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ars combinatoriaな日々

ジャパンオープン2008

♪土曜日に行った『バレエ・リュス 踊る歓び、生きる喜び』と「マリオ・ジャコメッリ展」@東京都写真美術館,どちらも素晴らしかったです。が,ジャパンオープン2008@さいたまスーパーアリーナから~。
 今年はA席なのでちょっと遠いかな~と思ってたんですが,席に着いたらありがとーキスクラ正面だったよ! 既にTV放送もありましたが,ジャパンオープンはチーム戦なのでいつもはコーチと得点を待つのが各チームごとに並んで観戦までしてるんです。去年は正面は見れないけどすごく近くてリンク脇の様子やあの4回転が一番近い側だったのが初観戦にはすっごく良かったと思いますけど。
 で,演技中以外はほぼキスクラガン見。これでお目当てがいれば他の人の演技見てなかったかも~(←いやほらベンチを凝視してる人だから…。選べるならバックスタンドとかさ)。まーそれでもどーしても欧米男子を主に観察しちゃうわけです。2人でぶつぶつ「カワイイカワイイ・オヤジオヤジ・カッコイーカッコイー・長いヒト長いヒト」の連発はお隣のカップルには非常にうさんくさかったかもしれない。……問1)[トッド・エルドリッジ,エヴァン・ライサチェック,ステファン・ランビエール,アドリアン・シュルタイス]と上記形容を結びましょう。
 プルシェンコの補欠がウワサされてたスウェーデンのアドリアン君は1人姿勢正しく,あのルックスとのギャップに合い余って(かつ隣にむちゃくちゃ行儀の悪い人がいたし…),みょーに初々しく可愛かったです。ちょっとこれから応援しよう~。あ,演技も良かったです。

 それでも演技は今年は女子の方が良かったかな~。去年はきっと場内が暑くて,あきらかに氷が溶けてるようなところがあったので,リンクの状態がどんどん悪くなってったってのも大きいとも思いますが。一番良かったのは多分にもれずやっぱり中野さんかな~。特別に好きってわけではないんですが,こないだの世界選手権といい,あの全編盛り上がりのスペイン奇想曲を最後まで滑りきったのは素晴らしい。場内一番の大盛り上がりでした。たぶんみんな誰のファンだからとか関係なく褒め称えてました。男子ではこちらは世界選手権に出られなかったライサチェックが一番良かった。

 ゲストの静香ちゃんは全員配布の滑走順には入ってなかったので知らなかった人も多かったのか(出演はちゃんと告知されてます),急に場内が暗くなってコールされてからびっくりした雰囲気でした。『Listen』は去年新潟の初滑りはピンと来なかったんですが,ずっとずっと素敵になってました。なんていうか濃いわ~。男子のあと滑って濃いというのもすごいですね。ビヨンセのヴォーカルにも合ってたと思うし,リンクが広かったのも良かったのかも~。あと衣装がこの曲用のゴールドで,新潟の時はまだ出来てなかったのか曲の印象と違う現トゥーランドットだったし。そのトゥーランドットは夜のガラ公演(カーニバル・オン・アイス)でした。とっても観たいのにどーしてもタイミングが合わないらしい。あともう1組のゲストは今年はシンクロで,これもとても良かったです。今回席がわりと遠い分,バレエのコール・ドを2階席以上でフォーメーション楽しむみたいで。去年TVでやったのしか知らないけど,生で観たらきっと大会は面白そう~。
 次回は7月初めのフレンズ・オン・アイスに行きたいんですが,全く予想してなかった同月末の名古屋行きが決まってしまったので,ちょっと考え中です。だって名古屋4公演行くことにしたんでっ。

♪明日は連休目前だっていうのに代休取ってまた箱根に行って来ます~。

世界選手権アイスダンスとユーヴェ戦

♪ようやくスカパー(Jスポーツ)で放送があったので,世界選手権のアイスダンスを観ましたー。どちらかというとペアの方が好きだったので,こんなにいっぱいアイスダンスを観たのははじめてかもしれません。いやそもそも地上波はシングル(それもほぼ女子)しかやんないですし。しかも3時間×2をイッキミ。いや単にHDDの空きがなくて今節のユーヴェ戦を保存モードで録れないので必死に観ました。ダンスは次の再放送でDVD焼きます。

