ごく一部ではありますが原画と刷り見本と版画の並列なんてすごい展示ですよー。細かい赤(校正)入りの刷り見本で職人さんとの真摯なやり取りまで見れるなんて! 退色の差があるかもしれないけど版画が一番綺麗。
版木は一作あたり推定50枚とか。版画こそ完成形という意味で練美の鹿島コレクションポショワールを思い出します。
原画が絹なのもあるのかな? 版画はくっきりとしてよりラヴリイに。ポスターで最初現代のイラストレーターかと思ったくらいなのです。年代がわからないから後年と言い切れないけど紙に描いてる作品もあって,紙の方が作風に合ってるような。
青背の魚が特にいいなあ。トビウオちゃん達がお気に入りで何枚もカードを買っちゃった。
翼あるもの!ですね。エンジェルフィッシュ(天使魚)もあったけど,飛魚の方が可愛かったなあ。
こういう博物画と違って群れていたり,花まで描かれた,つまり水の中じゃなくて川面からという視点などを含め不思議な味わいのあるお魚たちでした。でも水族館でだけじゃなく沖まで出たという本気。
他にこれぞ博物画という先人の作も。そして円谷プロに在籍していたこともある杉浦千里さんの,リアルなんだけどまたひとつの作風を確立しているのに魅入ってしまいました。
大野麥風展は9/23まで。おススメです! 東京ステーションギャラリーは建物も素敵だしー。(この階段などは撮影可)
えーとこれは9/4(水)に夏休みを取って出掛けました。風が強くて雲がすごい勢いで流れてました。