
♪KORIN展@
根津美術館は5/5に行きました。5/20間での開催,通常17時までのところ18時まで延長してます。この日15時半くらいに着いたときはチケット売り場が並んでいて,入場規制まではしてませんでしたがやっぱり中は混んでるんだろうなあという予想とおなか空いてたのでまず
NEZUCAFÉへ。初めて入りますが,たぶんここもいつもより混んでたみたいでちょっと待ちました(並んでるのは見たことなかったので)。
ニース風サラダにしたかったんだけどフードメニューはパスタしか残ってなくて,まー特別どうというものではないです。でもワインが飲っみったいな~っ。 そして
さっき見た平家の末路を反芻するのだった。

カフェを出て…。新緑の楓好き!【右】これは苔かな。

燕子花!これを見たいから今日なのでした。お天気で良かった。本当、都心とは思えないです。ここが終ってたら
明治神宮に行くといいデスヨ!

さてっ中に入ろう!っと。目録を先に見てたら,KORINのロゴは光琳の署名からデザインしたそうです(エーザイか…)。
『燕子花図屏風』は
前回は2010年,その前は今の建物が出来る前の最後の展示,その前の修復前の展示と4回目になります。メトロポリタン美術館の『八橋図屏風』は去年来るはずだったのが中止になって一年振りに実現しました。
その前に光琳の軌跡を。小ぶりの『燕子花図』(大阪市美術館蔵)の前に数人のフランス人が〜。でもbianしかわかりませんでしたっ。
向かって右に『燕子花図屏風』,左に『八橋図屏風』と並んで見れます! 『燕子花図屏風』は何度も見てるので,メトのをじっくりと。八橋のは酒井抱一のを何度か見て,あんまり好きじゃないな〜,八橋あるとふつーに風景っぽくなっちゃうのかなあ?なんて実は期待してませんでした(抱一は大好きです!この人はベタ塗りじゃなくてもっと繊細な方が好き)。
この光琳の『八橋図屏風』はいいなあ。燕子花は単に色が抜けてるからではなさそうで,描きわけてるみたい。八橋との対比だけではなく,たおやかでなおやかでよりホンモノらしい。八橋もまたたらし込みの技巧は花に比しての強さ・無機質感を見せてはいない。
でもでも『燕子花図屏風』はやっぱり素敵。デザイン化された足りないものも余計なものもない完璧すぎる,だがそこがいいっ。
何度も見比べてなんとなく違うと感じてただけなのが,図録の解説読んだり,本物に目がくらんだ状態からもうちょっと冷めてみると,光琳が燕子花を細心の工夫で描きわけてるのがわかりました。単に花の質感を変えているだけではないのです。八橋の方は花の付け根が細かったり,葉の部分も長くみっしりとしていてそれがまた柔らかそうな花弁を持つ姿を強調しているのですけど,長く描くためにか屏風自体も八橋の方が縦に長く横は短いのです。
そして何より不思議なのはてっきり『八橋図屏風』が先でシンプルなデザイン性を突き詰めて『燕子花図屏風』に至ったのかと思い込んでいたら,描いた順は反対なんですって。
その後の『夏草図屏風』でもつい燕子花に目がいっちゃう。こちらは下の方にひっそりと咲いてるのですけど,密集した他の花々よりも金に映えてます。『四季草花図屏風』の草花を様々な技法で散らしたのもいいなあ。
特別展の展示室1・2を出て,ミュージアムショップで図録とか買って,またロッカーに入れて,これで心置きなく閉館まで光琳の前で粘りますよ! とその前に上の回のテーマ展示も見なくちゃ。【展示室4】古代中国の青銅器,動物カワイイ。特にショップの袋などにも図案化されてる(たぶん)『双羊尊』がイイ。
【展示室5】きらめく螺鈿。きゃー螺鈿好きなんですの。日本と中国,朝鮮では使い方や意匠が違うものですね〜。日本は蒔絵と共に使われるから違う表情があるみたい。特に『紫陽花蒔絵文箱』と『菖蒲蒔絵脇指拵』をじーっと見てました。
もう一度展示室1に戻って閉館時間ギリギリまで〜。何度も何度も見比べて,両方が視界に入るように下がったり(でも間が少し空いてるから2つ全体を見るのは無理)。メトのはもう見れないかもしれないから最後はこちらをよーく見て出て来ました。
ミュージアムショップのお買い物。螺鈿の紫陽花のポストカードは実物を見る前に買ったよ!
そんなわけで,2つの燕子花を並べて見るなんて,この後実現するかわからないので(メトに貸し出したりはしないのかな),この機会にぜひっ!
