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ars combinatoriaな日々

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012(その2)鹿島茂「ロシア・バレエ団とパリ」

■ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012(その1)

♪テレム・カルテットを楽しく聴いて大満足!だったけど,14:30からの講演会「ロシア・バレエ団とパリ」(鹿島茂)へ〜。整理券は取ったけど,5分前までに行かないと無効になってしまうようです。と急きつつ,ガラス棟マモントフへ移動中にポスター撮ってるし。これはドミトリーが大きくていい絵柄だ!その下はB1のコンサート。こういうのは全然聴いてな〜い。そもそもいわゆるクラシックを聴いていない!それもまたヨシ。
 6Fに着いてなんか人がたくさん並んでるなあ?と見渡しながら,ぼーっと座席に着く。既に後ろ気味の席だったけど,その後いっぱいになって立ち見も!先程の列はキャンセル待ち?あと次の回の整理券待ちもかな?(柴田さんのも聴きたかったです!その前に偶然お会いしましたが)

 講演は資料をお持ち下さ〜いというので,さすがレジュメでも用意してあるのかしら〜と思ったら「バルビエ×ラブルール〜アール・デコ,色彩と線描のイラストレーション@練馬区立美術館のチラシだったので,さっきの演奏会の裏白の曲一覧にメモることに。以下単なる講義録になってしまいました。

 まずロシアとフランスのお話からなんですけど,ドイツを間に挟んで敵の敵は味方とか地理的にも特にサンクトペテルブルクはセーヌ〜北海で“海の道”は近かったのだと。『戦争と平和』の冒頭が(ナポレオンが攻めてくるのに)フランス語ってくらい,貴族はフランス語が日常語でこれは召使達にわからないようにってのもある。
 ファッションもマリー・アントワネットで有名なローズ・ベルタンなどロシアは2番目の顧客だった。ドレスの見本のために人形を作り,これがフランス人形。またフランスからはオペラ歌手やバレリーナが当時のフランスよりも地位など高待遇で招かれ,ロシアで発達していった。すなわち中央→地方→地方で発達→中央へ影響という流れ。

 さてディアギレフの登場。父は大貴族だが継母が芸術に詳しく,音楽家になりたかったがリムスキー=コルサコフに見限られる。しかし大学生なのに絵を買占め,開催した「ディアギレフ展」が大成功!“人の才能を見抜く才能”に目覚める。だが彼はそれだけではなく“人を誘惑する才能”も持っていた。
 ロシア絵画展,ロシア音楽(『イーゴリ公』『ボリス・ゴドゥノフ』なども)を輸出し,ついに1909年5月19日「セゾン・リュス」(バレエ・リュスの前身)のパリ・シャトレ座公演を行い,プルースト曰く「フランスの親友ロシア,なんて魅力的な親友」,また友人のバルビエも感嘆する。ニジンスキーの跳躍を見て「20世紀が始まった」(と誰が言ったのか忘れた…)
 バルビエの描いたニジンスキー含む数々の絵は写真よりもそのバレエというものを表現している。写真はスナップショットには向かない!バルビエの絵にはニジンスキーの“跳び上がって降りてこない”様子が描かれているのだ。

 バレエ『カルナヴァル』『プルチネッラ』(後には『ペトルーシュカ』)などの人形の動きでロシア的である。またカルサヴィナは3番手だったが,エゴが強くなく可愛らしいのに頭もよく,ニジンスキーと絶妙のコンビで成功した。
 ディアギレフにとってニジンスキーは好みのタイプではなかったが,踊りを見てすごい才能!と。同性愛は文化が発達,爛熟すると現れるのか。同性愛グループとして,プルースト,モンテスキュー,コクトー。バルビエも?

 展示から…「19世紀は如何にして終り,20世紀は如何に始まったか」『レ・シルフィード』の緑と黒と白い月は浮世絵の影響。『遊技』はドビュッシーにはその全てを単純にというバレエがわからなかったのではないか。ニジンスキーは19世紀から20世紀のバレエだが,単なる肉体的才能だけではない。

 ここで服飾のお話。貴族はあったが共働きの時代は男女同じ動きであったのが,19世紀にブルジョアジーが発生し専業主婦が誕生した。奥さんを着飾らせて見せびらかす。この19世紀からの脱出するにはどうしたら?
 ベンヤミン「集団は深い眠りについている。個人は活発だが集団は夢を見ている時代」個人は集団が何をしているのかわからない。目に見えないガラス瓶の中でガラスの天井にあたっている。建築にも現れ,鉄骨のオルセーはセーヌ側は19世紀的建築の石で覆いルーヴルに合わせる。
 自転車は女性を開放する道具で好きな所へ行ける。だがまだコルセットをしている(有害であることは医師が指摘済)。コルセットをはずすことを許す美学がなかったのだ。しかし1908年,ポール・ポワレがコルセットをはずす。ちょうど日本のミニスカートの流行的である。

