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ars combinatoriaな日々

フレンズ・オン・アイス 2011

♪恒例のフレンズ・オン・アイス,土曜の16:30と日曜の12:30/16:30(千秋楽)と今年も3公演行って来ました! 年々パワーアップして,今年は涙あり笑いありとゆーかどのプログラムもよかったのですが,このショーそのものをスケーター達が(きっとスタッフも)楽しんでいて,もちろん如何に観客に楽しんでもらおうかその観客も(自分も含めて)どんなに楽しんでやろうか,いやいや期待以上のものを見せられてしまった~というみんなで作っている元々の手作り感が更に進化してました。

 以下特によかったのは~,Hope foe Sendai,4人のアイスリンク仙台の子ども達と静香ちゃん始め本田君田村君羽生君の東北高校の4人,そして途中から静香ちゃんのソロでSmileの曲をジョシュ・グローバンの歌声に変えて。このときの愛らしい少女のようなステップがとても印象的で暖かい気持ちが伝わります。
 そしてこのキッズとのコラボは毎年行ってるこのショーのひとつの柱であるというのがきっと仙台育ちの静香ちゃんにとって一体何をしたらという気持ちの中から芯を通したものになってると思うの。会場内ではチャリティグッズ販売もありましたがモノが増えてもと思って,2日とも募金箱にしときました。

 このショーは金曜夜から計5公演で木曜も公開リハーサル(外れた~)なのでもうネタばれ有りで行きました。2部がすごいのは知ってたけど1部の田村君のソロがカッコいい! 今年は帽子を使ったオトナのプログラムだけどクールというより洒落っ気があって素敵~。毎年のことながらやっぱり田村君はカッコいいなあと見惚れてしまいます。
 鈴木明子ちゃんは今年のフリーの《こうもり》を2回と日曜の昼はバーレスク。特に《こうもり》はすごく合ってて可愛い。有名な序曲の音楽だけど可愛くてちゃっかりしたアデーレのイメージ。まだまだ滑り込んでないと思うんだけど今年は期待出来そう~。
 今年初めて出演で,生で観るのも初めてのスルツカヤ。ポニーテールがあのほっぺが赤くて可愛かった姿を思い出します。そしてもうママなのに雰囲気がとにかくキュート。2つのプログラムは結構激しいカッコいいイメージだったりして,演技もどんどんこなれていって,きっと最初は来てくれてありがとう!という暖かさだったのが演技そのものへの賞賛になってきます。

 相変わらず愛すべきぐだぐだのプレゼント抽選会を挟んで2部の冒頭はマンボ祭り。高橋君のSPをみんなで踊っちゃえという,きっと思いついたときも作ってるときも楽しかっただろうけど,実際滑ってみてこの客席の盛り上がり込みでこそのプログラムになったと思う。きっと放送観るだけでも楽しいんだろうけど,実際あそこにいたというのが後々感慨深くなりそう。
 それは田村君(と途中から高橋君も)の女装ジェルソミーナ版『道』のプログラムも。話には聞いていたけどパロディとして素晴らしい。ただ面白おかしくしてるだけじゃなくて,難度は別にしてちゃんとジャンプとか技の部分も再現してるんだから現在はコーチ業だと思うと実はすごい。女装もカワイイけど,元々美形なのできっとその気になればもっとちゃんと美しく出来るんだと思う。何よりしぐさがいいです。1部のカッコいい大人の男のプログラムとのギャップがあってでもあるので,2プログラムやってくれるとこういう楽しみがあります。本田君も1部の2部で全く雰囲気のプログラムでどちらかというと2部の情熱大陸のしみじみじっくり観れるプログラムが好き。そして長いイーグルで一番盛り上がる客席。

 『道』の次に滑った羽生君はシリアスに土曜がSPで,日曜がFSとSPでどちらのプログラムも早く試合で観たいですねー。金沢のときも良かったけど,今年はたくさんのショーに出てるのにどれもすごく気持ちがこもってるのが伝わります。このショーでは自分のプログラム以外も楽しんでるのがわかって先輩達や他のスケーターさんと過ごせて良かったねえというおねーさんの目線になってしまいます。
 あとパントンペアの「愛の夢」。本当にロマンティックで元のFSでも印象的な二人が離れているところや足を引いてるのとか,試合ではもうひとつ結果に繋がらなかったけどとてもいいプログラムだったんだなーと思います。今までショーではもっとドラマティックに盛り上がるのが多かったけど,この美しいプログラムの二人の世界がとても好きです。

 と,愛の世界に浸っていたら,次の美姫ちゃんはきっと「千の風になって」だと思ってたので,土曜の夜に『ブラック・スワン』でびっくり! 日に2プロだと無理かな~と思い込んでました。日曜の昼が「千の風」で千秋楽にもう一度『ブラック・スワン』観ちゃったー。そーなると贅沢なものでSPミッションも観たかったけど…。
 『ブラック・スワン』は実際に観て,確かに黒鳥オディールではなく『ブラック・スワン』のニナ,そして美姫ちゃん自身の表現者の苦悩や喜びです。でもストーリーというよりももうちょっと抽象的な感じ。また生で観たいですが、映像でじっくり何度も確かめたいなあ。生で観ると何か圧倒されてしまって,途中拍手をするのも忘れて身動きできないみたいな時間でした。「千の風」も金沢で観たときよりもっと良くなってました。これはこれでまた良いプログラムです。
 美姫ちゃんの演技は,表現とともに空気感というかその場を支配する何か絶対的なものを感じます。素敵なスケーターは今回のフレンズにも他にもたくさんいるけど,その醸し出す雰囲気というのがまた何か違うみたいなのです。

