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ars combinatoriaな日々

氷の上の『眠れる森の美女』

♪ようやく氷の上の『眠れる森の美女』観てきました。11/22ソワレ@厚生年金会館。ってすっかり時間が経ってるし。
 予想に近く,長々と結婚式はなくて物語中心でしたが,2幕仕立てで場面転換が結構多いです。まず暗い森のカラボス達から始まるんですが,先にパンフを読んでたのでびっくりはしなかったんですけど(写真はあんまり見ないようにして…),これ結構《眠り》以外の曲を使っていて,幻想曲《フランチェスカ・ダ・リミニ》が目立ちます。いやカラボスのテーマは結構コミカル(というかカラボスがあんまり巨大な敵とか恐ろしいイメージで出来てない)なんで,ドラマティックに仕立てるには原曲だけでは盛り上がれないのはわかります。フランチェスカはカッコいいしね。他にハムレットとか使われてます。
 そして何よりカラボスとリラの精がカッコいい。この演出は再演版でちょっと変えたらしいんですが,最初はリラの精にパートナーがいて一緒に戦ってるのをリラの精だけにしたんですって。この方が原作に近いし,カラボスとの対立がはっきりしてよかったと思います。で,カタラビュートだけでなく王子も下っ端ぽくなってるんですけど(しかもあんまり役に立たなそう…)。カラボスもバレエだと女性とか大御所がキャラクターを演じたりとあんまり悪!ってイメージでは作らないんですが,ここでは大柄で手下もいっぱいで強そうで,白鳥のロットバルトが小柄なのに存在感ありっていうのよりもう少し単純に悪役です。
 で,主役カップルのオーロラ姫とデジレ王子は何というか地味に見えてしまったなあ。もともと彼らは受け身のキャラクターなんで,もっと綺麗なだけに特化していいんじゃないかと思うんですけど。オーロラはもちろん,王子もたまたま100年目に合ったみたいな(たまたまというか,この“ぴったり”というのが昔話ではとても大事なんですけど。マックス・リュティとか参)。あと衣装の色合いが全体的に赤系が多いんです。特に王子とカタラビュートが似ていて,王子の従者達とも似てるので,それもあってどうしても埋没して見えてしまうんじゃないかしら。
 舞台全体はスピーディでよかったと思います。元々『白鳥湖』みたいな深い解釈とかいらないし。クリムキンのカタラビュートが語り部で狂言回しで時にカッコよく,大活躍でした。この回はサイン会に彼が出てこなくて残念。他にリラの精が王子にオーロラを見せる場面の導入的にここでブルーバードが出て来て,お得意のワイヤーも駆使してすごくいいアクセントになってました。彼らが青いから余計目を奪われるのも大きいと思うんですけど。そんなわけでわかりやすい面白い舞台だと思いますが,どーしてもどの層に向けてアピールすればいいか難しい。いや観れば面白いんですけどねー。『白鳥湖』はまた観たいな~。  

エリックボンパール杯,ロシア杯

♪ここ2週間くらい毎日遅くて休めなくてなかなかはーどな毎日でした。まだしばらく忙しいけど何となく見えてきたかな~。
 で,忙しい中毎週末がグランプリシリーズですが,先週はついにジュベールさんの登場です。去年は病気で出られなかった地元から。地上波の放送は男子が悲惨なんで,ようやくWinちゃんに切り替えてネットで生で観てました。やっぱりスポーツは生時間にドキドキに限ります。フランス(エリックボンパール)の方は男子が早い時間なので時差があってもとても楽でしたが,いやーショートからぎゃーというよりあっっっっというスタートで。ただでさえ要素をこぼすとまずいショートで4-3の4がダメだった。うわーどうしよう。フリーは国内の大会も上手く行かなかったのもあって衣装を変えて来ましたが,これもいろいろ取りこぼして久々の台落ちとなってしまいました。

 今週末のロシアは日本時間の2時~3時からでしたが,素晴らしかったー。特にショート。たった1週間しかないのにどうしようと思ってたら,すごいよかったです(まあエリックのエキシビションが4位なのに本来の位置の他に男子の優勝者の後にもう1回元気に出て来ちゃってちょっと浮上してたけど)。これはずっと使ってるエキシの曲なので,ちゃんとジャンプが入ればノリノリです。それにしてもこの4-3はカッコいい。やっぱり4回転はいいなあ。残念なのは元々地上波の放送予定はなかったけど,女子だけの予定だったBSで放送したのをノーチェックで捕獲できてないのです。大きい画面は12月のCSまでおあづけ。翌日のフリーはまた冒頭の4回転が決まらなくて全体的にいろいろもうひとつだったけど,ショートのおかげで優勝です。よかったー。危ぶまれていたファイナルにもこれで進めます。
 フリーはまだ公式な大会では完璧な演技が出来てないのですが,これは結構好きです。映画『ラスト・オブ・モヒカン』のサントラですが(ダニエル・デイ・ルイスは好きだけど長髪にひいて観てない。今度観てみようっと),なんか鷹がモチーフになってるみたいで衣装もそのイメージらしいです。前のはふかふかの羽根羽根で,ちょっとどうしようというカンジでしたが,新しいのは大きい画面で見るといろいろ凝ってて手足も多少長く見えるので(だ,だって…)なかなかよいと思われます。演技も結構ポーズが多くてこれは鷹をなぞってるんじゃないかと思うんですが,ここで綺麗な顔をアップにして~と思いますわ。評価的には止まるよりなるべく多く動いてる方がいいと思うんですが全体の流れのアクセントになってカッコいいですよ。ちょっと終わり方が盛り上がらないんですが,なんか前回のフリーに比べて静かなイメージらしいんですが,だったら急緩急の代わりに緩急緩にしないとメリハリなく長いな~と思われちゃうんじゃないかなー。まあシーズン始めですので滑りこなして行くうちによくなっていくといいなあ。まずはジャンプが決まればもうちょっと全体の印象も変わるし。