♪どちらも5/20までだけど,燕子花のKORIN展@
根津美術館の前に桜を見ないと!と4/29に「桜・さくら・SAKURA 2012〜美術館でお花見!」を
山種美術館で見て来ました。
先に展示を見てからCafe椿で
コラボ和菓子。一番印象的だった橋本明治の『朝陽桜』から陽春。前に一度見たような気がするんですが,今回これが三春町の桜だって読んで泣いた…。絵としても一番好きです!はっきりした輪郭はそもそも大好物だもの。
【左】サイズは小さいけど図録! ないと思い込んで鉛筆借りて一覧に一生懸命メモメモしてました。表紙が『朝陽桜』素敵でしょう? 和菓子にもある金もだけど,凸凹が面白い!カードは奥村土牛です。
と話が前後しましたが,展示はまず「名所の桜」,奥村土牛『醍醐』から。奥村土牛は初めて見るんだけど,これ本物を見ると幹はあくまで花を見せるためにあるんだ〜と思った。一番良かったのはとにかく橋本明治『朝陽桜』なんだけど,他には石田武『月宵』『春宵』『千鳥ヶ淵』が好き。
もともと山種美術館は千鳥ヶ淵の近くにあって毎年桜をテーマにした企画展を開催してたんだそうです。当時は行ったことなかったんですけど,前の職場は九段下で桜の時期にはお昼休みに千鳥ヶ淵を散歩してました。ある年に正に花吹雪!という中を歩いたことがあって,その後なかなかそういうタイミングには合わないものなのだなあ,と桜の時期に思い出します。なので和菓子も千鳥ヶ淵のと迷ったのです。
他に東山魁夷『春静』の深い緑がはっきりくっきりして桜がぼうっとしてるのが面白い。石田武『吉野』もそう。小林古径「清姫」のうち『入相桜』のモコモコした桜も好き。
次のコーナーは「桜を愛でる」。なんだけど,ぱっと視界に入った松岡映丘『春光春衣』が桜より更に姫君達が華やか。
羽石光志『吉野山の西行』,桜といえば西行…。もう坊主の西行でも藤木直人の顔しか連想されないっ。
それまでのまず綺麗!という作品群から森田曠平『百萬』のキツネ目にうひゃっとすると更に隣りに加藤登美子『桜の森の満開の下』! 背景が金の花びらで埋まり,青衣に八重桜という強烈な色合いを身につけた女性は胸をはだけ“わたしこそ一番の花よ!”と言わんばかりなのに,その人物が一番簡素な一本線で出来てる。むしろ苦手な絵なのに圧倒されて何度も見ちゃいました。
狩野常信『明皇花陣図』は玄宗と楊貴妃の絵巻。日本のお花見とはまた違う軽やかさ。
「桜を描く」。小茂田青樹『春庭』の道いっぱいの花びらと濃い緑の自然を満喫する季節に比して,山本丘人『走春ノ或ル日』は桜以外は黒が勝つ画面もまた待ちに待った春の訪れを静かに力強く描く。
稗田一穂『朧春』の禍々しくも美しい夜桜に,まるで先日のスーパームーンのような大きな月,するとすぐ隣りだったかしら小野竹喬「春野秋溪」のうち『春野』の清廉な空気感はどうでしょう。遠くの澄んだ緑の山がまた爽やかなのです。
ミュージアムショップを覗いてから“小部屋”へ。小林古径『桜花』の赤い葉がいいなあ。やっぱり何度見ても速水御舟はいい,『夜桜』『あけぼの・春の宵 のうち 春の宵』。この方の花を描いてもどこか内省的な静けさがたまらない。そして川﨑小虎『山桜に雀』の静かな月夜に桜の枝で健やかに眠る二羽の雀。
とメモメモを元に図録と見比べて書き出してみましたっ。館内は混み混みではないけど思ったより入ってた,のはこんないい展覧会でいいことなんですが,でも~人数の割には妙に騒がしかったのが残念。うーん普段来ない人が来てるのはうれしいけどねえ(なんかいろんな使命感に駆られてるらしい)。一方,小声で話してる小学生くらいのお嬢さんとパパが微笑ましかったのになあ。
今日はただ綺麗だったなあで終わるかと思ってたら,あれもこれもと素晴らしかった! 桜の様々なうつくしさもだけど,ひとつのテーマに絞って見たことで日本画の多様性,奥深さを知ることが出来たような気がします。
【左】行きの恵比寿駅近く。ちゃんと往復歩きました!まあ鯉のぼり,5月らしい!と思ったらこの日はまだ4月でしたよ。【右】帰りに真っ赤なツツジ!と撮ったらどうしてもピンクぽくなってしまう。赤が色が違ったりベタっとするのはデジタルだから?一眼ならちゃんと色が出るのかなあ。

♪
根津美術館の百椿図を見たのは2/11。また書きそびれた!とあきらめてたけど,桜@
山種美術館と燕子花@
根津美術館(ともに~5/20)を続けて出そうと思ってるので,季節はずれだけど今なら!と蔵出しです。

冬らしい,いいお天気でした。日向は暖かいけど空気はキリッとしていて…,やっぱり夏より冬が好きだなあ。
【右】燕子花が咲くあたり。今年こそメトの光琳見てるかな,とかこの頃は。
お庭と展示とどちらを先にしようかと考えて,実はこの日は四大陸選手権の男子FSでちょうどナン・ソン君の時間だったのでお外でひっそり応援しつつだったんですけど…。
ヘンな象とか撮ってるから…。いやこの頃には滑り終わってましたが。

気を取り直して,展示行きましょう!って,←はその後のお買い物。図録やグッズは百椿図のみだけど,なんだかデザインの傾向が変わったような気がする〜。こないだ5/5にも売ってたので期間限定ってわけではなく在庫ある限り売ってるみたいです。需要は季節のときでしょうけど。冬って花ものが少ないから重宝しそうですね。
ええと,展示全体とても良かったです。まずは椿じゃなくて雪村の龍から始まるのは辰年だから?カッコいいアプローチ。次に墨一色の掛軸に屏風。屏風は伝・狩野元信。
百椿図はやっぱり並んでて,並んで見るのは自分のペースじゃないから苦手なんです。肩越し(デカイからさ)と空いてるとこは近づいてじっくり見る。これを繰り返すけど頭の方は難しい〜。だんだん混んでくるし。このあとミュージカル『ハムレット』だったんでめずらしく閉館まで粘り作戦ではなかったんですね〜。(『ハムレット』は多少思うところあるのですがシェイクスピア読み直してから…と頓挫しました)
それでも百椿図の椿,輪郭がくっきりしてボタニカルアートよりデザイン化されてるけど,リアルに様々な種類を描き分けてます。単に花だけでなく,それぞれの種にあった花器であったり鼓,扇子,和綴じ本…と組み合わせたのが面白い。
椿そのものもこうして見ると,改めてそのデザイン性に気づかされました。花弁も葉も硬質で,はっきりした色なのが大きいかなあ。
他にも椿をモチーフにした美術工芸品の数々で,特に備前の白い香炉がステキでした。あと象嵌とか蒔絵に椿を珊瑚で形作ったのがカワイイ。
毎年でなくてもまたいつか開催して欲しい展覧会でした。きっと何度見てもあきないと思うのです。
♪
LFJの続き(といっても講演)を〜と思ったのですが,まだ会期が残ってるのから。目黒雅叙園百段階段で
人形師 辻村寿三郎×平清盛 平家物語縁起。第一期 (3/16~4/22)を4/21に,第二期(4/23~5/20)を5/5に行って来ました。それぞれその後フィギュアスケート国別対抗戦,KORIN展@