 そして数々の個性的な素晴らしい演技を観ていても最後の静香ちゃんはやっぱりすごい。なんでこの人はこの世のものではないような超然としたものになれるんだろう。去年の「Who Wants to Live Forever」の天女のような,女神のような透明感も人間ではないもののようだけど,このケルティック・ウーマンがサラ・ブライトマンとは違ったフォークロアの歌声なのもあって,森の精霊のようでいて大地に根ざす大地母神のような,包み込むような暖かさとともに超然とした冷たさ。あのスタミナも含めたハンパない人外感は一体何~。美姫ちゃんがあくまでも人間としての深さを重ねていくのとまた違う魅力をまた新しく見せてくれます。

 フィナーレは特に千秋楽はもうオールスタンディングで,特に「Let the sunshine in」の選曲がやっぱり今年のテーマはみんなで笑顔になろう,少しずつでも前に進もうというのが伝わります。
 去年まではやっぱり千秋楽の盛り上がりは違うな~と思ったけど,今年は土曜の公演から盛り上がりすぎて,千秋楽はむしろこの楽しいショーももうすぐ終っちゃうんだという寂しさがときどき漂ってたように感じたくらい。
 ちょっと内輪ウケ的な気もしないでもなかったけど,今年は生でフィギュアを観るのが初めてのの友人を連れて来て,すっごく楽しかったと言ってくれたので来てもらってよかった! これまでもフレンズなら誘いたいなあと思ってたので。他のアイスショーは何となくエンタメとして他の例えばバレエとかミュージカルとかに比べて高いチケットを買ってもらうのは躊躇してしまう。

 何度も来てるのに初めて気がついた?懐かしのW杯記念。このマーク懐かし~。
 今回はビジホに泊まって22時チェックアウトプランにしたので,美姫ちゃんに熱いお手紙を書いて,日曜の朝11時頃出てブランチして2公演の間お休みして,千秋楽のあと冷えたのをお風呂であっためてとっても楽でした。そして今日は夏休み~。

 土曜日はおひとりさまではないので,いっぱいおいしいもの食べちゃったー。ランチは中華でたくさん食べたのに,高島屋の4Fの千疋屋でプリン・ア・ラ・モード。果物はもちろんだけどこのプリンがすごくおいしかった~
 ショーのあとまだお腹いっぱいといいつつキュービックプラザ10FのブラッスリーLA CLASSEに。特に岩手ポークが美味~。なんで写真を撮らなかったのであろう。あ,ここの大きな鏡にサインがいくつか書いてあって,静香ちゃんと美姫ちゃんのがあったの~。食いしん坊の二人のお墨付きですねっ。

2011はじめての金沢 その6(金沢21世紀美術館#1)

■金沢に行ってきました!
■2011はじめての金沢 その1(ガンダムジェットと海鮮丼と白鳥ホテル)
■2011はじめての金沢 その2(Fantasy on Ice in Kanazawa #1)
■2011はじめての金沢 その3(金沢城公園)
■2011はじめての金沢 その4(Fantasy on Ice in Kanazawa #2)
■2011はじめての金沢 その5(素敵ティーラウンジと白鳥路)

 

♪向こう側に兼六園を見ながら歩いて金沢21世紀美術館へ向かいます。
 あ,金箔ソフトだー!しかも金色ダックス!静香ちゃんが見たら喜びそう~。う~ん,さっきケーキ食べたばっかりだし時間があんまりないので残念ながらパス。
 美術館に入る前に18時までなのでクラフト広坂を覗く。明日お店に行こうと思ってる千と世水引さんのにほい玉がここで販売してました。ミュージアムショップよりもこちらの方が欲しいものがいっぱいあったかも。

 

 気がついたら美術館を外から見た写真がなかったよ。いきなり,オラファー・エリアソン『Colour activity house(カラー・アクティヴィティ・ハウス)』。色が重なりあって,また時間帯によって,目に見える世界が変わるってわかりやすいけど,実際目の前にあるとすごく気になる。だからこのあと何度も写真撮ってます。

 


 フローリアン・クラール『アリーナのためのクランクフェルト・ナンバー3』。ラッパがどこに繋がっているかわからないよっていう,これは一人だと全然わかんないですねー。いや知らない人の声を聞くと聞かせるというのが狙いなんでしょうけど。
 で,その銀色の現代アートの向こうに茶室が見えるわ~と思ったら,松涛庵という移築されたこれも美術館の一部なのですね。

 

 一番有名なレアンドロ・エルリッヒ『スイミング・プール』。やっぱり一番面白いのはこれかなあ。内と外,どちらにいても見られる客体になってしまう。それを初めて見る物体,ではなく誰もが知っているプールだからこそ感じる不思議さ。

 

 これ外は無料なんだけど,中に入るには企画展のチケットが必要なんですねー。恒久展示は交流ゾーン(無料,22時まで)と展覧会ゾーン(有料,18時まで。金土は20時まで)に分かれてます。

