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ars combinatoriaな日々

生誕100年ジャクソン・ポロック展

♪ようやくジャクソン・ポロック展 東京国立近代美術館に行って参りました!東京の会期は2/10〜5/6と長いので,勇んで前売り券買ったのに結局終了間際になってしまった(先に愛知県美術館2011/11/11〜2012/1/22)。
 いやー,ポロックはいいっ。絶対絶対ホンモノを見ないとダメです!今までひとつの展覧会に一作品てのなら何度か見て,ポロック好き~!になってましたけど,更に更に! ですっ。

 15時過ぎに着いてチケット売場は結構並んでたけど,入場制限もなく中はわりとスムーズ(むしろもっと混んでて欲しかった?)。まず最初に自画像(とされる)『無題』(1930-33頃,18.4*13.3cm)が説明書きを近くに付けないで正面を向いてる。小ぶりだけど“ポーリングでオールオーヴァーなポロック”以外のポロックを見せつける。
 初期の作品は既存の画家の影響がわかりやすいくらいわかりやすいけど,どれも模倣ではなくポロックの精神が反映されているよう。影響は具体的な作家ばかりでなく,ネイティブアメリカンやプリミティブアートも。そして,しばしば“死”を連想されるのは最期を知っているからばかりではないのでは? リベロを始めとするメキシコ壁画の影響は,いや影響されて描いたというよりも彼の中に“死”を希求する部分があって惹かれたのか。そんなことを考えながらまず一巡目。

 しかしポーリングを始めてから最盛期の作品に死の影は感じられない。生への讃歌ってわけでもないけど,むしろ人間的なものから離れた抽象であり,自然である。ピカソは何かを描いていたけれど,これこそ真に抽象なのではないか。
 今回の出展で一番好きなのは『Number11, 1949』(114.3*120)。ポロックはフラクタル的であると,なるほど近付けば近付くほど精密。でもこの作品は離れるとぼやけた印象なのでフラクタルってのとは違うか。でもこの作品に限らず大きいとはいえ,何でみんな遠巻きで見るんだろう? 近づいちゃうよ! しゃがんじゃうよ!
 離れるとぼやけるって西洋絵画の発展と真逆かも。離れると繊細なのに近くで見るとびっくりするほど荒いタッチというテクニックでしょ? 『Number25, 1950』(25*96.2cm)は逆にぼうっとしてて面白い。『Number11』も近くで見ると一番下の黒は滲んでます。
 もうひとつ『Number7, 1950』(58.5*268.6)もいい! カップルで来てた女のコが「日本画みた~い」という通り,地の部分が多く残ってるのと銀色の割合が多く印象的,かつ横長。あ,これは琳派だ!
 『インディアンレッドの地の壁画』(1950,183*243.5)は何度も見ると以外に印象が薄れてくるなあ。なので大判ポスターを買わないで済んだよ。

 初期~最盛期をぐるぐる5回くらい廻る。いつもは行き来すると何度も見る作品て絞られるんだけど,どれも何度でも見入ってしまう。出展数は64点と少ないので(でもおなかいっぱい)選りすぐりで,どれも流せないからかなあ。特によかったのは『頭蓋骨のあるアーチの前でひざまずく人物像』『右に馬のある構成』『無題(蛇の仮面のある構成)』『誕生』。『トーテム・ペンシル』(黄色い鉛筆に黒の鉛筆でラクガキじゃないドローイング)もカワイイ。
 逆に晩年というか模索期は申し訳ないけどごめんなさい。石の入った『無題』(1951頃,55.2*74.9)とか面白いですけど。そして展示の最後はこないだ行ったDIC川村記念美術館所蔵の『緑,黒,黄褐色のコンポジション』(1951, 50.8*139.7)で,これは大きくないけどいい作品。

 有名な屋外でガラスに描く映像は面白いけど,どうしても制作過程が気になるってわけでもないし,このおかげで精神に負担を掛けてしまったのでは?という説に複雑です。ストーリーというか謂れを無視してとにかく作品に相対し続けました。基本的に額に入ってないというのも面白いなあ。あとあと修正のあとや地に見える部分が実は上から描かれてる『トーテム・レッスン2』(1945, 182.8*152.4)みたいなのを見ると,けして衝動的な作品作りではないんだなあというのがよくわかります。

 