根津美術館へ。
雅叙園の百段階段は
2010年の雛まつりで初めて行ってそれ以来です。二度目だとこのうさんくささがたまらないっ。けど,百段階段はそっちじゃなくてエントランスからすぐ左です。受付のところで映像流してました。(画面が崇徳院,右の女声が祇園女御)
螺鈿エレベータ! この後はもちろん撮れません~。

寿三郎さんの人形素晴らしかったです。でも写真になると怖いんだよなあ。2010年の写真集買ったんですけど。実物はもっと目がキラキラして角度によって表情が変わるように見えました。
第一期は「清盛生誕の謎」。桓武天皇,空海から白河院と忠盛,幼い清盛,保元の乱のキーパーソン,そして怨霊になった崇徳院…。大河を見ててわかりやすいなあと思いつつ,白河院と忠盛の関係はもっと親密なんだあと,こちらの方が平家の勃興が納得いく。人形で一番良かったのは怨霊崇徳院のおどろおどろしい美しさですねー。
会場内の寿三郎さんの映像で印象深かったのが人形作りのこだわりとして,衣裳や髪型は時代にないのはわかっていてもその人物の内面を形にする。例えば祇園女御の髪は削いだ髪が顔に掛かるようになってるけどそんなことはあり得ない。そうだ『あさきゆめみし』も!(元々大和さんのタイプ分けだけど)
平家物語の他に「寿三郎さんが紡ぎだす華やかな女性達」展と年表の部屋に一期は『メディア』の衣装,二期は人形劇『新八犬伝』から。『新八犬伝』見てましたがこどもだからちゃんとストーリーを覚えてない。ラストがどうなったのかもわかんない。←結構ありがち。
百段階段の天井や欄間,柱は前に雛人形を見たときじっくり見たから時間もないしとわかっててもつい見入ってしまいます。しかし解説のBGMがべト3マラ3火の鳥…とそっちの方が耳についちゃって,気になってしょうがなかったり。
第二期は「平家滅亡への軌跡」。
前日の清朝末期の中国から、平安末期へ~! 第一期と同様3つの間に分かれていて,まず保元の乱後の斬首と信西(わたしこのへんの歴史全くわかってないので予めすみません。調べてから書けよっ)。頼長様は頭に矢の刺さった首!今回これだけでした。一期にあった凛々しいお姿も並べてもいいのに。
次の間では血の経を持った崇徳院が迫力。 長めに作ってるという表情のある指と口元の血糊がおいたわしい。一期にあった西行を襲う?怨霊の崇徳様が素敵に不気味だったのでもう一度被っても展示して欲しかったなあ。
3つ目の間は時子ちゃんが壇ノ浦で安徳天皇を抱いて入水へと向かうシーン。なんだけど,寿三郎さんの映像をそのあと見たら,時子ちゃんは本当のお祖母様なんだから孫には一日でも長く生きて欲しいはず!と身代わり説なのだそうです(それはそれで…)。もう一度人形見るとまた違う感慨が。
そのほかに遠藤盛遠と渡辺渡,袈裟御前の悲劇の物語,なんと女衒になっていたという祇園の女御などなど。このあたりは大河ではやらなかった逸話かなあ。聖子ちゃんだし〜。画像のある
ブログありました。
寿三郎さんの映像は新しくなってました。“人形は足の裏まである,絵より具体的なんです。だからこそ想像ではなく資料にあたるのだ”って話が特に印象深かった。とにかくすごいこだわりと思い入れを持って作ってるんですね。だからこそ単に技量だけでなく胸を打つ素晴らしい作品が出来るんだ。
そして相変わらずBGMが気になるう。順にバッハの無伴奏チェロ1番のプレリュード,バーバーの弦楽のためのアダージョ,フォーレのレクイエムからピエ・イェス。チェロはヨーヨー・マ?いや他の演奏を選ぶ意味がわからないから。違ってたらはずかしー。フォーレはボーイソプラノぽい。
しかしレクイエムの中でもフォーレ!いい選曲だ。フォーレのが一番好き!いやレクイエムはみんないいんですけどね。わたしヴェルディは“怒りの日”,モーツァルトは“涙の日”,フォーレは“楽園にて”ってサブタイトルを勝手に付けてます(正しくは楽園へだそーですが)。
実は「弦楽のためのアダージョ」がどーしても思い出せなくて,すっごく有名で最近すっごく聴いた覚えがある曲,わかんなかったらモグリじゃねーのってくらい!とずーっと考えてた。ようやくわかって超すっきり。って,あの曲思い出せないなんて,レオノワちゃんごめん!ホントごめん!FS好きです(SPもっ)。ワールド感動しました。国別具合悪いのに大変でした。新シーズンも頑張ってえ。と何故かスケート話になってるっ。
大河清盛はかなーり面白いんだけどなあ。鳥羽ちゃんこと
三上博史さんインタ,エア矢のシーンを先に撮っていたとは! ここクライマックスのひとつだと思うんですけど,なんとなく絵面的にも浮いてたよーな気がして(そりゃそうだけど),そっか時間的にもナチュラルな流れではなかったんですねえ。三上さんすげーけどそれを受けた松ケンもスゴいと思うの。
♪
今年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(LFJ)は“サクル・リュス”,春の祭典にひっかけた“ロシアの祭典”です。が〜行ったのは5/3の一日だけ,有料チケットは2公演のみ先行で取りました。単にこの日に行きたい公演があったからというだけです。本当はもうひとつ18時半からモスクワ大司教座合唱団のロシア正教会典礼音楽とロシア民謡【135】が一番聴きたかったんですが,チケット取れなかったので元々半日もいない予定でした。そもそもLFJは
2009年のバッハ(これすごい盛下がったレポだ…)以来まだ2回目です。
前日朝から遅くまで仕事でただでさえぼーっとした頭の朝,雨の中有楽町へ。10:45から【121】カペラ・サンクトペテルブルク (ヴラディスラフ・チェルヌチェンコ指揮)B7チェーホフ。単純に本物のカリンカを聴いてみたかったのです。
何の予備知識もなく席に座って,そもそも入場した並びからして面白い。女性は白っぽい,男性は黒の民族衣装的な長い丈で,しかも高音の女声〜男声みたいな声質でぱっきり分かれるのではなく,男女が交互に並んでます(ア・カペラです)。これがまた聴こえてくる声の絶妙なブレンドになるのでしょうが,ソロで歌ってる声も特に女声が深い声質でいわゆる“西欧音楽のソプラノ”とは違うなあ。
プログラムは教会音楽からロシア民謡ですが,客席のほぼ全員が初めて聴く人ばかりなのを意識してか,合唱曲,男声ソロ+合唱,女声ソロ+男声〜混成合唱など組み合わせが変わって声だけでもいろんな響きが聴けました。特に「チェスノコフ:髪は我らと共に」が男声アンサンブルで深くる強い響きでよかった。
お目当ての「カリンカ」は意外にソロの切なさが印象的(“私のマリンカ”ってゆーとはいからさん…)。で,次のバイカル湖の歌(作曲者不明:栄えある湖 聖なるバイカル)が強い男声ソロでカリンカと対照的。最後に「広い草原の上空には」は鈴とタンバリンを取り出して来て,華やかに締めくくりました。はー,とっても濃い45分(50分くらいかな)だった!