 ユーヴェ戦はこないだの土曜の夜(日本時間は日曜3:30~)だったんですが,日曜日出掛けるんで録画して帰ってから観ようと思ってたけどつい半分観ちゃいました。ちなみに日曜は半日有楽町のイトシアとマリオンにいました。寒かったよう。で,試合は前半またまたピッポ・ドッピエッタ~と喜んだのにハーフタイム目前で同点にされて気が抜けたのもあって寝ちゃいました。で,逆点された。サッカーは3対2が一番面白いという説がありますが,確かに展開は面白いですが勝てばなってことですわ。すっかりフィギュアに嵌ってたので,採点競技と得点競技(って言い方はないけど),片や得点の出方というより得点基準そのものが紛糾されるのを眺めてるとサッカーってホントに単純でいいな~と思ってしまいます。特にピッポみたいに1点は1点ですが何か?みたいな選手を応援してると。サッカーは得点の形も決して無意味ではないでしょうが(でも1点だけどっ)その時間帯がすっごく重要なんじゃないかしら。いつ得点するかしないか。えと,どんなに押していてもなかなかその攻撃が点に結びつかないと,観てるだけでもわーいやな空気と思ってるうちに守っていたはずの相手に一瞬の隙をやられちゃうし(まあカウンターだ),今回みたいに前半1点入れられた後すぐに同点にして更にイイ感じに勝ち越したのにまた同点に返されて一気に重い雰囲気でハーフタイムに入らざるを得なかったり。
 ああっ,そういう話をするつもりじゃなくって,単にユーヴェ相手にピッポが得点したのはうれしいな~でも勝てなかったのは悔しいなあというだけだったんですけど。ミランに移籍した後何が楽しみだったかって,デッレアルピで得点してブーイングされること!だったんですが(今はデッレアルピではない),意外に敵として乗り込むとやりにくかったのかしら。そしてすっかり移籍した元選手というより全くのミランの選手になってしまいました。

 それでそれで,アイスダンスなんですけど,07-08シーズンはオリジナルダンス(OD)の課題がフォーク,カントリー(民族舞踊)だったのがすっごく楽しかったのです。だっていつもいつも滑らかに踊ってるみたいに見えた人達が,カラフルな衣装で独特のリズムでステップを踏んでるんですもの。世界選手権はコンパルソリーがタンゴだったのも面白かったです。ODで好きだったのは多分にもれず,カー姉弟のキルトなスコティッシュダンスとナバロ&ボメントリのアフリカンダンス,ペシャラ&ブルーザのフラメンコで,フリーダンス(FD)はヴァーチュー&モイアの『シェルブールの雨傘』とホフロワ&ノビツキーのはげ山の一夜が山の魔王の宮殿(ペールギュント)になるの,またまたカー姉弟の不思議宇宙もの(地球防衛軍?)がイイ。リード姉弟(日本)のFDも若々しいスピード感がよかったです。
 優勝したデロベル&ショーンフェルダーの『ピアノ・レッスン』は音楽はもちろん大人の雰囲気が素敵なんですが,どーしても映画の展開が面白くなかった印象があって。だって不器用な夫の方が可哀想で,ヒロインは愛に生きればいいけど,娘が夫の元に残る展開にしてくれたらもう少し深かったのにと未だに思ってます。ちなみにこれまで好きだったダンスカップルはアニシナ&ペーゼラとボーン&クラーツ(リバーダンス)とグリシュク&プラトフで,相変わらずカップルの傾向に脈絡がない。そういえばグリシュク&プラトフも『コックと泥棒,その妻と愛人』のマイケル・ナイマンでしたが,『コックと…』は監督グリーナウェイがカルトからもう少しわかりやすいイロモノ認識になって,『ピアノ・レッスン』はナイマン音楽が一般受けする音楽になった作品だなー。

♪明日は東京都写真美術館で『バレエ・リュス 踊る歓び、生きる喜び』と「マリオ・ジャコメッリ展」に行って,明後日はさいたまアリーナのジャパンオープン(←このサイトわざわざテキストじゃなくて画像になってるのになんで綺麗なフォントを使わないのであろう)に行って来ます~。