 楽しみだったアトリエ再現,ここだけ写真可です。でもなんでみんなアトリエなんでしゃがまないの? ポロックの視点だよ〜! でもここ再入場不可エリアなんで,最後絵を見て終われなかったのだけが残念。つまりアトリエよりも作品の方に頭が行ってる。たぶん朝から来たら一日中ぐるぐるして出られないかったかも~。とにかく『Number11』『Number7』を目に焼き付けて出ました。

 グッズ売場すごい人気で,なんで選ぶ人と会計待ちがなんでごちゃごちゃなの!ただでさえ,間もなく閉館でーす!って焦らせてるのに!あたしに仕切らせろー,きいいいっ!
 カード払いは8000円から。図録込みで11500円,余裕です。出掛ける前は,万札持ってかない方がいいなあとか自粛しようかとも考えてたのに,終わったらそんなこと吹っ飛んじゃいました。ポストカードも小さいし再現性が低いのでパス。その代わりクリアファイルを大人買い。トートバッグは早速お役立ち。iPhoneケースは今使ってるのがR2なんでSWコンサートが終わるまでとっとこうか悩む。もちろん使います。黒iPhoneの方が断然似合いそうだけど~。
 Tシャツだけ迷って買ってない。だってTシャツ着ないもん。でもカッコいいよなあ。グッズ売場,ミュージアムショップはチケットなくても入れるから会期中に寄ってもいいんだけど。うーんでも説明板とか彼の言葉より何より作品だったので,やっぱりTシャツいらないかなあ。そもそもポストカードいらない(いや横長『Number7』一枚買ったけど)のと買った図録を読む気にならないってめずらしいです。

 そうそうイヤホンガイドはもちろん借りないけど,今ヘビロテしてるコストナーさんのショスタコ・ピアノトリオ(アレグレットのみ)がずっと頭を廻ってました。明日は山種美術館で日本画SAKURAなんで,今日を引きずらないで大丈夫!ちゃんと綿密な?計画を立てているのだ!

 

 GWはカレンダー通りなので,3連休と4連休ってだけで,ほとんど美術館行って終わりそうです。今日はめずらしく朝一で美容院に行って,ランチしてポロックなのでちょっと遅くなっちゃったんだけど,やっぱり閉館狙いでよかったみたい。混雑よりきっと名残惜しくて出られない。
 ランチ,アクアが閉店してたんですね〜。知らなかった。まあいろいろ難があったのでむしろよく続いてたと思いますけど。早く新しいお店は入らないかなあ。
 ↑上2つは美術館に入る前。実は東西線の前と後ろ間違えて遠回りしました…。まー今日はいいお天気だったのでこのくらいお散歩しないと〜。で,見終わってからすぐに現実に戻りたくないので,しばしお濠端でiPhoneに思いの丈を一心不乱に打ち込んでました。これの下書きです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想@Bunkamuraと美術館博物館いっぱい

♪日曜日は渋谷しごとで,Bunkamuraザ・ミュージアムの「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」を駆け足で見て来ました!
 6/10までと会期は長いのですが4/22までの限定チケットをもらったので。今週末(いや明日から)はフィギュアスケート国別対抗戦なのです。

 まだ始まってほどないせいか日曜の昼間(12時半前後)でも比較的ストレスなく見れました。メインの『ほつれ髪の女』もすぐに目の前に行けたしー。混んでたらざっと見るだけ見てもう一度行ってもいいかとゆるく考えてたけど,9分の映像込みの1時間で結構満足してしまったかも。
 詳細は図録読んでからと思いますが,レオナルドのみの筆によるのは他に衣紋2点と頭部の習作ですけど,なかなか面白いかったですよ~。『ほつれ髪…』って下絵じゃないのお?と思ってたけど,これはひとつの作品として素晴らしいわー。

 お買い物は図録と『ほつれ髪…』のクリアファイルとポストカード。わたし『モナ・リザ』(もちろん来てませんよっ)って全然美女だと思わないんですが(だって男おばさんみたいよ),この若くて美しい『アイルワースのモナ・リザ』(中央)だったらそこまで皆を惹き付けなかったんじゃないかなあ。