 

 ジェームズ・タレル『ブルー・プラネット・スカイ』は,その名の通り青空が見えないとあんまり意味がなーい。昼と夜なんですけど。単に白と黒だ。青空で雲が動いてたら面白いと思います。あと夕暮れとか時間を感じられないと。

 マイケル・リン『市民ギャラリー 2004.10.9 -2005.3.21』。鮮やかでカワイイ。伝統的な文様をこうして描きだすというのは現代アートというよりももう少し前にポップアートぽいですね。

 それからえーと,ヤン・ファーブル『雲を測る男』。これはどこからが一番良く見えるのかなあ。中でちょっと見上げたらあったので,外から撮ろうと思ってぐるぐるしたけど,よく見えないの。
 有料ゾーンはプール以外は撮影禁止です。パトリック・ブラン『緑の橋』を楽しみにしてたので残念です。植物を使って見たときによって様相が変わるって,撮影(記録)出来た方がリピートの楽しみになるのにー。

 展示では「サイレント・エコー コレクション展 I」(~7/18終了)はあんまり,ピンとくるものはなかったなあ。やりたいこと見せたいことはわかるんだけど,だから何?ってなっちゃう。
 それから「art-ZINE(アートジン)」(~9/25)って,別に全然目新しいことじゃないよねー。コミック,アニメ的なものだけじゃなくて,同人誌って作家さん達が昔々から作ってるし,大御所の漫画家さんの肉筆回覧(ここの定義は1点ものではないことらしいけど。そしたらマルチプル?)とかいくらでも歴史が掘り起こせるじゃないですかねー。なんとなく,これは新しい!アートだ!みたいなノリが好きじゃないみたいのかな。いやだから新しくないし。

 「企画展「イェッペ・ハイン360°」(~8/31)の方はなかなか面白かったです。特に『籠と鏡』と『回転する迷宮』。自分が動くのとまたそれと同調しないで空間が変化するのが面白い。ずらし,その状態を楽しむっていうのもあるし,いつも見えてるものは何だったんだろうとか。
 このあとミュージアムショップをちらっと覗いてミュシャ展へ~。

■2011はじめての金沢 その7(アルフォンス・ミュシャ展)

マイティー・ソーとトランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

『マイティー・ソー』,北欧神話ネタということで,観てみましたが,えーとこれはアメコミの映画化なのですね!
 ソーって,トールです。オーディン(またはオージン)の息子でロキと兄弟で次の主神の継承を争うってのがものすごく無理があるんですけど。トールは気は優しくて力持ちで脳ミソ筋肉タイプです。そこが憎めないんだけど,オーディンの息子であってもそのへん変わらない。オーディンの息子は別にちゃんといて,もっとおばかさんです。わたし初めて読んだときバルズル(またはバルドル)の死が間抜けすぎて,びっくりしましたよ。
 リング(ニーベルングの指環)のジークフリートはそんな美しいけどおバカなバルズルとやっぱりおバカで怪力なトール両方ですね。そしてオーディンの息子ではなく,ヴォータンと人間の間に出来た双子の息子という両面性を持たせてる。でもバカだけどー。
 リングはおいといて,オーディンは闘う神であると共に知恵を持っていてて,その知恵ももともと兼ね備えたものではなくて,片目を犠牲にしてます。そのへん映画も彼の知恵を強調することなく,隻眼も闘いの顛末にされてました。
 まーそんなことよりもロキがジョニー・ウィアーにしか見えない時点でどーなのかと思われますが。えーどうみても兄弟だなんて思えないよねと不思議だったけど,これはコミックのイメージそのまま持って来ただけなのかしら。

 金ピカのアスガルドとかちゃんとヘイムダルが守るビフロストの橋など,これもアメコミイメージなのかなと思いつつもこうやって視覚化されるのはなかなか面白い。特にアスガルドが一番高価そうなのに浅薄なのが,北欧神話のちょっと間抜けな神々に合ってるというか。リングの舞台セットはすっかり神話イメージからはずれてるし,そもそも設定がいろいろ違うので。
 ただ北欧神話の一番面白いのは,神話がだいたい人間以前のこの世界の創生の物語なのに,誕生から滅亡までを語っているという間抜けな神々ながらもののあはれを感じるという不思議な世界なのです。

 アメコミ原作を全く知らないので,神話方面からのアプローチにしかならないんですが,ミッドガルド(人間界)に降りての話はありきたりで,特にヒロインジェーンはナタリー・ポートマンありきだったのかなー。彼女は確かにカワイイけど,その童顔さがもう一人学生のメガネっ娘ダーシーと被ってしまったみたい。原作ではソーはちょっとスーパーマン的にもう少し人間と関わりがあってその辺りが物語に奥行きを作ってたみたいなのですけど,そのへんが初見にも浅く感じてしまうのかしら。

 3Dは後付らしいので,本来の効果としてはどうなのかわかんないんですが,やっぱりいらないなーと思うのです。トランスフォーマーは3Dで絶対観たい!いやそれより単純に新作を早く観たいと思ってしまいました。