 版画について,ポショワール技法は日本の和紙があってこそ。日本が開国してお札の紙が海外で注目され和紙が輸出品目へ。造幣局紙を「Japon」といい,和紙だが表面がつるっとしている。ラブルールは白黒のコントラストで「Japon」紙を最大限に活かした。実はラブルールの方が高いのです。そして挿し絵本は想像力をかき立てるのにちょうどよいと。

 展覧会に行く前にバルビエの絵を映しながら先生の生解説で聞けたのはうれしい。いや絵や舞台の内容は知ってますよ。でも知らないことを知るのは楽しいけど,知ってることも楽しく聴くことが出来るっていいなー。
 新刊の販売がありまーす。サイン会もします!っていそいそ並んだら,なんと図録でした。どうせ美術館に行ったら買うんだからもちろん買います買います。重いけどー。これで予習しようっと。

 

 その後のお約束は1つ目が流れて(ごめんなさいっ),18時頃のを前倒しにして新宿に移動。まずアフタヌーンティーでお茶。季節限定ティーソーダでした。更に食べて飲んで,一緒にイタリアに行ったときの思い出などを22時過ぎまで語ってました。有楽町から12時間,長〜い一日でした!

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012(その1)

 

今年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(LFJ)は“サクル・リュス”,春の祭典にひっかけた“ロシアの祭典”です。が〜行ったのは5/3の一日だけ,有料チケットは2公演のみ先行で取りました。単にこの日に行きたい公演があったからというだけです。本当はもうひとつ18時半からモスクワ大司教座合唱団のロシア正教会典礼音楽とロシア民謡【135】が一番聴きたかったんですが,チケット取れなかったので元々半日もいない予定でした。そもそもLFJは2009年のバッハ(これすごい盛下がったレポだ…)以来まだ2回目です。

 前日朝から遅くまで仕事でただでさえぼーっとした頭の朝,雨の中有楽町へ。10:45から【121】カペラ・サンクトペテルブルク (ヴラディスラフ・チェルヌチェンコ指揮)B7チェーホフ。単純に本物のカリンカを聴いてみたかったのです。
 何の予備知識もなく席に座って,そもそも入場した並びからして面白い。女性は白っぽい,男性は黒の民族衣装的な長い丈で,しかも高音の女声〜男声みたいな声質でぱっきり分かれるのではなく,男女が交互に並んでます(ア・カペラです)。これがまた聴こえてくる声の絶妙なブレンドになるのでしょうが,ソロで歌ってる声も特に女声が深い声質でいわゆる“西欧音楽のソプラノ”とは違うなあ。
 プログラムは教会音楽からロシア民謡ですが,客席のほぼ全員が初めて聴く人ばかりなのを意識してか,合唱曲,男声ソロ+合唱,女声ソロ+男声〜混成合唱など組み合わせが変わって声だけでもいろんな響きが聴けました。特に「チェスノコフ:髪は我らと共に」が男声アンサンブルで深くる強い響きでよかった。
 お目当ての「カリンカ」は意外にソロの切なさが印象的(“私のマリンカ”ってゆーとはいからさん…)。で,次のバイカル湖の歌(作曲者不明:栄えある湖 聖なるバイカル)が強い男声ソロでカリンカと対照的。最後に「広い草原の上空には」は鈴とタンバリンを取り出して来て,華やかに締めくくりました。はー,とっても濃い45分(50分くらいかな)だった!

 

 演奏が終って出るとかなり本格的な雨なので,屋台はあきらめて地下展示ホール“ディアギレフ ”へ(有料チケットが必要)。取りあえずグッズを物色しておこう…とショップに入ったら,うっかりチェブラーシカのオリジナル・グッズとおちゃめなイラストのファイルやポストカードをカゴに入れておりました。このあとお友達と会うの×2と,そうだ美姫ちゃんのプレゼントにしようっと(お菓子は違いますよっ。美姫ちゃんはロシア語でチェブの歌が歌えるのです)。レジ直前に買わないつもりだった公式ガイドブックも手にとって,¥7000超。あれ〜。チェブは特にファンてわけじゃないんですけど(だって見たことない),ロシアの作曲家達がこういうイラストになってるのが新鮮なのかなあ。