演奏が終って出るとかなり本格的な雨なので,屋台はあきらめて地下展示ホール“ディアギレフ
”へ(有料チケットが必要)。取りあえずグッズを物色しておこう…とショップに入ったら,うっかりチェブラーシカのオリジナル・グッズとおちゃめなイラストのファイルやポストカードをカゴに入れておりました。このあとお友達と会うの×2と,そうだ美姫ちゃんのプレゼントにしようっと(お菓子は違いますよっ。美姫ちゃんはロシア語でチェブの歌が歌えるのです)。レジ直前に買わないつもりだった公式ガイドブックも手にとって,¥7000超。あれ〜。チェブは特にファンてわけじゃないんですけど(だって見たことない),ロシアの作曲家達がこういうイラストになってるのが新鮮なのかなあ。
更にちゃんとランチじゃなくて軽く…のつもりが,ボルシチだの並んでるのを見たらせっかくだからロシアぽいもの食べきゃ〜と帝国ホテルの出店(そういえば前回もコーヒー飲んでた)でビーフストロガノフを頼んでいた。ちゃんとしたお皿にカトラリー,銀のお盆とこれで¥1000ならっ(コーヒーは¥300)。大きいお肉がいっぱい入ってて食べ応えありました。まー味付けはロシアより日本風デミグラスソースですけど。
そのあとは13:15からの演奏なんだけど,Twitterで朝知った
鹿島茂先生の講演の整理券が13時から配布というのに並ぶ。無事ゲットしてまたさっきのB棟の今度は5Fへダッシュです。本当はここで14時の演奏会後の待ち合わせが遅れることをメールしなきゃいけなかったんですが〜。
【132】テレム・カルテットB5ツルゲーネフ。またもや何の予備知識もなく“フォンタンカ川に沿って散歩するチャイコフスキー”とか面白そう!と先行申し込んだら取れたチケット。実はカルテットって弦楽四重奏?というあまりにも無謀な姿勢での臨んでおりました。
テレム・カルテットって初来日ではないんですね〜。さっき整理券をもらうのにガラス棟から急いでギリギリに入ってぎっしり埋まった座席に着くと目の前にマイクとかセットしてあるではありませんか。??となったところに丸っこいドムラ,アコーディオンのようなバヤン,そしてすっごくでかいコントラバラライカの4人が登場!普通のバラライカはロシア料理店で生演奏を聴いたことありますけど,何しろでかい。しかし発券したチケットが一番前(しかもほぼ中央)でうひゃーと思ったけど,オケではないし段差のない会場ですから一番良い席!
曲間に「アイシテマース」とか知ってる限りの日本語を振りまき,小さな会場を微笑ましい空気に暖めてました。曲の元ネタが全くわからないながらもめずらしい楽器をおっさん達が楽しそうに演奏するのを目の前で見れてこちらもずっと楽しかったです。客席がふつーに集中して静かに聴いてるので,もうちょっと客席もノってるのようというのを見せたかったんですが(最近手拍子の客席に通ってたからね),取りあえず一番前だしとニコニコしてみたっ。あっ演奏は技術的にも優れてるのでしょうが,それよりも不思議な音色ででも暖かく深みのある音でもあり,こういうのは生で聴いてこそだろうなあと貴重な体験でした。
全プログラム終えてカーテンコールのあとアンコールの手拍子だったんだけど,ついに出て来ませんでした。アンコールやっちゃうと次の回の準備が出来なくなっちゃうしねえ。
そしてまたあと30分でガラス棟の講演が始まります!あーせわしないっ。長くなる(なった)ので,講演は分けます。

♪5/8までの
日中国交正常化40周年記念「地上の天宮 北京・故宮博物院展」@東京富士美術館へ行って来ました。
昨日5/3は
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンで予想外に楽しかったのですが,それ以外は美術館ノルマをこなし続けてます。
4/28にポロック,4/29「桜・さくら・SAKURA 2012〜美術館でお花見!」@
山種美術館へ。
昨日iPhoneの充電が切れて聴けなかったタコ11でLFJのガイドブックを読みながら京王八王子に向かう。再生終わったところでラストエンペラーにして中国気分にチェンジしました。

起きて(って12時過ぎだけど)何も食べないで出て来たので,まずはランチにしよう。館内カフェはかなーり混んでました。入るのに30分以上,オーダーして10分。もちろんその間に図録買う。残ってたエリザグッズが値下げしてましたよ〜。
せっかくだから企画展ちなんだのがいいなあとチェックしてたのにヌーベルシノワセットや故宮カレーは売切れで,辛うじて飲茶セットに(
コラボメニューの数々。チキンの香草焼きとサンドウィッチはあったけど)。
がっ,これは見るからに足りない!故宮ベリー・パルフェを追加しちゃいました。berryとveryは掛けて…ないよねっ。ってくらいボリューミーで,アイスが冷たくてぱくぱく食べられない〜。
この美術館は
2009年12月の華麗なるオーストリア大宮殿展が初めてでしたが,今回ほぼ同じことをしてるのでした。あのときはまだコラボランチが残ってたんですねえ。【左上】こないだは気がつかなかったけど照明もカワイかったのだ。
なわけで,美術館の中に入ったのは15時半。閉館は17時なので常設展示はささっと。企画展(特別展)の前に館蔵品展として写真が。「異邦人の眼差し−清朝末期の北京 ジョン・トムソンほか」そして「ロバート・キャパと中国」。
特にキャパの子どもの写真が良かった。表情もいいんだけど,雪の中を黒い服の子供たちが躍動してるのが好き〜。前に恵比寿の写真美術館で見た修道士の写真を思い出した。どっちが先かはわからないけど。(これらの写真は5/13までの展示)
さて特別展です。すっっごく混んでました。しかし
東博のも素晴らしかったけど,こちらは所蔵品が…というより純粋に皇帝,特に后妃達の豪奢な生活や子ども達などに焦点を当てていて興味深い。前回来たオーストリア大宮殿展のときと同じですね。
まず最初の皇后の座椅子がガラス越しでない! 豪華な衣装は200選でも現地の展示でもあったけど,薄手のでも繊細な刺繍が綺麗な后妃の普段着というのがむしろ面白い。高価なことに間違いないけど,へーこういうの着てたんだって儀式ではない生活を想像しちゃう。しかし愛玩犬用の服まであるとは!緞子に金糸などで刺繍ですよっ。
子ども達の服も普通に上下などの他に虎の帽子(というか半分着ぐるみみたいな),虎の靴。特に靴は顔が甲にあって,イタリアのブランドでこーいうのあるし。キッチュだけど作ってるのは本気で高価なんだろうなあ。
あと食器を並べたり,様々な娯楽の道具類は玉製の碁石が美しかった。数々のアクセサリー他もすごい技術なんだろうなあと思いつつ,頭に着けるのに龍が付いてるのがなんか可愛い。そして水晶や瑪瑙の美容ローラー!には常に人だかりで最後までゆっくり見れなかったくらい。
絵画の目玉は海外初公開という『女孝経図』なんだろうけど,女性の心得ってのはねえ。まだ漢の元帝を熊から護った伝説って方が楽しい。そして溥儀の自筆練習ノートというイラストっぽい絵がカワイイ。
そして!