♪GWは帰省も旅行もしませんが、まだ先と思って油断したのがいっぱいありまして…。
 百階段の平家物語(辻村寿三郎)@雅叙園(~4/22,4/23~5/20)とジャクソン・ポロック@近代美術館(~5/6)と故宮博物院展@富士美術館(~5/8:ぶら美で放送!)と「桜・さくら・SAKURA 2012〜美術館でお花見!」@山種美術館(~5/20)とKORIN展@根津美術館(4/21~5/20)。 インカ帝国展@科学博物館(~6/24)とボストン美術館@国立博物館(~6/10)は後回しにしてもなんか美術館の予定で埋まってしまいそう~。 ハシゴは苦手なので日にちが足りないよ(美術館と映画館とか舞台とか別ジャンルなら…)。
 あ,あと「ザ・タワー~都市と塔のものがたり」@江戸東京博物館(〜5/6)があったっ。特集展示「太陽の塔 黄金の顔」の方が5/20までと長いのか。黄金の顔は大阪で見たんだもん。
 そんなわけで,ラフォルジュルネは5/3のチケット取った日だけかなあ。

DIC川村記念美術館その3(美術館篇#2抽象と形態:何処までも顕れないもの)

■DIC川村記念美術館その1(散策篇)
■DIC川村記念美術館その2(美術館篇#1コレクション)

 企画展「抽象と形態:何処までも顕れないもの」(1/14〜4/15),会期が迫ってるのであわてて行ったのです。ポスターは五木田智央『Scorn』。これは既にどこかで見たよーな。モノクロームの作品群にピカソの『シルヴェット』と対比させます。『Scorn』は顔,『シルヴェット』は裸体が嵌め込み画像のようで居心地が悪そうなのに,でもしっくり来てる不思議。

フランシス真悟『Bound For Eternity (sapce)』 150.0*1240.0cmと長大で,離れて全体を見ると垂れた絵具の様などちょっと不気味に見えないこともないんだけど,近づいてディテールを見るときらきらなんだ〜。大きいとか独特のマチエールを伴ってるとか,特に抽象的な作品は実物を見ないとわからないなあ。

 野沢二郎の水面のシリーズ,これすごい好き!“抽象を描いていたら水面になった”抽象って,心のうちを表出してる部分があると思うので,それが自然〜水になっていったって気がする。ここではモネの『睡蓮』(1907)を上げて,こちらは具象が抽象になっていく様。でもでもわたしがモネが全然好きじゃないってせいかわかんないけど,野沢さんのはターナーの方を連想するなあ。

 あとは吉川民仁『声音(春)』とか,こちらは鮮やかな色なのに今度は大気を感じます。具体的に何かを描いているわけではないんだけど,大きなカンヴァスに塗られた色,質感から何か形を感じるのではなくて,うーん,これこそ正に“何処までも顕れないもの”を感じること? こういうのも実物を目の前にしないとわからなかったろうなあ。

 企画展示室を出ると外の自然が見える明るいスペースが拡がってます。ソファでほーっと、現実に帰っていく。
 作品のための建物であり,鑑賞者のための空間でした。20世紀初頭〜の作品がとっても充実してるのですけど,小さな作品(コーネルとか)を見せたり,ロスコのあえて凝縮した空間を演出したりといった,必ずしも広いスペースばかりではないのが興味深いです。特に天井の低さ。ずーっと前に東京都現代美術館がとても大きい展示室なので,現代作品といっても小さな作品の展示に向かないってのを聞いて,へーっと覚えてるので(ブリヂストンの土曜講座だったと思う)。

 

 ミュージアムショップ。さすがインクの会社ですから、コレクション(セレクト)も企画展も立派な図録がうれしい。企画のは凝った装幀でした。四季のポストカードも記念に。
 図録を眺めると展示してる作品の数をかなりしぼってるんです。特別な部屋を作ってるレンブラント/ロスコ/ニューマンは常設だけど,大きなステラだって他に作品があるの。
 【右】オリジナルグッズのピンバッジ!このステンドグラス、カワイイと思ったの~。手の中に持って帰れるってしあわせ(はーと)。他にイラストのカワイイ便箋などもありました。


 そんなわけで館内2巡したらいろいろいっぱいで,もう外を歩く気力がないので最終の一本前のバス(16:45)で帰ることに。おお,3時間も中にいました。
 またルノワール号に乗るのか〜とバス停で待ってたら,今度はカンディンスキー号だった。わーい! 今回の展示にはなかったけど。