 更にちゃんとランチじゃなくて軽く…のつもりが,ボルシチだの並んでるのを見たらせっかくだからロシアぽいもの食べきゃ〜と帝国ホテルの出店(そういえば前回もコーヒー飲んでた)でビーフストロガノフを頼んでいた。ちゃんとしたお皿にカトラリー,銀のお盆とこれで¥1000ならっ(コーヒーは¥300)。大きいお肉がいっぱい入ってて食べ応えありました。まー味付けはロシアより日本風デミグラスソースですけど。

 そのあとは13:15からの演奏なんだけど,Twitterで朝知った鹿島茂先生の講演の整理券が13時から配布というのに並ぶ。無事ゲットしてまたさっきのB棟の今度は5Fへダッシュです。本当はここで14時の演奏会後の待ち合わせが遅れることをメールしなきゃいけなかったんですが〜。

【132】テレム・カルテットB5ツルゲーネフ。またもや何の予備知識もなく“フォンタンカ川に沿って散歩するチャイコフスキー”とか面白そう!と先行申し込んだら取れたチケット。実はカルテットって弦楽四重奏?というあまりにも無謀な姿勢での臨んでおりました。
 テレム・カルテットって初来日ではないんですね〜。さっき整理券をもらうのにガラス棟から急いでギリギリに入ってぎっしり埋まった座席に着くと目の前にマイクとかセットしてあるではありませんか。??となったところに丸っこいドムラ,アコーディオンのようなバヤン,そしてすっごくでかいコントラバラライカの4人が登場!普通のバラライカはロシア料理店で生演奏を聴いたことありますけど,何しろでかい。しかし発券したチケットが一番前(しかもほぼ中央)でうひゃーと思ったけど,オケではないし段差のない会場ですから一番良い席!
 曲間に「アイシテマース」とか知ってる限りの日本語を振りまき,小さな会場を微笑ましい空気に暖めてました。曲の元ネタが全くわからないながらもめずらしい楽器をおっさん達が楽しそうに演奏するのを目の前で見れてこちらもずっと楽しかったです。客席がふつーに集中して静かに聴いてるので,もうちょっと客席もノってるのようというのを見せたかったんですが(最近手拍子の客席に通ってたからね),取りあえず一番前だしとニコニコしてみたっ。あっ演奏は技術的にも優れてるのでしょうが,それよりも不思議な音色ででも暖かく深みのある音でもあり,こういうのは生で聴いてこそだろうなあと貴重な体験でした。
 全プログラム終えてカーテンコールのあとアンコールの手拍子だったんだけど,ついに出て来ませんでした。アンコールやっちゃうと次の回の準備が出来なくなっちゃうしねえ。

 そしてまたあと30分でガラス棟の講演が始まります!あーせわしないっ。長くなる(なった)ので,講演は分けます。

平日のディズニーシー

 

♪先週の木曜日にディズニーシーに行ってきましたー! ランドは3年前のハロウィンのときですが,シーは5年ぶりです。
 あ,その前に11/16までの大琳派展(ウルサイサイトだ)はすっばらしいです! 25日に行きましたが4つの「風神雷神」が揃うのは28日からだったけど。

 で,ランドの方はハロウィン大盛り上がりのようですが,シーはごくごく一部にしかカボチャがありません。そんなことと平日とお天気が下り坂ってことですっごく空いてました! あれ,でも数少ないディズニー行きとして平日は初めてだったかしら。
 それでも午前中は晴れ間も覗いて,まずはファストパスと思ったタワー・オブ・テラーが20分待ちくらいなのでそのまま並んで,そのあと雨が降らないうちにまだ乗ったことのないゴンドラへ。このときすっごく晴れてて暑いくらいでした。あーヴェネツィアに行きたいな~。(ヴェネツィアにこんな景色はありません)

 

 そのままイタリアンで早めのランチしてドルチェに外でジェラートを食べて,期間限定のショー「テーブル・イズ・ウェイティング」を観るー。↑わたしはドナルドが好きー。ドナルドが一番好きというかドナルドだけ好き…。
 ショーの途中からもう雨が降り始めて,あとはひたすらアトラクション。どんどん人が少なくなって5分待ち(ほぼ“待ち”になってない)だったりなので,センター・オブ・ジ・アースとインディ・ジョーンズは2回乗って,タワー・オブ・テラーも2回目乗っちゃったくらい。でもレイジングスピリッツは初めてなのにすっごく雨が降ってるときで,360度回転より何より雨なのに顔上げてどしゃぶりの印象しか残らなかった…。

 

 相変わらずヘンテコなもの達。タワー・オブ・テラーのドラゴン柱とかゴンドラ待ちのおさかな柱。ディズニーはよく作り込んでますねー。あとはとにかく待ち時間がないので結構食べてました。ターキーレッグとかパンナコッタとかカレーセットとか。せっかくシーなのに水上のショーが観られなかったのは残念でしたわ。