♪こーいうときカテゴリ分けするの困っちゃうんですけど,しょーがないので一番長い話題にしときます。

「写真」とは何か。20世紀の巨匠たち

「写真」とは何か。20世紀の巨匠たち~美を見つめる眼 社会を見つめる眼@大丸ミュージアム・東京を見てきました。大丸ミュージアムの企画は結構好きですが久しぶりです。
 初めて見てよかったのはウイン・バロック。何を撮ったのかよりも被写体のフォルムの精密さ,質感が美しい。モノクロームであればこそですね。逆にエルンスト・ハースはカラーであること自体が作品になっているみたい。圧倒されるような鮮やかな花畑であったり,フラミンゴの群のピンクに地の色との相乗で静けさを感じたり。報道写真・記録写真としてはルイス・ハインのメッセージ性は静かな分印象的で,キャパのあまりにも有名な『撃たれる兵士』はその小ささに写真と絵画の違いは意外にその大きさにあるのかもしれないということに気が付かされたり。えと,衝撃的な場面であるのに大きく引き延ばされてない分,これは間違いなく記録なのだと静かに迫ってくるみたい。あんまり面白くなかったのはアンセル・アダムスとヘルムート・ニュートン。うーん,なんとなく狙いすぎなのがわかりやすぎるのかしら。
 一番楽しみなメイプルソープは全然好きなのが出展されてなくて,えーメイプルソープはセルフ・ポートレイトが一番美しいのに~とかお花はもっとびしっとモノクロで隙のない清冽さのにして欲しかったなあ。しかも一番のお楽しみのように最後に配置されてたのに(いや単に生年順)。そういえば前に大丸でやったときは(やっぱり単独ではなかったかしら?)いい作品がいっぱいあったのに。マン・レイはまーわかりやすく代表的な作品でした。彼はどれを選んでも間違いない人だ。それからウォーホルのこれはシルクスクリーンに使う元写真なのかしら,全部同じ大きさでなんの作為も感じられないのがずらっと並んでるのがむしろ写真の等質性を現してるようで面白いです。あと,何でブレッソンがないの~という顔ぶれでしたねー。顔といえばデュシャンがマン・レイともう1人(図録がないので覚えてない…。そのつもりならメモ取ったんですけど)に撮られてるという唯一の被写体で,デュシャンああカワイイなあ。4/21までです。
 で,泥縄的にバルト先生の『明るい部屋』を読んでます。この項続く…といいなーっと。

ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美

 

「ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美」@東京都美術館にようやく行って来ました。って先週の水曜日なんですけど。土日はぜっったい混んでて,こういうのはしっかり近くで見ないとつまらないので代休取って行ったらちょうど桜が咲いて一番のお天気の日でした。しかし平日の昼間でも公園はすごい人混み。あと桜以外にも上を向いたらなんだか素敵な樹と空だったんで,めずらしく拡大版付き。

 美術館の方も桜のせいかもう終了近いからかわかんないんですが結構な人出で,並ぶほどではなかったんですが,チケット売り場の表示が「混雑してます」「非常に混雑してます(確か?)」「入場規制中」の3種類しか用意してなかったくらい。もう少し早く行こうと思いつつ中に入ったのが15時半くらいだったのはちょうどよかったくらい。入ってすぐはまだまだいっぱいでいつものようにざっと一通り見たカンジは作家性のなさがだから何?感を誘うけど逆に実際に使用されていたモノってこんなんなのかしらという印象。でも入場締め切ってからゆっくり自分のペースで見たら,やっぱり雰囲気で見るよりもじっくりと細部を見てから全体像をもう一度つかんで職人芸を堪能するものなのだなあ。図録も絵画ではなく工芸だと正面からの一通りだとカタログ感つまらないんですが,かなりの点数がアップを併用してディテールや質感が強調されてるので,展示を観たときの印象が再現できてなかなかよかったです。3つの論文もそれぞれの特徴があって通り一遍の美辞麗句でなくて楽しい。でやっぱり「日本人のマリー・アントワネット好き」の話があったり。フランス語版もありましたがさすがにそれはパス。
 展示のメインはやっぱり最後にあったマリー・アントワネットの旅行セットですよねえ。特にお茶セットがカワイイです。他に印象的なのは黒で引き締まった絵「建築の奇想」(ルイ=ジョゼフ・ル・ロラン 1745-49頃)。なんとなくキラキラしたものばかり想像してたので,そういう形式の変化の時代でもあったんだと。
 もちろんキラキラも素敵です。ただ時計がいくつかあってなんか惹かれるなあと思うのですが,たぶんキラキラと文字盤の対比が曲線と直線とか虚飾と実用,有機無機的といった絶妙なバランスというかアンバランスになっているのがいいみたい。時計だけでなく,雄山羊やグリフォンといったいわゆる男性的なモチーフが添えてあると,ロカイユも植物などのモチーフだけの単調さ・くどさだけでなく,融合によって作品的に昇華・拡大しているのかなあなんて。(画像はポストカードとショップで買った椅子型カードスタンド。なんだけどポストカードだと重すぎ)
 いや単に落差やアンバランスに弱いだけかもしれないんですけど。綺麗な顔なのにクワドバカ一代とか,カワイイポーズに邪悪な笑み(TOHO CiNEMAS magazineのヘイデン君)とか。っていう話をどーしてもしたいらしい。
 あっ,ルーヴル展は4/6(日)まで。4/26~7/6 神戸市立博物館へ巡回。