 でもって,『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』。やっぱりトランスフォーマーはいいなあ。リベンジよりこっちの方が好きです。ダークサイドムーンって,月の裏側。アポロ11号の月面着陸の映像を差し込んで,大胆なことをするなーアメリカ。
この設定はワクワクしちゃうんだけど,絶対裏があるってわかるディランを一見いいひとそうなパトッリック・デンプシーを使ったり,ミカエラと真反対な金髪美人だけど中味は賢い新しい彼女,のはずなのにどーしても賢そうに見えないカーリーとか(だってミカエラちゃんが好きだったんだもん),そもそもあの両親を使ったギャグが毎度下品すぎるとか,もー人間サイドはロボット達の引き立て役なのかーとしか思えない。

 オプティマスプライムは最初からむちゃくちゃカッコいいけど,『リベンジ』の老ジェットファイアとか今回のセンチネルプライムとか,物語があってドラマを演じるのは人間じゃなくて彼らなんですよ。ディセプティコン側もメガトロン様がおちゃらけてしまうのをなんとか抑えてもう少しダークになってきてます。
 あ,アメリカ軍はちゃんとカッコよく描かれてるんですよねー。わたし『リベンジ』のとき,なかなか好きなテーマ曲が流れないなあと待ってたら,軍のテーマだったという。オートボット達もバンブルビーを含めて軍所属にしてしまってるので,日本のアニメや特撮と違ってにサムの主人公としての立ち位置にどんどん無理が出てきちゃってるみたい。
 ただパラシュート部隊はしつこい。そして彼らのアクションはすごいと思うけど,一体あの作戦はどーいうことで,最終的に役に立っていたのだろーか。前作より断然面白かったのに,最後の戦闘シーンが長すぎると感じてしまうのはもったいないなあ。でもまだまだ続きそうですよね♪
 3Dは初めて意義を感じました。もちろんトランスフォーマーたちの存在感,迫力に。だから人間たちには無理に使わなくていいと思いますの。てゆーか人間パートはもっと大胆に削っていいです。

これからの展覧会

♪またまた期間ギリギリになってしまうので,今度は行く前に書いてみよう!
 8/21までのもてなす悦び展@三菱一号館美術館へ土曜日に行きます。最初の「あさがおの間」からワクワク楽しみです。夕方から飲みに行くからたぶんカフェには行かない。
 そのあと終了順に,8/28までの名和晃平─シンセシス@東京都現代美術館フレンチウィンドウ展@森美術館は気になるんだけど,ちょっと無理そう。
 日本画どうぶつえん@山種美術館はすごい贅沢な夏休み企画。9/11まで。竹内栖鳳《班猫》は前半,速水御舟《炎舞》は後半で一緒には見られないのか~。どっちも見たけど~。

 9/25までが,「空海と密教美術」展@東京国立博物館。予習用に「いま知りたい空海と密教」(Discover Japan)を買ったけどまだ読んでません。仏教ものは遅い時間の方が比較的空いてるので20時まで夜間開館の金曜に行きたいなー。
 それから生誕100年「人間・岡本太郎」 展(後期)@川崎市岡本太郎美術館も。前期に行って,そーいえば太陽の塔と国立民族学博物館の話をほっといてますね。
 もうひとつ,エルミタージュ美術館蔵 皇帝の愛したガラス@東京都庭園美術館も9/25まで。

 恐竜博2011@国立科学博物館は早く行きたい!けど10/2までと長いので夏休みが終わるまで我慢我慢。待ち伏せティラノ,会いたいよう。
 また違うガラスもの,あこがれのヴェネチアン・ガラス@サントリー美術館は始まったばかりで,10/10まで。

2011はじめての金沢 その5(素敵ティーラウンジと白鳥路)

■金沢に行ってきました!
■2011はじめての金沢 その1(ガンダムジェットと海鮮丼と白鳥ホテル)
■2011はじめての金沢 その2(Fantasy on Ice in Kanazawa #1)
■2011はじめての金沢 その3(金沢城公園)
■2011はじめての金沢 その4(Fantasy on Ice in Kanazawa #2)

 
 

♪やっぱり一端ホテルに戻って,ぜひ利用したかったティーラウンジへ~。だって,このステンドグラス素敵でしょ?
 金箔コーヒーとケーキセット。オリジナルのスワンシュー,はっ,上からじゃ形がわからないっ。スワンシューって懐かしいですね。シュークリームは一度だけ作って膨らまなかったので二度目はナイ。

 

 ちょっとだけお部屋に戻って,さて!美術館に行くぞ!と急いでるのに,あらっ友禅の実演をしてる~?と写真撮ってたら,実はお客さんに色を入れてもらって暖簾にして被災地に送るんだそうです。
 時間がないんですといいつつ,参加させてもらったんですけど,教えてもらったのに(→の手は職人さんの)ぬり絵のようにべったり塗ってしまったらダメじゃん。はずかしいから載せない~。下から暖めて自然に滲ませるようです。

 さて,本日2回めの白鳥路です。6/19のことですが紫陽花が咲き始めたくらいで,緑とともに本当に綺麗。

 

 

 左から『室生犀星』『泉鏡花』『徳田秋彦』。

 

 ブロンズ像は他にもたくさん。【左】『愛の十字架』なので,【右】はなんだろ。アテナとかブリュンヒルデみたいと期待したら,『女立像』と何の捻りもなかった…。これもそれぞれの作家さんの個性なのだろーか。