 しかし期待以上に美術館も敷地内の散策も一日楽しめました!ぜひっまた行きます。次回の「FLOWERSCAPES フラワースケープ」(4/28〜7/22) も面白そう! だって,お花ってもまずオキーフだもの。杉浦非水,高島野十郎見た〜い♡お外で違う花も咲いてるし! 睡蓮の咲く頃(7月)がいいかなあ。花菖蒲(6月)もいいんですけど,これは光琳で根津美術館のを見るしー。

DIC川村記念美術館その2(美術館篇#1コレクション)

■DIC川村記念美術館その1(散策篇)

♪散策楽しみすぎてようやく美術館の中へ。もう14時近くなのでランチとお散歩で3時間も! そして美術館の建物の写真が1枚しかなかったっ。人がいないところを狙って撮ってるんですけど,建物はどーしても出入りが多くて,なかなか誰もいないって難しいのです。

 【右】建物の右隣にあるフランク・ステラの『リュネヴィル』(1994)。なんとなくジブリ的?と思っちゃう。結構好きなテイスト。もっとじっくり見ればよかったなあ。左が着いたとき,右は美術館に入るときなので,空の色が全然違う〜。

 コレクション/企画展と一巡したあと,ミュージアムショップでお買い物して,ガイドを借りてもう一度と3時間近くかけてゆっくり見ました!
 まず吹き抜けに装飾的な天井とステンドグラス,明るい外が見えて開放感あるエントランスにマイヨール『ヴィーナス』。突然ここに来ることになったぶらぶら美術・博物館で見た通り,コレクションがあって建物ができたというのを実感します。

 コレクション展示は年に数回入れ替えしてるそうです。最初の展示室は[印象派の時代からエコール・ド・パリまで]とフランスもの。ここで好きなのはブラックとフジタです。特に藤田嗣治(レオナール・フジタ)の『アンナ・ド・ノアイユの肖像 』がいい。確かに肖像画としては本人は気に入らなかったろうけど,これが言う通りに大きな目,秀でた額だったらこんなに引き込まれることはなかったんじゃないかなあ。

 逆にどーしても無理なのはむしろここの看板であろうボナール,ルノワール,シャガール。あとマリー・ローランサンもダメ。もう本当に無理,生理的に受け付けない。2巡目にガイドを借りてずっと見つめるのやだなあ,でも見てたら良さがわかるかなあとも思ったけど,ダメなものはダメ。ルノワールの『クロード・ルノワールの肖像(ココ)』はかわいいし,意外に裸婦自体はそんなに嫌悪感がないんだけど,我慢して注視したらどーもバックのうねうねしてるのがダメらしいことがわかった。

 シャガールも特に『ダヴィデ王の夢』,これ解説によると「ユダヤ系ロシア人のシャガールにとってダヴィデ王の思い描く夢とは…理想の王国」なんだそうですけど,ええ?この絵の花嫁花婿,特に男性の方が影のように暗く表情もなくてすごく怖いんですけど! これってふたりの間に赤ん坊がいて,結婚式というより聖母子の図のようにみえて,そう考えると暗い男性はヨセフなんじゃという気がする〜。
 そもそもダヴィデは確かに穏やかな表情をしてるんだけど,わたしのダヴィデの印象が昔は美少年だったのに残念な人なんでそーいう思い込みが大きいんです。王然としたダヴィデが若き日の思い出的な竪琴を抱えて達観した表情をしてるってことは,何か佳き日々を思い出しているようでいて,でも夢見てるのは予言的にイエスの物語なんじゃないかと読めちゃうんですけど。…なんで受け付けない絵のことを一生懸命語っているんだろー。

 次にお待ちかねの[レンブラントの部屋]。名作『広つば帽を被った男』一枚だけのためのスペースです。部屋といっても開放的なんですけど,これ一人(ひとグループ)で見るための手順て気がする。混んでるときは難しいと思いますけど。
 前の人がいなくなるのを待って,絵に近づいて行きます。そーすると遠くから見えるレースの繊細さが近づくと実に荒く描かれているというのが改めてわかって,そういうレンブラントの巧みな技法を再認識できる。もちろん全体の印象も,これ本当にいい絵でとてもいい顔をした肖像画です。ガイドによると対になる夫人の肖像画(クリーヴランド美術館蔵)が一度だけ来て,並んだ姿が幸せそうだったそう。