ぶら美見て期待してましたが,やっぱり時計ですね!実物はさすがです〜。しかし蓮のカラクリ時計デカっ!巨大な花の下にちっちゃな白い鳥(鷺?)が。ペルシア風天幕付人馬像(もちろんカラクリ時計)もすごかった。
しかし
紫禁城に二日連続で行って(それぞれ数時間だけど),何故時計館に入らなかったのかと!後から時計が一番凄いと読んだ…。また北京行きたい行きたいー!もっと頤和園とか西太后ゆかりのとこも行きたい。もちろんまた紫禁城に行きたい。今年も
上海か~,会場もホテルもキレイでよかったけど。まあ観戦のついでってのは無理があるしい。
もとい西太后といえば,肖像画に描かれていて実際に金のが展示されてた爪カバー。大学オケの同パートの同級生が中国旅行のおみやげに買って来てくれたんですよね〜。「まついさんに似合うと思って」だって。ああ,似合うともさっ。結構気に入ってたんだけど,引っ越しにまぎれてどこに入ってるか不明。お土産にふつーに売ってるかと期待して行ったけど,彼は一体どこで買ったのだろうか?

下から上がって出るときはこちら。上からも入れるのかな? こちらのカフェはモネ。さっきのはセーヌなのでおフランス風味だなあ。この彫刻は実は2体で左右にあるので,オシャレ狛犬的な?
そうそう,係員の人が“お静かに”フリップをかざしてました。無粋かもしれませんが慣れない人が多そうなところはぜひお願いします!
そして今日は雨降りで,こんなに晴れてるのに雨が降ってるうとバスに乗り込んだら,わー虹!しかも二重の虹だー! これバスの中からなんだけど,だんだんはっきりしてきて光のスペクトルがこんなに鮮やかにきれいな色に見えたのは初めて!本当はもっともっと美しかったので,とっさにバスを降りちゃえばよかったのに!と後悔ですよ。
全く関係ないんですけど,そういえばノイシュヴァンシュタイン城も微妙な壁画よりルートヴィヒ様の生活・周辺がもっと知りたかったなあと思い出しまし。いや絵画だってワグネリアンの趣味だったわけだけど。そもそもガイドツアー(英語)じゃないと入れなくて,じっくり自分のペースで見れなかったし~。
でもでも見終わったら頭がキラキラでカップ&ソーサー+お皿を買ってしまった。ちゃんと白鳥マークがついてますちゃんと白鳥マークがついてます。売店のおばさんに指差して「あれもこれも!最後にこれ!」っと興奮して,生暖かい目で見られていただろーか。
今はわかりませんが,ガイドツアーは英語(もちろん独語も)だったけど日本語のガイドブックは売ってました。表紙はもっと麗しいルー様にすればと思ったけど(ワーグナーに送り付けた!みたいな)。どこにしまったっけ?
ええとドイツから戻って…。中華食べて帰ろう!思ったんだけど自分で作りましたー。 久々青椒肉絲です。デザートはやっぱり杏仁豆腐!(もしもし?昼間パフェ食べましたよ) お茶は上海で買ったのがまだあったり。
明日は
百階段の平家物語(辻村寿三郎)@雅叙園→KORIN展@
根津美術館をハシゴの予定!
あ,この故宮博物院展はこの後,宮崎・新潟・長崎・福島へ巡回します。
♪ようやく
ジャクソン・ポロック展 @
東京国立近代美術館に行って参りました!東京の会期は2/10〜5/6と長いので,勇んで前売り券買ったのに結局終了間際になってしまった(先に愛知県美術館2011/11/11〜2012/1/22)。
いやー,ポロックはいいっ。絶対絶対ホンモノを見ないとダメです!今までひとつの展覧会に一作品てのなら何度か見て,ポロック好き~!になってましたけど,更に更に! ですっ。
15時過ぎに着いてチケット売場は結構並んでたけど,入場制限もなく中はわりとスムーズ(むしろもっと混んでて欲しかった?)。まず最初に自画像(とされる)『無題』(1930-33頃,18.4*13.3cm)が説明書きを近くに付けないで正面を向いてる。小ぶりだけど“ポーリングでオールオーヴァーなポロック”以外のポロックを見せつける。
初期の作品は既存の画家の影響がわかりやすいくらいわかりやすいけど,どれも模倣ではなくポロックの精神が反映されているよう。影響は具体的な作家ばかりでなく,ネイティブアメリカンやプリミティブアートも。そして,しばしば“死”を連想されるのは最期を知っているからばかりではないのでは? リベロを始めとするメキシコ壁画の影響は,いや影響されて描いたというよりも彼の中に“死”を希求する部分があって惹かれたのか。そんなことを考えながらまず一巡目。
しかしポーリングを始めてから最盛期の作品に死の影は感じられない。生への讃歌ってわけでもないけど,むしろ人間的なものから離れた抽象であり,自然である。ピカソは何かを描いていたけれど,これこそ真に抽象なのではないか。
今回の出展で一番好きなのは『Number11, 1949』(114.3*120)。ポロックはフラクタル的であると,なるほど近付けば近付くほど精密。でもこの作品は離れるとぼやけた印象なのでフラクタルってのとは違うか。でもこの作品に限らず大きいとはいえ,何でみんな遠巻きで見るんだろう? 近づいちゃうよ! しゃがんじゃうよ!
