

♪NHK土曜ドラマ「TAROの塔」を観てます。4回連続,地上波は19日が最終回の予定だったのですが,今のところBS-hiと地上波総合で3回目まで。28日(19時~)からBS-hiで4夜連続再放送なんですが,このときの最終回が実質初回という変則スケジュールになりました。もともとこれを録画しようと思ってたんですが,1回停電になっちゃうかもしれないんですよね~。
すごく凝った演出で,毎回ちょっとテイストが違うような気がしますが,今のところ1話が映画ぽくて好き。万博プロデューサーを受ける話と鮮烈な両親の話が並行してますが画面の色味を変えてあるのでわかりにくいことはなくて,両方が刺激し合ってるみたい。
岡本太郎という人は多分に漏れずTVに出てるヘンな人のイメージが強過ぎましたが,バタイユとそこまで親しかったのかとか,パリでは芸術だけでなく,リセに学んで後にソロボンヌで美学そして民俗学とここでほとんどの基盤を作っていたんだーとか,知らなかったことばかりです(ドラマはそこまで詳しくはない)。バタイユは『眼球譚』が怖かったのでもう読まない~。
そんなわけで,チラシを見てもこれは行かないな~と思ってた「生誕100年岡本太郎展」@東京国立近代美術館観て来ちゃいました。3/20(日)。19日から再開してるのと,20日のおしごとがなくなちゃったのと,お店がほとんど18時で閉まっちゃうので帰りに寄れないので,こういうときにどうだろうと思いつつ出掛けました。
16時までと時間が短縮されてるのもありますが,かなり混んでました。音声ガイドが敏子役の常盤貴子さんなので借りてみました。普段借りないけどガイドは前に自分のペースで廻れないのがわかったので,最初はプロローグだけ聞いてまず自分で一回りして,二巡目に聞きました。うん,これがいいカンジ。
もともと岡本太郎の作品に積極的興味があったわけではないんですが(パブリックアートがあんなにある意味も知らなかった),こうして本物を見ると,絵画はすごいと思うけど,断然立体物の方が好き! なんとなく肯定的なイメージがあったんだけど,『ノン』みたいな否定を全面に出したり,そっかいろんなものと闘ってきた人なんだ,でもそれがどこかかわいらしい。展示もまずプロローグとして12体が並んでいるんだけど,これにひとつひとつ作品名が書いてなくて,まず作品そのものと対峙して!ってことなのかしら。作品名があとでまとめてあります。こんなにみんな大きくて愛らしいのにどこか寂しげです。
そして今『太陽の塔』がむちゃくちゃ気になります。ドラマの影響が強いですが,万博をリアルに知らないので,あれがまずあって何だかトンでもない催しだったんだーと思い込んでたのが,そんな経緯があったのかとか,それが正に万博の顔になって最後には残ってしまったと。
他に縄文土器を撮影した写真,訪れた秋田岩手沖縄のフィルムや著作を壁一面に並べたり,歌舞伎の衣装デザイン,様々な椅子などなど多角的な活動を紹介する展覧会でした。
グッズ売り場じゃなくて本屋で関連本を買い込んでしまう。たぶん作品そのものより岡本太郎自身とその事象に興味があるみたい。
ちょっと迷ってた「岡本太郎と太陽の塔」(小学館)も買っちゃった。『太陽の塔』の中があんなになってるなんて知らなかったので,今展示があっても刺激的だろうな~観たいな~と思ったら,『生命の樹』を青山の岡本太郎記念館で海洋堂が再現(2/23~6/26)。様子を見て行ってみたいなーと思います。
今すごく混んでるんですが,電車の中では『今日の芸術-時代を創造するものは誰か』( 光文社知恵の森文庫)を読んでます。ベストセラーだったんですね。平易な文章で読みやすいです。敏子さんの尽力も大きいのでしょうねー。


あと,また懲りずにクイーン・アリス アクアでランチしてたりして。美術館に入る前,13時過ぎくらい。相変わらず座席の案内とかやたら時間がかかるけど,前にはいなかったベテランぽい女性が頑張ってたので少しはマシになったのだろうか。お魚がなくなってしまったので,ベトナムサラダ\1000+パン\250+アフターコーヒー\250。




16時の閉館のあと,晴れ間が広がってたので,ちょっとお堀端の方へ。寒緋桜 (カンヒザクラ)と白木蓮がきれい。