 [前衛の時代]20世紀前半の作品,中でもナウム・ガボのプラスチックとナイロン糸で形成された『線的構成No.1(ヴァリエーション)』。空間を意識させる透明感が美しい。その糸の軌跡はまるで数式で展開したCGののように計算された美,でもヴェネツィアのレースガラスにもみえる繊細さでこれは明らかに美術品です。

 抽象的な作品群を抜けると今度はまあ[日本画]だ! 奥には茶席もあります。季節柄,松園の『桜可里』に大きな蘆雪,大観。今回は展示されてないけど,等伯の『烏鷺図屏風』がここの所蔵だったのか〜。光琳の『柳に水鳥図屏風』は秋〜冬の展示かなあ。

 [ダダとシュルレアリスムの時代],ここの見物はやっぱりエルンストの扉に描かれた『入る,出る』でしょー。大きな人物は両性具有にも中性的にも見えて,ただの男と女の二元的な関係ではない。
 あとアルプ『臍の上の二つの思想』は10*22*22cmとそう大きくないのにケースがとても大きくて,これはケースの端から端まで視界に入るくらい引いて見るのかな?と思っちゃう。その奥に[ジョゼフ・コーネル]の箱のオブジェやコラージュ。この乾いたちょっと愛らしい作風はとても好き。なんだけど,後年草間彌生とつき合ってたんですってえ?

 そしてついに[ロスコ・ルーム]。TVでは部屋に至る長い廊下もまた心構えって言われてたけど,この先は増設された部分なのだそうです。その距離感が上手く作品を見るためのプロセスになってるんだ。
 肝心のロスコ・ルーム,まず入っての印象は圧迫感! すごく重いというか何だか息苦しい…。7点の作品はそれぞれとても大きい(最大で266.7*455.9cm)のに各作品の間隔が狭く,更に天井の低さと照明の暗さ,部屋の形,相似形のソファも全部が迫ってくる。あと床が響くのはゆっくり歩かせるためかな〜?なんて。

 ロスコ・ルームを出て,今度は階段を昇って[ニューマン・ルーム]。こちらは逆に白くて大きな部屋には巨大とはいえ作品が一点だけ『アンナの光』(276*611cm)。その左右も窓のように外の風景が半透明に透けて見える。
 もちろん目に入るのはその赤!思ったより朱色だなあ。そして近づけるギリギリでも目の前が全部赤にならないなあ。余白も左右非対称で単に真っ赤な絵ではない。アンナ=母の名ということで,番組でも子宮の中?みたいな印象で,血の赤なんだと勝手に納得してたけど,実際に目の前にするとこの赤は単純に血というだけではなくて,もっと観念的に暖かさであったりするのかもしれない。

 そういえば,ここ係員さん達(監視員)は気配消してて,でもロスコとかちゃんと反時計周りで見るようにさりげなく案内もしてくれる。こういうとこ,悪目立ちともいえる金沢21世紀美術館と比べちゃうな〜。

 [第二次世界大戦以降のアメリカの抽象美術]は2部屋。最初にジョゼフ・アルバースの『正方形讃歌』いくつか。ロバート・ライマンの『アシスタント』は面白いんだけど,タイトルの意味が気になるう。
 2つ目の部屋はデイヴィッド・スミスの溶接彫刻『ヴォルトリ II』以外はフランク・ステラの大きな作品。↑の建物の隣の彫刻も。ここにはその彫刻以前の“壁に掛けられれば絵画”というちょっとむちゃな作品たち。初期のブラック・シリーズや外の彫刻,『檣頭』のような無彩色の作品が好き。色があふれてるのより材質や形状へのこだわりの方がいいなあ。

 最後にさりげなく壁に張り付いたエンツォ・クッキ『黄色い壁』を横に見て企画展へ。べ,別項にしよう…。

■DIC川村記念美術館その3(美術館篇#2抽象と形態:何処までも顕れないもの)

DIC川村記念美術館その1(散策篇)

 

♪土曜日にDIC川村記念美術館に行って来ました。コレクション,更に4/15までの企画展がすっばらしかったのでぜひっとおススメしたいのですが,まずは順を追ってと思ったら写真が絞りきれませんでした。
 京成佐倉駅から無料送迎バスで30分,ルノワール号でした(JR佐倉駅経由)。右のレンブラント号に乗りたかったんだけど〜,これは大型バスで東京駅から1時間(有料)。毎日一往復です。