 でもって来週はNHK杯です。あちこち巡回して今池袋でやってる30周年記念展も見てきました。無料ながらメダルとかトロフィーとか何より衣装が見れるのが楽しい。現役の選手の他にキャンデロロとかアニシナ&ペーゼラのフラメンコ(たぶん去年新潟で観たの)とか。当時一番応援していたストイコはパネルだけだったけどー。面白いのは高橋君と織田君(は予想通り)のがちっちゃ!と見た隣のウィアーのがデカっと体格の違いがよくわかりました。ウィアーは去年観たときやっぱり本物は背が高くて結構男らしい体格なのね~と思ったけど。これは11/25までです。あ,NHK杯は高橋君出られなくて,というか今季はお休みってことで残念ですね。男子は今はジュベールさんに心奪われてしまったのですが,やっぱりいい選手だと思うし,本当に怪我はいやですよー。慌てないでしっかり治して復帰して欲しいです。

スケートアメリカ,スケートカナダ,カップ・オブ・チャイナ

♪今しごと的にとっても忙しい時期なんですが,フィギュアも本格的に始まって来て,録画を観るだけで大変です。今もCSと地上波でやってるしー。地上波の構成は相変わらずですが,CSとBSと合わせると結構な分量でとても全部は観きれてません。ペアやダンスは全然放送してないし,ごひいき選手はまだミキティしか出てないんですけどー。今年のショートは観れば観るほど素敵です。衣装もだけど,しっとり儚げで抑えた美しさがよいです。衣装は派手ですけど。『SAYURI』は映画観てないし,映画のストーリーとは関係ないらしいですけど,フリーの『ジゼル』はまだよくわかんないですね。昨日の中国の方は笑顔がすっごくかあいかったけど,アメリカではそういう表現でなかったので,演技として入れてるのか。ジゼルは1幕が村娘で2幕がウィリなんですけど,衣装的には両方入ってるぽいけど,音楽は1幕だよねー。まあウィリの真っ白なロマンティック・チュチュの長いスカートでは氷上では映えないしそもそもシングルは滑れないし,アルブレヒトや他のウィリ達がいないと何やってんだかわかんないですし。笑顔なのに何か影を感じるみたいのはジゼルぽいと思います。まあまだ序盤ですんで,シーズンの終わりまで向上していくといいなー。と,3大会の話ではなかった。あ,キム・ヨナちゃん(ユナとヨナとどっちが発音近いんだろー)のショートの「死の舞踏」はスピードがあってカッコよくて素敵です。死の舞踏好きなんです。

ジョットとその遺産展,源氏物語の1000年

♪3連休は土日に美術館に行って,今日は洗濯と掃除で終わりっ。今忙しい時期なんで1日くらい仕事した方が後々楽なんだけどな~と思いつつ,休みはしっかり休みたい。
 土曜日はめずらしく朝っぱらからです,ジョットとその遺産展@損保ジャパン東郷青児美術館。イタリア人の先生の解説付きを10時からやるっていうんで(もちろん日本語)。1点1点丁寧に話して,その後自分で一廻りしたので2時間半くらいかかりました。が,34点(+パネル展示)飽きることなく楽しく聞いて廻りました。ギャラリートークとか音声ガイドとか普段は使わないんでけど。で,あんまり満足したので図録を買うつもりだったんだけど,なんだかもういいやと思ってしまった。でもそのうち美術館に買いに行くかも~。
 ジョットがメインなんですが,他の作品も見応えあってよかったです。大きいし。ウフィッツィでも思ったんですが,宗教画はこういうイコンぽいのが残ってる方が好きだなーと思います。人間的な暖かさが強く出てるのより。あ,金を使ってるのも好きなのかも。11/9まで

 源氏物語の1000年横浜美術館は11/3までで,TVでもう16日からのセザンヌのCMをしてるので,おおその前の源氏はもう終わっちゃうんだっけと。日曜日は絶対混んでると思ったので,閉館間際狙いで,先に中華街でお茶買って(ジャスミン小沱茶と造形茶),16時半頃美術館に着いたらまだ入場制限で並んでました(18時閉館)。
 屏風(出光美術館)や絵巻(徳川美術館)の展示は行ったけど,こういう源氏物語!っていうベタで大規模なのはあんまりないかも。源氏絵や写本(伝本っていうの?)は充実していましたが,もう少しお道具とか衣裳など立体的なのがあるとよかったかも。あと『あさきゆめみし』の原画がないかなーないだろなーと思いつつ,ちょっと期待しましたが,資料として並んでただけでした。ちぇっ。1巻と柏木くんの表紙が上になってたのがきゃーと思いましたが,単に真ん中の巻だからか。くるくる巻き毛親子の頭中と柏木くんが好き。せっかく“生きつづける『源氏物語』”っていうのに。こちらも本が積んであっただけの橋本治の窯変のイメージ写真も素敵なのに。完結したあと写真集を買ったよ! ちなみに『あさきゆめみし』は高校の頃1巻を読んでこれは主観入りまくりでわ~と警戒して谷崎を全巻読んでから読みました。こちらも図録を買う気でいたのに今度は完売で増刷の予約受付をしてました。展示そのものより源氏ものを1冊は欲しいな~と思って予約したよ。