 これはかわいい『雨あがり』。この季節にぴったりでした。

■2011はじめての金沢 その6(金沢21世紀美術館#1)

2011はじめての金沢 その4(Fantasy on Ice in Kanazawa #2)

■金沢に行ってきました!
■2011はじめての金沢 その1(ガンダムジェットと海鮮丼と白鳥ホテル)
■2011はじめての金沢 その2(Fantasy on Ice in Kanazawa #1)
■2011はじめての金沢 その3(金沢城公園)

 

Fantasy on Ice 20116/19(日)12:00公演(千秋楽)。プログラムは昨日の公演と同じなので簡単に~。
 【左】昨日BOXに入れたプレゼントの一部。ハンズ新宿店で発見! 漢字の意味が付いてるのもいいでしょ。武:Strong,雷:Thunder,安:Peaceful。金のスタンプ台も付けました。その前に自分で便箋に押してるしー。
 【右】ロビー。地方の会場は食べ物が豊富です。しかしフレンチオムソバって一体?

 この回はSS席。お隣の方が軸の付いた小さめのフランス国旗(と日の丸)を持ってらしたので,一緒に国旗振らせてください~と勇気を出してお声掛け。やっぱりキャンデロロ様のファンとのこと。お連れ様は町田君ファン。町田君のエアギターは今日もノリノリで,こういうエキシらしいプログラムっていいですね! 前回書かなかった分では村上佳菜子ちゃんがしっとりプログラムで大人びた演技を目指してるのがなかなかよかったです。彼女は昨シーズン1試合1試合課題を克服してるのがわかって,初々しいだけじゃなくクレバーだなと思いました。実は今井遥ちゃんが好みのタイプなので,今シーズンは躍進を期待してます。
 他に書き忘れてたのは,ペシャラ&ブルザのチャップリンメドレーが観れたこと。サーカスに続きエキシビションにぴったりだから,世界選手権で失敗してしまってもう観られないかも~と勝手に残念に思ってたので。

 あとはオープニングとフィナーレ。昨日どこを観ればいいかわかったので,ひたすらオペラグラス。特にフィナーレの群舞で,ジュベールが椅子を転がしちゃって,隣のロロ様と笑い合って,照れ照れっとしてるのが可愛かったー! こういうのは現地にいて注目してないとわからないので,生観戦ならではです。

 シャトルバスでまた駅に戻る。石川県立音楽堂って本当に駅のそば。時間がないので中には入ってませんが,デカいミッチーがお出迎えしてます。
 このまま21世紀美術館方面に向かって2会場のミュシャ展ととも消化すべきか考える~。その方が効率はいいんだけど,ちょっと疲れちゃったんですよねー。

■2011はじめての金沢 その5(素敵ティーラウンジと白鳥路)

アンフォルメルとは何か@ブリヂストン美術館

アンフォルメルとは何か@ブリヂストン美術館,4/29~7/6。もう参考レビューにはなりませんが,自分用記録ってことでっ。
 アンフォルメル,実はドラマ「TAROの塔」で初めて知ってずっと気になってて,ようやく終了間際に行きました。ブリヂストン美術館,久しぶりです。土曜講座ずっと通ってたのに。


 まずは“抽象絵画の萌芽と展開”として,マネ,モロー,モネ,モンドリアン,ピカソ,レジェ,カンディンスキー,クレーを。全てブリヂストンのコレクションから。
 続いて“「不定形」な美術の登場”,フォートリエ,デュビュッフェ,ヴォルス。中でもフォートリエに目を奪われました。特に抽象的な青や紫の色と石膏などのマチエール。印刷では綺麗な不思議な色というのはわかるけど,実物を見て初めて伝わるものがある。描かれているものは全く具象ではないのに伝わってくる哀しみ。アンフォルメル以前の作品が対ナチスの壮絶な過去から描かれたのがわかる。でもその直截的な作品達を昇華したのか,その後の『無題』『直方体』『旋回する線』…といった作品群の方がよりフォートリエの心象を描いているような気がするのです。

 最後に“戦後フランス絵画の抽象的傾向と「アンフォルメルの芸術」”。残念ながら海外からの出品が中止されたけど(それでも充実の展示),ポンピドゥーが途中からスーラージュの作品を急遽貸してくれることになったそう。このスーラージュのビデオを見ていて,「絵画とは,“感動”“感覚”“表現”ではなく,“ 画家”と“ もの(chose。objetではなくchose)”と“ 見る人”」というのが面白いなーと思ったのですけど,あれれ,アンフォルメルはそういう即物的なのではなくてもうちょっとウェットなんじゃないかな?と彼の作品を見て思ったのですけど。