離れるとぼやけるって西洋絵画の発展と真逆かも。離れると繊細なのに近くで見るとびっくりするほど荒いタッチというテクニックでしょ? 『Number25, 1950』(25*96.2cm)は逆にぼうっとしてて面白い。『Number11』も近くで見ると一番下の黒は滲んでます。
もうひとつ『Number7, 1950』(58.5*268.6)もいい! カップルで来てた女のコが「日本画みた~い」という通り,地の部分が多く残ってるのと銀色の割合が多く印象的,かつ横長。あ,これは琳派だ!
『インディアンレッドの地の壁画』(1950,183*243.5)は何度も見ると以外に印象が薄れてくるなあ。なので大判ポスターを買わないで済んだよ。
初期~最盛期をぐるぐる5回くらい廻る。いつもは行き来すると何度も見る作品て絞られるんだけど,どれも何度でも見入ってしまう。出展数は64点と少ないので(でもおなかいっぱい)選りすぐりで,どれも流せないからかなあ。特によかったのは『頭蓋骨のあるアーチの前でひざまずく人物像』『右に馬のある構成』『無題(蛇の仮面のある構成)』『誕生』。『トーテム・ペンシル』(黄色い鉛筆に黒の鉛筆でラクガキじゃないドローイング)もカワイイ。
逆に晩年というか模索期は申し訳ないけどごめんなさい。石の入った『無題』(1951頃,55.2*74.9)とか面白いですけど。そして展示の最後は
こないだ行ったDIC川村記念美術館所蔵の『緑,黒,黄褐色のコンポジション』(1951, 50.8*139.7)で,これは大きくないけどいい作品。
有名な屋外でガラスに描く映像は面白いけど,どうしても制作過程が気になるってわけでもないし,このおかげで精神に負担を掛けてしまったのでは?という説に複雑です。ストーリーというか謂れを無視してとにかく作品に相対し続けました。基本的に額に入ってないというのも面白いなあ。あとあと修正のあとや地に見える部分が実は上から描かれてる『トーテム・レッスン2』(1945, 182.8*152.4)みたいなのを見ると,けして衝動的な作品作りではないんだなあというのがよくわかります。
楽しみだったアトリエ再現,ここだけ写真可です。でもなんでみんなアトリエなんでしゃがまないの? ポロックの視点だよ〜! でもここ再入場不可エリアなんで,最後絵を見て終われなかったのだけが残念。つまりアトリエよりも作品の方に頭が行ってる。たぶん朝から来たら一日中ぐるぐるして出られないかったかも~。とにかく『Number11』『Number7』を目に焼き付けて出ました。

グッズ売場すごい人気で,なんで選ぶ人と会計待ちがなんでごちゃごちゃなの!ただでさえ,間もなく閉館でーす!って焦らせてるのに!あたしに仕切らせろー,きいいいっ!
カード払いは8000円から。図録込みで11500円,余裕です。出掛ける前は,万札持ってかない方がいいなあとか自粛しようかとも考えてたのに,終わったらそんなこと吹っ飛んじゃいました。ポストカードも小さいし再現性が低いのでパス。その代わりクリアファイルを大人買い。トートバッグは早速お役立ち。iPhoneケースは今使ってるのがR2なんでSWコンサートが終わるまでとっとこうか悩む。もちろん使います。黒iPhoneの方が断然似合いそうだけど~。
Tシャツだけ迷って買ってない。だってTシャツ着ないもん。でもカッコいいよなあ。グッズ売場,ミュージアムショップはチケットなくても入れるから会期中に寄ってもいいんだけど。うーんでも説明板とか彼の言葉より何より作品だったので,やっぱりTシャツいらないかなあ。そもそもポストカードいらない(いや横長『Number7』一枚買ったけど)のと買った図録を読む気にならないってめずらしいです。
そうそうイヤホンガイドはもちろん借りないけど,今ヘビロテしてるコストナーさんのショスタコ・ピアノトリオ(アレグレットのみ)がずっと頭を廻ってました。明日は
山種美術館で日本画SAKURAなんで,今日を引きずらないで大丈夫!ちゃんと綿密な?計画を立てているのだ!

GWはカレンダー通りなので,3連休と4連休ってだけで,ほとんど美術館行って終わりそうです。今日はめずらしく朝一で美容院に行って,ランチしてポロックなのでちょっと遅くなっちゃったんだけど,やっぱり閉館狙いでよかったみたい。混雑よりきっと名残惜しくて出られない。
ランチ,
アクアが閉店してたんですね〜。知らなかった。まあいろいろ難があったのでむしろよく続いてたと思いますけど。早く新しいお店は入らないかなあ。
↑上2つは美術館に入る前。実は東西線の前と後ろ間違えて遠回りしました…。まー今日はいいお天気だったのでこのくらいお散歩しないと〜。で,見終わってからすぐに現実に戻りたくないので,しばしお濠端でiPhoneに思いの丈を一心不乱に打ち込んでました。これの下書きです。

♪日曜日は渋谷しごとで,Bunkamuraザ・ミュージアムの
「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」を駆け足で見て来ました!
