力”のタトゥーが目に入る度に受けてしまった。
 いや“女力”ってその通りなんですけど。ユダがイエスに与えられず受けられなかった愛は女の力だからこそなんですよねー。そもそも聖書は女性の力をとても評価してるのにパウロめー。その後マルタの妹マリアのエピとかなんでもマグダラのマリアに集約してるのも気に入らない!

 あと,もともと頻出する“3”も目立ちました。BELIEVE BELIEVE BELIEVEとキャッチが入ったゲバラぽいイエスのポスターが3つ並んで,これはペテロの否認(三度知らないという)を想像させる。でもは受難曲で超盛り上がる否認もここではユダを立てるためにペテロはちょっと薄味かなあ。
 マリアの香油は銀貨300枚なのにイエスを売ったユダが得たのは30枚。でもこれは聖書には香油は300デナリなんですが。他にイエスの布教が3年だけど,30年にも90年にも感じるとか,39回ムチとか。

 長い髪のユダの造形がいわゆるキリストのイメージぽい気がする。黒髪のイエスは肖像画で流布されたイメージではあるけど,二人のキリスト的な? カーテンコールが二人並んで出てきたようにどちらかが,ではなく二人が主役。若く美しいキリトはうれしいな。英雄は高めの声だよねー。
 受難曲ではバスなんでちょっと年配の人が多かったりするけど,わたしの理想のシュテファン・マクロウド(スイス)はとっても若々しくて美しい声なの~。とやっぱりジーザス以外の話過多だったりする。

 そうそう『駆け込み訴え』読み直しまして,ああ太宰ってヘテロなんだなあとちょびっとあきれました(ごめんなさい太宰は基本ダメなの)。この『ジーザス…』ではイエスを同じく“just a man”と歌いながら愛憎半ばして,あたかもマリアになりたいマリアのように素直に愛し愛されたいと希求する。でももっともっと理想のキリスト像を追い求めるからこそ否定してしまったのねー。愛する人であり,またあるべき自分であったのかもしれませんね。せつないわ…。