 この最後のコーナーで一番よかったのはザオ・ウーキー(趙無極)。ブリヂストン美術館でもコレクションしてます。やはりこちらも後年抽象的になるほど,その独特の色使いの底に流れる哀しみに共鳴してしまう。
 2004年に企画展があったそうですね。たぶん日曜美術館かアートシーンで紹介されたのではないでしょーか。なんとなくザオ・ウーキーという名前とあの深い蒼に覚えがあって。行きたい!と思いつつ時期的に無理だったのかなー。10月から翌年1月中旬って一番忙しいもの。でもでも図録のバックナンバーがあったので思わずこちらも買っちゃいました。うっとり眺めて,多彩で詩的なテクスト群に満足しました。彼の作品を語るとみんな詩的になってしまうのですよ。
 図録といえば,完売した(7/5付)そーですよ。7/2に行ったので危ないところだったっ。終了(7/6)間際とはいえすごいですねっ。確かに図録を買って今のは何っっ?と考えたいタイプの展示なのかしら。
 あと流れ的に去年カンディンスキーと青騎士展を観ておいてよかったなあと思いました。

 さて,不定形というとどーしても数学用語を連想してしまいます。でも数学のは“inderterminate form”で,常態として不定ではないではなく極限が不定なのでした。アンフォルメルは定まらないではなく,定まっていない,“フォルム”でない。数学は不定・形だけど,不・定形もしくは非・定形ですね。って,あんまり深い話ではないです。

 展覧会の方は結局フォートリエとザオ・ウーキーを行ったり来たりして,結局主義的なものよりも個別の作家性の方に惹かれてしまったような気がしないでもありませんが,とにかくあまりにも素晴らしかったので慌てて速報したのですけど,オーストラリアバレエのときも,こういうとき携帯で更新すればいんだけどなあと思って,いやそれこそツイッターを,いやいやそもそも携帯で入力するのが苦手なのが一番の原因なのですよね。今こそiPhone様の出番だが携帯変えてまだ1年半だしなあ。去年悩んで五輪のためにワンセグ付に変えたのに~。

 今後の展覧会では,今回も出展されてたんですが生誕100年ジャクソン・ポロック展が今から楽しみです。ポロック好きです! 来年近代美術館2/10~5/6ですが,その前に愛知県美術館11/11~2012/1/22です。

『ほまれ』『乗り越える力』

♪増刷が平積みになってたので買っちゃいました『ほまれ』(澤穂希著,河出書房新社)。予想以上に面白かったです! 北京五輪の前に出た本ですが,まったく考え方はぶれてないんだろうな~と思うのです。構成が日々野真理さんなのもよかったのでしょう。
 なんだか読後感が似てるな~と思い出したのが,『乗り越える力』(荒川静香著,講談社)。こちらは「15歳の寺子屋」というティーン向けの本ですが,あきらかに才能がある人が自分を冷静に見つめて健やかに育ったという,もーいい加減な自分がはずかしいですよ。
 二人とも幼い頃から抜きん出た才能が認められて,でも比較的マイナーな競技ならではの困難があって,それをがむしゃらに乗り越えるというよりも周囲助けられ周囲を助け,人一倍の自分の努力は当たり前に常に感謝を忘れない。個人技も重要なチーム競技と華やかな個人競技という見た目は全く違うようでも,しなやかに頂点に登って行くそんな二人の魅力的な人生です。あとは単純に競技へのプラスだけでなく,先輩に可愛がられ後輩に慕われ,他分野での友人知人が多くオンオフの切替が上手そう。
 もうすぐ五輪予選,ただでさえタイトなスケージュルに今の予想外の盛り上がりでコンディション整えるの大変そう。女子サッカーはW杯がもともとは世界選手権と言われていたのと五輪が男子と違って年齢制限がないので,やっぱり五輪のメダルが!となるみたいです。前回の北京はベスト4はすごいけど,やっぱりメダルを取ってもっと注目して欲しかったなーと思いましたし。五輪の3位決定戦は敗者復活というより銅メダルが取れるか取れないかというのが大きい。

 松田選手の急逝,すごいショックです。DFって前の選手と比べてベテランならでは経験値が大きくて,サッカー選手としてもまだまだ若いのに。現役としてサッカーをやめたら…なんてことを考えたくないくらいの本当に短い人生です。ご冥福をお祈りします。

赤い靴

映画『赤い靴』のデジタルリマスター版,都内は渋谷のユーロスペースで8/5(金)まで。
 デジタルリマスター版ですっごく鮮やかに蘇りました! …って,それまでの映像を見てないんですけど。ただあの目の奥の残像のように忘れられない真っ赤なトゥシューズの鮮烈さだけも長い年月をかけたプロジェクトの意義を感じるくらないのです。
 『赤い靴』の原作(アンデルセンの原本と翻案された絵本),劇中バレエ『赤い靴』,そして映画『赤い靴』とどれも悲劇でありながらも不思議な魅力が色褪せません。以下,語り口が違うのは先に書いてたんで~。

 映画『赤い靴』の三人の主要人物は周知の通りニジンスキーを中心としたバレエ・リュスの人間関係を下敷きにしている。すなわちニジンスキー,ディアギレフ,ロモラ(ニジンスキーの妻)。しかしその人間像と関係性は微妙にずれがあり,そのずれがまた違う悲劇を作り出しているのだ。
 レルモントフは興行師たるディアギレフに比べ芸術至上主義者であり,ディアギレフは彼がニジンスキーを愛していた故に解雇に繋がるが,レルモントフはヴィッキーもヴィッキーの前のプリマにも芸術と女性として人間としての人生の喜びは両立しないと冷酷である。