6/10までと会期は長いのですが4/22までの限定チケットをもらったので。今週末(いや明日から)は
フィギュアスケート国別対抗戦なのです。
まだ始まってほどないせいか日曜の昼間(12時半前後)でも比較的ストレスなく見れました。メインの『ほつれ髪の女』もすぐに目の前に行けたしー。混んでたらざっと見るだけ見てもう一度行ってもいいかとゆるく考えてたけど,9分の映像込みの1時間で結構満足してしまったかも。
詳細は図録読んでからと思いますが,レオナルドのみの筆によるのは他に衣紋2点と頭部の習作ですけど,なかなか面白いかったですよ~。『ほつれ髪…』って下絵じゃないのお?と思ってたけど,これはひとつの作品として素晴らしいわー。
お買い物は図録と『ほつれ髪…』のクリアファイルとポストカード。わたし『モナ・リザ』(もちろん来てませんよっ)って全然美女だと思わないんですが(だって男おばさんみたいよ),この若くて美しい『アイルワースのモナ・リザ』(中央)だったらそこまで皆を惹き付けなかったんじゃないかなあ。
♪GWは帰省も旅行もしませんが、まだ先と思って油断したのがいっぱいありまして…。
百階段の平家物語(辻村寿三郎)@雅叙園(~4/22,4/23~5/20)と
ジャクソン・ポロック@近代美術館(~5/6)と
故宮博物院展@富士美術館(~5/8:ぶら美で放送!)と「桜・さくら・SAKURA 2012〜美術館でお花見!」@
山種美術館(~5/20)とKORIN展@
根津美術館(4/21~5/20)。
インカ帝国展@科学博物館(~6/24)と
ボストン美術館@国立博物館(~6/10)は後回しにしてもなんか美術館の予定で埋まってしまいそう~。
ハシゴは苦手なので日にちが足りないよ(美術館と映画館とか舞台とか別ジャンルなら…)。
あ,あと「ザ・タワー~都市と塔のものがたり」@
江戸東京博物館(〜5/6)があったっ。特集展示「太陽の塔 黄金の顔」の方が5/20までと長いのか。黄金の顔は
大阪で見たんだもん。
そんなわけで,
ラフォルジュルネは5/3のチケット取った日だけかなあ。
■DIC川村記念美術館その1(散策篇)
■DIC川村記念美術館その2(美術館篇#1コレクション)

企画展「抽象と形態:何処までも顕れないもの」(1/14〜4/15),会期が迫ってるのであわてて行ったのです。ポスターは五木田智央『Scorn』。これは既にどこかで見たよーな。モノクロームの作品群にピカソの『シルヴェット』と対比させます。『Scorn』は顔,『シルヴェット』は裸体が嵌め込み画像のようで居心地が悪そうなのに,でもしっくり来てる不思議。
フランシス真悟『Bound For Eternity (sapce)』
150.0*1240.0cmと長大で,離れて全体を見ると垂れた絵具の様などちょっと不気味に見えないこともないんだけど,近づいてディテールを見るときらきらなんだ〜。大きいとか独特のマチエールを伴ってるとか,特に抽象的な作品は実物を見ないとわからないなあ。
野沢二郎の水面のシリーズ,これすごい好き!“抽象を描いていたら水面になった”抽象って,心のうちを表出してる部分があると思うので,それが自然〜水になっていったって気がする。ここではモネの『睡蓮』(1907)を上げて,こちらは具象が抽象になっていく様。でもでもわたしがモネが全然好きじゃないってせいかわかんないけど,野沢さんのはターナーの方を連想するなあ。
あとは吉川民仁『声音(春)』とか,こちらは鮮やかな色なのに今度は大気を感じます。具体的に何かを描いているわけではないんだけど,大きなカンヴァスに塗られた色,質感から何か形を感じるのではなくて,うーん,これこそ正に“何処までも顕れないもの”を感じること? こういうのも実物を目の前にしないとわからなかったろうなあ。
企画展示室を出ると外の自然が見える明るいスペースが拡がってます。ソファでほーっと、現実に帰っていく。
作品のための建物であり,鑑賞者のための空間でした。20世紀初頭〜の作品がとっても充実してるのですけど,小さな作品(コーネルとか)を見せたり,ロスコのあえて凝縮した空間を演出したりといった,必ずしも広いスペースばかりではないのが興味深いです。特に天井の低さ。ずーっと前に東京都現代美術館がとても大きい展示室なので,現代作品といっても小さな作品の展示に向かないってのを聞いて,へーっと覚えてるので(ブリヂストンの土曜講座だったと思う)。
ミュージアムショップ。さすがインクの会社ですから、コレクション(セレクト)も企画展も立派な図録がうれしい。企画のは凝った装幀でした。四季のポストカードも記念に。
図録を眺めると展示してる作品の数をかなりしぼってるんです。特別な部屋を作ってるレンブラント/ロスコ/ニューマンは常設だけど,大きなステラだって他に作品があるの。
【右】オリジナルグッズのピンバッジ!このステンドグラス、カワイイと思ったの~。手の中に持って帰れるってしあわせ(はーと)。他にイラストのカワイイ便箋などもありました。
そんなわけで館内2巡したらいろいろいっぱいで,もう外を歩く気力がないので最終の一本前のバス(16:45)で帰ることに。おお,3時間も中にいました。
またルノワール号に乗るのか〜とバス停で待ってたら,今度はカンディンスキー号だった。わーい! 今回の展示にはなかったけど。
しかし期待以上に美術館も敷地内の散策も一日楽しめました!ぜひっまた行きます。次回の「FLOWERSCAPES フラワースケープ」(4/28〜7/22) も面白そう! だって,お花ってもまずオキーフだもの。杉浦非水,高島野十郎見た〜い♡お外で違う花も咲いてるし! 睡蓮の咲く頃(7月)がいいかなあ。花菖蒲(6月)もいいんですけど,これは光琳で根津美術館のを見るしー。
■DIC川村記念美術館その1(散策篇)
♪散策楽しみすぎてようやく美術館の中へ。もう14時近くなのでランチとお散歩で3時間も! そして美術館の建物の写真が1枚しかなかったっ。人がいないところを狙って撮ってるんですけど,建物はどーしても出入りが多くて,なかなか誰もいないって難しいのです。
【右】建物の右隣にあるフランク・ステラの『リュネヴィル』(1994)。なんとなくジブリ的?と思っちゃう。結構好きなテイスト。もっとじっくり見ればよかったなあ。左が着いたとき,右は美術館に入るときなので,空の色が全然違う〜。
コレクション/企画展と一巡したあと,ミュージアムショップでお買い物して,ガイドを借りてもう一度と3時間近くかけてゆっくり見ました!