 11時前に着いて,【左】佐藤忠良『緑』が出迎えてくれます。敷地内にいくつか彫刻があります。でもこれちょっと着エロ…,ああっすみませんっ。

 

 バス停から林を抜けて,目の前に池が広がります。もうちょっと季節が進んだら芝生の緑なのでしょう。


 美術館の建物,ちょっとメルヒェンですけどこれは中の構造があってのことみたいです。左にまぶしい清水久兵衛『朱甲面』。
 まず再入場出来ることを確認したんですけど,うちから2時間半くらい,ずっと電車〜バスと乗り物の中だったので,ちょっと外を歩こうっと。

 

 池の左にジョエル・シャピロの彫刻(無題)。大きな白鳥! 芝生の上を歩いてる姿はなんか新鮮です。

 

 自然散策路に片栗,水仙。いや水仙はもう終る間際なんですけど,今年の大河ドラマが面白過ぎて,水仙を見ると脳内「たまこぉ〜」と鳥羽ちゃんがっ。

 

 実は起きてから何も食べてないんで,やっぱりランチ(ブランチ)にしよう。レストランの前に木蓮と桜。ここの桜が早めに咲いてたみたい。

 

 イタリアンレストラン[ベルヴェデーレ]。せっかくなので桜ワインってのにしてみました。が,クロスもピンクなのでテーブルの上では色が映えない〜。あ,桜の見える窓際はこの時間予約でいっぱいだったみたい。もうちょっと遅かったらすぐにテーブルにも着けないくらい混んでました。

 

 盛りだくさんのアンティパスト。プリモはパスタかスープ(クラムチャウダー)。ハーフサイズの スパゲティはフィクスで,桜海老って口に残って積極的には頼まないんだけど,これ身の殻が取ってあったの! ポイント高いですよ〜!

 

 パスタが海老なので,メインは真鯛と迷ったけどお肉にしました。千葉県産匠豚,新玉葱のアンチョビソース。ドルチェは盛り合わせ。ティラミスとブラマンジェとババロア。カプチーノがちゃんとカプチーノだった。だ,だって結構がっかりするんですもの。

 

 おなかいっぱいなので,まだっ美術館に入らないで食後のお散歩。散策路には菫が。
 抜けると広場の真ん中にヘンリー・ムーア『ブロンズの形態』。ここはピクニックスペースですね。美術館に入らなければ無料なのでこのあたりは家族連れが多いです。


 菜の花,いい香り。熱海の群生ほどではないですけど。でも今年はどこも遅いみたい。

 ↓そして休憩所の向こうに白木蓮,大好き〜。ちょうど見頃だったみたい。




 池の方に降りて行きます。睡蓮の咲く頃にも来てみたいな。池の向こうは花菖蒲のようです。季節ごとにいつ行っても良いように様々な植物で造園されているんですね。

 ↓黄色い連翹(レンギョウ)と青空の映る池の対比が美しい



 

 桜は,赤い寒緋桜,左は八重の里桜?ぽつんと一本だけ咲いてるのがあって,染井吉野や枝垂れ梅はまだこれからです。来週あたりお花見に良さそうですよ〜。



 これは藤棚の下のベンチから。向こう側に美術館が見えてます。そろそろ入らなければ〜。しかし無料とはいえ,散策だけに来る人が多いって,確かにこれは佐倉市近郊だったら,この花あの花の咲く頃,紅葉の頃…と何度でも来たくなります。これだけ広い敷地ですから一通り歩くだけで十分満足してしまいました。いや美術館に来たんですけどね。つづく…

■DIC川村記念美術館その2(美術館篇#1コレクション)

さくら散歩2012

♪昨日DIC川村記念美術館に行って来てちょー満足で画像を整理してたりしてるんですが,まずは今日行ったお花見から。いやいつまでも去年のことをトップに置いていてはいけないので早く出せる方からです。

 昨日はだいぶ空気が冷たかったんですが今日はとっても穏やかで,いつものように写真撮ってぼーっと歩いてるだけではなんかもったいなかったかなあ。相変わらず休みの日はお昼過ぎに起きて何も食べてなかったから,サンドウィッチでも作って持ってけばよかった〜。






 桜も満開までもうちょっとですが,今年は菜の花が遅いみたい。
 毎年代わりばえしないなあ,だって同じとこだしっと思ったけど,去年はもっと咲ききってて,曇りだったしと見返してみると違うものですね。