 足を切り落としたカーレンと違い,ヴィッキーは踊らなければ生きてはいけない。しかしちひろの描く愛らしいカーレンの一番輝いていたのは神に召される神々しいラストシーンではなく,赤い靴を履いて踊る姿である。
 指摘されるようにちひろが絵本を離れても何度も描いたのは赤い靴を履いて踊るカーレンで,今回の童話展で展示室に入ってまず目に入るのはカレンダー用に描かれた,赤い靴を履いて踊るカーレンと楽しそうに周りを踊る赤い靴たちである。赤い靴なんか履かなければいいのに,踊ってばかりにいないで真面目に奥様を看病すればいずれ莫大な遺産が手に入るのに…そんな常識的な判断はできないのがカーレンであるが,アンデルセンの『赤い靴』はしかし彼女から赤い靴と足を離し,最後に魂の平穏を与える。

 ニジンスキー自身は天才ダンサーであると共に偉大なる振付師でもある。表現者であり創作者であり,また男性として結婚を選んだ以上,表現の場を求めることもロモラを養うことも全て自分自身に課してしまい,本来の彼の現実離れした才能と生活力のなさ,そして高い自負心など,全てが彼の精神を追い詰めてしまう。そして彼自身のコントロールできないところで狂気に至ってしまうが,ヴィッキーは自身で発作的に死を選ぶ。ヴィッキーもまたダンサーであることと愛される女性である人生どちらも捨てることができなかったのだ。

 ジュリアンはお嬢さん芸のロモラと違い作曲家で,面白いことにヴィッキーは“一見お嬢さん芸”の属性なのだ。作曲家というのがまた絶妙で,創作の中でも音楽は(自演でもよいが彼が作曲するのはあくまでもオーケストラ音楽)表現者を介さなければ現出されない芸術である(芸術じゃなくてもいいけど)。ジュリアンは初演指揮の座を投げ打って,ヴィッキーの元に駆けつけるが,それは=キャリアを捨てて愛を取ったわけではない。

 映画『赤い靴』が今なお色あせない魅力は,そうした表現者を巡る人間関係とそれぞれの内面の葛藤が時代を超えてわたしたちに突きつけられることにあるのではないだろうか。そして,何よりも劇中の『赤い靴』がとても面白い。原作の『赤い靴』は多分にキリスト教の教えが色濃く,しかし途中で現れる天使は非情で残酷だ。舞台『赤い靴』はレオニード・マシーンが自身で振り付け演じるキャラクター・ダンサーの悪魔的な靴屋が全てを握っていると共に彼が最初から意味ありげに見せる赤い靴自身がまるで意思を持っているかのようにカーレンを踊らせる。
 この舞台では亡くなる直前のカーレンの足から赤い靴を脱がすことができ,その赤い靴はきっとまた次のカーレンが来るのを靴屋の店先でじっと待つのだろう。その靴の赤さはありていにいえば数々の血を吸った真っ赤な靴…といえるのであろうが,バレエの持つ良い意味での非現実感が生臭さよりもレルモントフが憧れた芸術性の象徴にも見せるのかもしれない。

 ニジンスキーについては,鈴木晶先生の『ニジンスキー 神の道化』『ニジンスキーの手記』をどーぞ! Amazonはどちらも中古のみですが,手記は 新書館にまだあります。さすがに読み返してはいませんが(特に手記はしんどい),念のため検索してたら松岡正剛さんの書評というより評論がありました。あと山岸凉子さんの『牧神の午後』も~。『ブラック・スワン』が同時収録ですしっ。

ちひろが描いた世界の童話展-アンデルセンを中心に-

映画『赤い靴』のデジタルリマスター版,都内は渋谷のユーロスペースで8/5(金)まで。ちひろ美術館に行ったきっかけなので先に上げようと思ったらなかなか書き終らないので(また長いのかっ),こちらから~。映画はぜひっ。

 

上井草駅前ではしゃぎぎつつ,まずは目的のちひろ美術館に向かいます。本当は右の小さなひまわり群は駅のそば,途中空を撮りました。
 ちひろ美術館はいわさきちひろ絵本美術館の名前のとき,出来てわりとすぐに(もちろん母に連れられて)行ったのですが,もーその頃は駅前を過ぎるとほぼ畑ばかりで,美術館なんてあるんだろうか?というくらいでした。今も場所は同じなので駅からちょっと歩きますが,周りの住宅地はほとんど後から出来たんだろーなー。
 学生時代は西武新宿線に住んでたので,わー美術館の沿線だーと喜んでたのになんと一度も行きませんでした。西武新宿線と言っても下落合なんで高田馬場の隣ですけど。もーオケオケオケの合間にアルバイトで最後に講義くらいだったんでー。バイトがてらコンサートや舞台が観れなかったら何にもなかったですねっ。
 そんなわけで,ちひろ美術館・東京は実質二度目。安曇野も二度。安曇野は車じゃないとなかなか大変ですが,ぜひ碌山美術館にも行って欲しい! 一度目は教会バスツアーで2つの美術館でしたが,二度目に行ったときは車でいろいろ廻ってもらったので(その節はすみませんっ),ロイヤルコペンハーゲンの大熊美術館にも行きましたー。ロイコペはもちろんデンマークなので,人魚姫のプレートもあるの。プリントを何枚か買いました。安曇野に行ったときのはお花の写真を少し出しただけなんですよねー。