まず吹き抜けに装飾的な天井とステンドグラス,明るい外が見えて開放感あるエントランスにマイヨール『ヴィーナス』。突然ここに来ることになった
ぶらぶら美術・博物館で見た通り,コレクションがあって建物ができたというのを実感します。
コレクション展示は年に数回入れ替えしてるそうです。最初の展示室は[印象派の時代からエコール・ド・パリまで]とフランスもの。ここで好きなのはブラックとフジタです。特に藤田嗣治(レオナール・フジタ)の『アンナ・ド・ノアイユの肖像 』がいい。確かに肖像画としては本人は気に入らなかったろうけど,これが言う通りに大きな目,秀でた額だったらこんなに引き込まれることはなかったんじゃないかなあ。
逆にどーしても無理なのはむしろここの看板であろうボナール,ルノワール,シャガール。あとマリー・ローランサンもダメ。もう本当に無理,生理的に受け付けない。2巡目にガイドを借りてずっと見つめるのやだなあ,でも見てたら良さがわかるかなあとも思ったけど,ダメなものはダメ。ルノワールの『クロード・ルノワールの肖像(ココ)』はかわいいし,意外に裸婦自体はそんなに嫌悪感がないんだけど,我慢して注視したらどーもバックのうねうねしてるのがダメらしいことがわかった。
シャガールも特に『ダヴィデ王の夢』,これ解説によると「ユダヤ系ロシア人のシャガールにとってダヴィデ王の思い描く夢とは…理想の王国」なんだそうですけど,ええ?この絵の花嫁花婿,特に男性の方が影のように暗く表情もなくてすごく怖いんですけど! これってふたりの間に赤ん坊がいて,結婚式というより聖母子の図のようにみえて,そう考えると暗い男性はヨセフなんじゃという気がする〜。
そもそもダヴィデは確かに穏やかな表情をしてるんだけど,わたしのダヴィデの印象が昔は美少年だったのに残念な人なんでそーいう思い込みが大きいんです。王然としたダヴィデが若き日の思い出的な竪琴を抱えて達観した表情をしてるってことは,何か佳き日々を思い出しているようでいて,でも夢見てるのは予言的にイエスの物語なんじゃないかと読めちゃうんですけど。…なんで受け付けない絵のことを一生懸命語っているんだろー。
次にお待ちかねの[レンブラントの部屋]。名作『広つば帽を被った男』一枚だけのためのスペースです。部屋といっても開放的なんですけど,これ一人(ひとグループ)で見るための手順て気がする。混んでるときは難しいと思いますけど。
前の人がいなくなるのを待って,絵に近づいて行きます。そーすると遠くから見えるレースの繊細さが近づくと実に荒く描かれているというのが改めてわかって,そういうレンブラントの巧みな技法を再認識できる。もちろん全体の印象も,これ本当にいい絵でとてもいい顔をした肖像画です。ガイドによると対になる夫人の肖像画(クリーヴランド美術館蔵)が一度だけ来て,並んだ姿が幸せそうだったそう。
[前衛の時代]20世紀前半の作品,中でもナウム・ガボのプラスチックとナイロン糸で形成された『線的構成No.1(ヴァリエーション)』。空間を意識させる透明感が美しい。その糸の軌跡はまるで数式で展開したCGののように計算された美,でもヴェネツィアのレースガラスにもみえる繊細さでこれは明らかに美術品です。
抽象的な作品群を抜けると今度はまあ[日本画]だ! 奥には茶席もあります。季節柄,松園の『桜可里』に大きな蘆雪,大観。今回は展示されてないけど,等伯の『烏鷺図屏風』がここの所蔵だったのか〜。光琳の『柳に水鳥図屏風』は秋〜冬の展示かなあ。
[ダダとシュルレアリスムの時代],ここの見物はやっぱりエルンストの扉に描かれた『入る,出る』でしょー。大きな人物は両性具有にも中性的にも見えて,ただの男と女の二元的な関係ではない。
あとアルプ『臍の上の二つの思想』は10*22*22cmとそう大きくないのにケースがとても大きくて,これはケースの端から端まで視界に入るくらい引いて見るのかな?と思っちゃう。その奥に[ジョゼフ・コーネル]の箱のオブジェやコラージュ。この乾いたちょっと愛らしい作風はとても好き。なんだけど,後年草間彌生とつき合ってたんですってえ?
そしてついに[ロスコ・ルーム]。TVでは部屋に至る長い廊下もまた心構えって言われてたけど,この先は増設された部分なのだそうです。その距離感が上手く作品を見るためのプロセスになってるんだ。
肝心のロスコ・ルーム,まず入っての印象は圧迫感! すごく重いというか何だか息苦しい…。7点の作品はそれぞれとても大きい(最大で266.7*455.9cm)のに各作品の間隔が狭く,更に天井の低さと照明の暗さ,部屋の形,相似形のソファも全部が迫ってくる。あと床が響くのはゆっくり歩かせるためかな〜?なんて。
ロスコ・ルームを出て,今度は階段を昇って[ニューマン・ルーム]。こちらは逆に白くて大きな部屋には巨大とはいえ作品が一点だけ『アンナの光』(276*611cm)。その左右も窓のように外の風景が半透明に透けて見える。
もちろん目に入るのはその赤!思ったより朱色だなあ。そして近づけるギリギリでも目の前が全部赤にならないなあ。余白も左右非対称で単に真っ赤な絵ではない。アンナ=母の名ということで,番組でも子宮の中?みたいな印象で,血の赤なんだと勝手に納得してたけど,実際に目の前にするとこの赤は単純に血というだけではなくて,もっと観念的に暖かさであったりするのかもしれない。
そういえば,ここ係員さん達(監視員)は気配消してて,でもロスコとかちゃんと反時計周りで見るようにさりげなく案内もしてくれる。こういうとこ,悪目立ちともいえる
金沢21世紀美術館と比べちゃうな〜。
[第二次世界大戦以降のアメリカの抽象美術]は2部屋。最初にジョゼフ・アルバースの『正方形讃歌』いくつか。ロバート・ライマンの『アシスタント』は面白いんだけど,タイトルの意味が気になるう。
2つ目の部屋はデイヴィッド・スミスの溶接彫刻『ヴォルトリ II』以外はフランク・ステラの大きな作品。↑の建物の隣の彫刻も。ここにはその彫刻以前の“壁に掛けられれば絵画”というちょっとむちゃな作品たち。初期のブラック・シリーズや外の彫刻,『檣頭』のような無彩色の作品が好き。色があふれてるのより材質や形状へのこだわりの方がいいなあ。
最後にさりげなく壁に張り付いたエンツォ・クッキ『黄色い壁』を横に見て企画展へ。べ,別項にしよう…。
■DIC川村記念美術館その3(美術館篇#2抽象と形態:何処までも顕れないもの)
| ホーム | 次のページ