 

 ええと,そろそろ本題に。ちひろが描いた世界の童話展-アンデルセンを中心に-ということで,まず最初の展示室でいきなり『赤い靴』の,でもこれは絵本の挿絵じゃないみたい。カレンダー用に自由に描いたものだそうです。
 原画はお話の絵全部ではないのですが,それぞれの絵本が置いてあって,とても座り心地の良いソファがあるので,すっかり全部の絵本を読んでしまいました。絵本のを見て原画をじっくり見る。しあわせ~。
 ここの美術館は安曇野もですがだいぶ展示スペースが増えてもわりと展示作品は多くなくて,ゆっくり空間と時間を楽しむところなのです。あとで気がついたのですが,そういえば展示室に係員がいないのでただ順番に絵を見るだけでなくすっかり座り込んで本を読むことができるのかなあ。図書室も普通の資料室よりもここで一日中読んでいたい!って思える。
 そもそも透明水彩は退色しやすいのでそんなにたくさんを長い期間展示出来ないのです。そのかわり二色刷りとか古い絵本などは引き出しに入れ自由に見てくださいとなるべく日に当てないように工夫して,少しでもたくさんの作品を紹介してます。

 『赤い靴』はちょっといろいろ思うところあるので,映画の話とからめてにします。絵本『あかいくつ』(文:神沢利子,偕成社)は買いました。
 アンデルセンはどの作品も何度も何度も描いてるそうですが,『人魚姫』の現行版は『にんぎょひめ』(文:曽野綾子,偕成社)です。人魚姫は意外に大人びた表情で,でも14~15歳ってもう子どもじゃないものね。子どもと大人の狭間の少女の表情,海の上に憧れているときからちょっと寂しげです。
 曽野綾子さんの翻案はやっぱり一番知られている,人魚姫が海の上に憧れ,王子に恋をして…なんですけど,実はアンデルセンの原作はもっとキリスト教色が強いのです。岩波文庫の完訳版でどーぞ。ちょっとびっくりですよ。
 ただその宗教色が強いままではこんなに普及しなかったと思うし,ましてやハッピーエンドなんて!きいっ。いや哀しいお話は哀しいお話としてあるべきで,そういうどうにもならないことがあるって知ることは大切だと思うのっ。でも本当の人魚姫は実はある意味ハッピーエンドなのですけど,ちょっと違うなーと思っちゃう。わたしの一番キリスト教を受け入れられな部分だからかもしれない。そういう意味では『赤い靴』はキリスト教を離しては成立しないし,神様もちょっとヤハウェ的です。

 アンデルセン関連の17分のビデオライブラリーを見たのですが,本人の出演ではなくて,買って帰った文庫ギャラリーちひろのアンデルセン(講談社文庫) にほとんど出てました(この本とても良いですよ♪)。ビデオの中でも,故郷オーデンセのアンデルセン博物館を訪ね展示されていた各国の絵本を見て,「あんまり感動しませんでした。私の本の方が美しいような気がします。うぬぼれかしら」というのが印象的で,でもこれ家族宛の絵はがきだったのです。いわばここだけの本音。
 でもでも2001年のアンデルセン展のときに買った別冊太陽 を今更ながら読み直してるんですが,これにたくさんの挿絵があって,確かに世界中の絵本の中で一番うつくしいかも~。もちろんリスベート・ツヴェルガーなど他にも好きな作家さんはいますけど。
 そして彼女自身語ってますが,アンデルセン始めあらゆる作品を描くのではなくて,自分の絵にあっているものを何度も何度も描いているのです。『赤い靴』などは挿絵だけでなく先程のカレンダーや初期の油絵もありますし。

 展示はアンデルセンの他にグリムやハイジ,小公女など。それから日本の『ひさの星』(斎藤隆介,岩崎書店)。更に復元アトリエと写真。他に手作りの洋服が展示してありました。単に当時の流行なのかもしれませんが,柄がポップでとても明るい色調。クラシカルなバッグも合わせて。

 

 年間スケジュールを見るとだいたいテーマを決めたちひろの絵の展示と企画展の二本立のようです。今回はこどもの椅子展。写真撮ってるヒトがいたので,いいのかな?と思いつつ。
 子どもが座りやすいようにというのが一番なのでしょうが,ただただカワイイ。ディスプレイ用にほしー。

 

 カフェも17時まで(フードは16時半オーダーストップ)。スイートコーンのシフォンケーキとアイスカフェオレ。ふつーにオレンジのシフォンもあったけど,こちらは売切でした。甘過ぎないケーキは新鮮。テラスもありますが,湿気がありそーなので今回はパス。カフェを利用しなくても小さなお庭には出られるそうです。
 カフェも含めてゆったりした時間を過ごしてくださいというコンセプト。ただ増築したといってもやはり狭いので,展示室以外はほぼ空間が繋がっていて子どもが大声出してると全部響いてちょっと厳しい。今度は一日がかりのつもりで行こうっと!

 今回の企画展は7/31で終了,8/3からは「ちひろのあかちゃん」+瀬川康男遺作展です。また新潟県立近代美術館でも7/13~8/28に館外展やってます。長岡市なので大雨の影響が心配です。そーいえばしごとで行ったリリックホールのそばにありました。